京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
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おもしろい本 たなかかつお著述・大岳次郎編集「名刺代わりに ぼくの風」

2024-01-24 12:59:29 | 俳句
おもしろい本 たなかかつお著述・大岳次郎編集「名刺代わりに ぼくの風」
               金澤ひろあき
 二十年ぐらい前になります。口語俳句の人から、名刺代わりの句集を頂いたことを思い出します。いいアイディアだなと感心したのですが、本当に名刺サイズで、字も小さく、読むのには苦労しました。
 たなかかつおさんの「ぼくの風」は手帳サイズで、一ページに一句、多行書きも多くて読みやすいです。このサイズ感、いいですね。
 同居されている大岳次郎さんが編集されていて、全体にほのぼの感が漂っています。
  おかげさまで
  元気です

  真面目を捨てて
  解放する

  ビール飲んで
  見つめる海は
  青空
などと言われると、一回お会いしたくなるじゃないですか。
  乾杯の
  音は
  よろこび

  酌んで酌んで
  ときどきもつれる
  舌と足
 下戸だけど酒好きな私も加わりたくなるような。
  赤いふんどし
  白パンツ
  みんなちがって
  みんないい

  捨て目捨て耳
  より道みち草
  楽しもう
 違いが楽しいし、みち草がわくわくする。子供時代の心が、ふと甦ってきます。
  食える幸せ
  もったいないを
  知れ
 つい忘れがちになって傲慢になる。自戒しましょう。
  風流に漂う

  歴史を紡ぐ
  そこにわたしは
  生きている
 渡辺京二の言う「小さな無力なもの」の声の一人として、どう生きていこうか、私も自分に問いかけているところです。


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