花降る通夜
金澤ひろあき
転勤と桜便りと父訃報
おもかげや残花と共に逝かれる父
わくらばは心を病むか縮みたる
花降る通夜ささいな音に目を覚ます
兵役嫌だった少年九十三で逝く
花びらの一つの波紋また一つ
春の星いのちのうちの一つです
花へ老人徘徊ですか遠出です
黄砂覆う西の空からミサイルと
しゃぼん玉空の明るさ際立たす
金澤ひろあき
転勤と桜便りと父訃報
おもかげや残花と共に逝かれる父
わくらばは心を病むか縮みたる
花降る通夜ささいな音に目を覚ます
兵役嫌だった少年九十三で逝く
花びらの一つの波紋また一つ
春の星いのちのうちの一つです
花へ老人徘徊ですか遠出です
黄砂覆う西の空からミサイルと
しゃぼん玉空の明るさ際立たす