2023年10月 京都童心の会 通信句会作品(追加版)
この中より、十五句を選んでください。さらに特選一句をお願いします。
特選句の選評をいただけるとありがたいです。
1 私も色々とありまして老友のつぶやきが葉書を埋め尽くす
2 近所のスーパーへも車酷暑から逃れる
3 ちらし寿司とざるうどんセットウィークデイの定職に目を細める
4 甘さ滴る「豊水」の猛暑見舞い
5 お元気ですかと励ましの句報に勇気が湧く
6 明日は久々のゴルフさてどれだけ飛ぶのやら
7 大輪の朝顔嬉しそうに灼熱の太陽にご挨拶
8 今日も運試しソリテリアの上りに賭ける
9 待ちわびし旧友の集いまた一人検査入院
10 定例句会に間に合わせ絞り出す十句
11 手の中の星の曲線
12 雨の匂い分析する秋空
13 電車の揺れ逆光ミラーマン
14 あいうえおささくれ呑んだくれ
15 鉱物考タイムマシンの構造
16 西陽乗る波紋を映す橋柱
17 雲切れてここにいるぞとオリオン座
18 散歩道双子座の間を流れ星
19 背伸びして歩いた道の蝉時雨
20 車庫の灯音も無く踠く虫の脚
21 素振りする少年無心空を切る
22 露の頭誰か叱ってくれません
23 漆塗り縄文からの襷継ぐ
24 ポイ捨ては砂漠の苗の一つです
25 風立ちぬ張った根を抜き宇宙へと
26 朝の月絡めた指の名残り満つ
27 ブラウスの背中膨らむ自転車
28 解いたらもう結べない彼岸花
29 雲間月墓石を愛撫する男
30 マスクなし散歩稲の香りに包まれて
31 月1回通る道野の花の移り変わり
32 次降りるよと母の声目をこする幼女の小あくび
33 長き夏時を忘れる彼岸花
34 ゆっくりと秋に向かうか冬に向かうか
35 週1限定朝焼きひとくちカステラ巡り逢い
36 お断りの電話入ってから夜長
37 色と匂い戻ってくるモノクロのふるさと
38 いじめに遭った学校のざらざらのコンクリートの門
39 字が出ずにアレで済ましている残暑
40 勝利宣言枯葉の匂いしてならぬ
41 「戦果」のニュースにもの言えぬ死者の数
42 神無月 今日からコロナ自己負担
43 名月は格差分断ない光
44 残り時間花と月見て過ごそうか
45 ミニスカート第一世代ビートルズ見た老婦人
46 いなびかり蹴飛ばしている名月祭
47 ようやく覚えたパスワード変更迫られる
48 パスワード変更残暑消えていた
49 ずいき祭芋もかぼちゃも芸術家
50 鈴虫や風に揺られて鈴鳴らし
51 見上げて中秋名月まん丸い
52 彼岸花生きてる印赤く染め
53 秋風や揺られしなびき草花や
54 赤とんぼ人恋しさと飛び回り
55 夜歩き虫の音聞こえし秋来る
56 尺取り虫やゆっくり歩く人生を
57 トウガラシ故郷思い万願寺
58 初さんま孫と頬張り味わいし
59 赤とんぼ優雅に舞いしてスイスイと
60 暑さやわらぎ足首つめたく夏終わり
61 コスモスの花にたわむれ風と蝶
62 スカーレット・オハラ少し見たら昼寝しよう
63 ああ今日は何もせず風と共に去る
64 十五夜に思いとどけと手を合わせ
65 あら空地ここの建物何だっけ
66 みどりの葉黄色くなって赤く散り
67 虫の音に混じる猫のいびきかな
68 指差しの向こうの空に雁の群れ
69 久しぶりの雨彼岸花を呼び込む
70 葉なしのほととぎすさなぎ忍者を逮捕
71 犬抱いて拝む名月に光条
72 夜深し死にゆく犬のあらい息
73 鶏頭や地の虫探す鶏の爪
74 コスモスや倒れて根付き腰振りて
75 芋掘りやぶっとい幼虫見つけた
76 貧乏の今はグルメや芋の蔓
77 亡母の語る戦時中の芋の蔓
78 ウクライナへ名月の光条注がれよ
79 月見て映す自分の欠けたとこ子育て出来ず己れも育たず
80 朝露で顔を洗って実り待つ
81 本当ですムラサキツユクサ力草
82 カボチャに化けて大暴れちゃんと顔出せインチキ野郎
83 人と会い書いて話してお勉強句をひねり出しボケ退散
84 はたを楽に君は北海道私なにわで良き仕事ガンバ
85 久しぶり!友の友はと増えたけど年齢の数ほど減になる うれしい目の前に最初の友が!!
(句会当日追加作品)
86 台風七号盆の最中に吹きにけり
87 橋立に添うて灯籠流れけり
88 弘法の大きな火床大文字
89 手花火を持ち車椅子輪になって
90 西山に登り大文字拝みけり
91 芋の葉の背中合せに露置かず
92 由良の戸の長き鉄橋秋暑し
93 種無しの柿食うてデート終りけり
94 秋晴れの間人の港日本海
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この中より、十五句を選んでください。さらに特選一句をお願いします。
特選句の選評をいただけるとありがたいです。
1 私も色々とありまして老友のつぶやきが葉書を埋め尽くす
2 近所のスーパーへも車酷暑から逃れる
3 ちらし寿司とざるうどんセットウィークデイの定職に目を細める
4 甘さ滴る「豊水」の猛暑見舞い
5 お元気ですかと励ましの句報に勇気が湧く
6 明日は久々のゴルフさてどれだけ飛ぶのやら
7 大輪の朝顔嬉しそうに灼熱の太陽にご挨拶
8 今日も運試しソリテリアの上りに賭ける
9 待ちわびし旧友の集いまた一人検査入院
10 定例句会に間に合わせ絞り出す十句
11 手の中の星の曲線
12 雨の匂い分析する秋空
13 電車の揺れ逆光ミラーマン
14 あいうえおささくれ呑んだくれ
15 鉱物考タイムマシンの構造
16 西陽乗る波紋を映す橋柱
17 雲切れてここにいるぞとオリオン座
18 散歩道双子座の間を流れ星
19 背伸びして歩いた道の蝉時雨
20 車庫の灯音も無く踠く虫の脚
21 素振りする少年無心空を切る
22 露の頭誰か叱ってくれません
23 漆塗り縄文からの襷継ぐ
24 ポイ捨ては砂漠の苗の一つです
25 風立ちぬ張った根を抜き宇宙へと
26 朝の月絡めた指の名残り満つ
27 ブラウスの背中膨らむ自転車
28 解いたらもう結べない彼岸花
29 雲間月墓石を愛撫する男
30 マスクなし散歩稲の香りに包まれて
31 月1回通る道野の花の移り変わり
32 次降りるよと母の声目をこする幼女の小あくび
33 長き夏時を忘れる彼岸花
34 ゆっくりと秋に向かうか冬に向かうか
35 週1限定朝焼きひとくちカステラ巡り逢い
36 お断りの電話入ってから夜長
37 色と匂い戻ってくるモノクロのふるさと
38 いじめに遭った学校のざらざらのコンクリートの門
39 字が出ずにアレで済ましている残暑
40 勝利宣言枯葉の匂いしてならぬ
41 「戦果」のニュースにもの言えぬ死者の数
42 神無月 今日からコロナ自己負担
43 名月は格差分断ない光
44 残り時間花と月見て過ごそうか
45 ミニスカート第一世代ビートルズ見た老婦人
46 いなびかり蹴飛ばしている名月祭
47 ようやく覚えたパスワード変更迫られる
48 パスワード変更残暑消えていた
49 ずいき祭芋もかぼちゃも芸術家
50 鈴虫や風に揺られて鈴鳴らし
51 見上げて中秋名月まん丸い
52 彼岸花生きてる印赤く染め
53 秋風や揺られしなびき草花や
54 赤とんぼ人恋しさと飛び回り
55 夜歩き虫の音聞こえし秋来る
56 尺取り虫やゆっくり歩く人生を
57 トウガラシ故郷思い万願寺
58 初さんま孫と頬張り味わいし
59 赤とんぼ優雅に舞いしてスイスイと
60 暑さやわらぎ足首つめたく夏終わり
61 コスモスの花にたわむれ風と蝶
62 スカーレット・オハラ少し見たら昼寝しよう
63 ああ今日は何もせず風と共に去る
64 十五夜に思いとどけと手を合わせ
65 あら空地ここの建物何だっけ
66 みどりの葉黄色くなって赤く散り
67 虫の音に混じる猫のいびきかな
68 指差しの向こうの空に雁の群れ
69 久しぶりの雨彼岸花を呼び込む
70 葉なしのほととぎすさなぎ忍者を逮捕
71 犬抱いて拝む名月に光条
72 夜深し死にゆく犬のあらい息
73 鶏頭や地の虫探す鶏の爪
74 コスモスや倒れて根付き腰振りて
75 芋掘りやぶっとい幼虫見つけた
76 貧乏の今はグルメや芋の蔓
77 亡母の語る戦時中の芋の蔓
78 ウクライナへ名月の光条注がれよ
79 月見て映す自分の欠けたとこ子育て出来ず己れも育たず
80 朝露で顔を洗って実り待つ
81 本当ですムラサキツユクサ力草
82 カボチャに化けて大暴れちゃんと顔出せインチキ野郎
83 人と会い書いて話してお勉強句をひねり出しボケ退散
84 はたを楽に君は北海道私なにわで良き仕事ガンバ
85 久しぶり!友の友はと増えたけど年齢の数ほど減になる うれしい目の前に最初の友が!!
(句会当日追加作品)
86 台風七号盆の最中に吹きにけり
87 橋立に添うて灯籠流れけり
88 弘法の大きな火床大文字
89 手花火を持ち車椅子輪になって
90 西山に登り大文字拝みけり
91 芋の葉の背中合せに露置かず
92 由良の戸の長き鉄橋秋暑し
93 種無しの柿食うてデート終りけり
94 秋晴れの間人の港日本海
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