京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
俳句 冠句 自由律 詩 エッセイなど同好の人たちと交流

自然体

2019-02-19 08:24:44 | 日記
 自然体
   金澤 ひろあき
古典読む 春の望月ただならず  
古典読む 道行めいて春の闇
昨日までの服は重たし衣更    
吾も青 旅の終わりをまだ告げず
軋む椅子 選ばなかった選択肢  
軋む椅子 退学告げて去る背中
初夏の風 都大路を行く牛車   
風薫る農継ぐ若人自然体
 みだれ髪
新年度 書き加えらる住所録   
木の芽時電車の客のひとりごと
木の芽時伝染しているひとりごと 
便り待つ 自然に増えるひとりごと
便り待つ ゆっくり進む花時計  
便り待つ ドラマが一つ終わるかも
和解待つドラマのラスト五月晴れ 
新しき住所録手に皐月かな
藤の房地上六尺みだれ髪

「童心」286号より


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