京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
俳句 冠句 自由律 詩 エッセイなど同好の人たちと交流

「さんしょ」187を読んで

2024-08-01 08:05:15 | 俳句
「さんしょ」187を読んで
       金澤ひろあき
拝復 
 暑中お見舞い申し上げます。「さんしょ」187ありがとうございます。
 毎年日本の何処かで、夏は40度を越える所が出ています。異常気象が当たり前になってしまい、30度ぐらいの日は、「今日は涼しいな」などというしまつ。
 一方、大雨災害で亡くなる人も増えていて、私達の子孫の時代には、どうなっているのだろう。大変な負の遺産を残していると悩みます。
「さんしょ」187より
 まちがいは熱い視線で感じとる 小沢真知子
「まちがいを感じとる」こと。問題の多い今の世界で、本当に大切だなと共感します。私達だけのためでなく、未来のために。
 晴れた日に蒔いておこう甘い種 鈴木和枝
 明日(未来)を信じて生きている明るい気持ち(あるいは「願い」)が、「甘い種」という言葉から伝わって来るのです。本当に明日を信じて生きることができる世界にしたいですね。
 寝れば病人歩くと健康人明日があるさ 細川章恵
「明日があるさ」と前向きに呼びかけ、自分を励ましています。そう思えるうちは大丈夫。そして、そうあってほしいです。
 蕗炒め一瞬発す春色 土田美穂子
 旬の食べ物から季節を感じ、新鮮な気持ちになる。蕗を炒めた色から、冬の終わりと春の始まりを感じとる。生活の中のよろしさを見つけています。生きている場の中からの発見、大切にしたいです。
 雨だれの子守歌 小さな僕が眠っていく 鈴木喜夫
 雨だれの音は淋しい。そして静か。心にしみとおります。思わず、幼い頃に思いを誘います。「小さな僕」に心の原郷を感じます。


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