京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
俳句 冠句 自由律 詩 エッセイなど同好の人たちと交流

和尚自筆の

2023-04-21 07:55:44 | 俳句
和尚自筆の
           金澤ひろあき
春彼岸和尚自筆の掲示板 ひろあき
 お寺の掲示板は、味わいがありますね。芭蕉ゆかりの義仲寺の芭蕉の句の掲示板です。


フリー句(自由連句)「嬉しくて」の巻

2023-04-20 08:19:11 | 俳句
フリー句(自由連句)「嬉しくて」の巻
嬉しくて夜ふかしをする初月給  金澤ひろあき
花吹雪宵越しの金今何処     青島巡紅
春先の話題増税また値上げ    ひろあき
客離れ怖いタクシー運転手の駆け込み寺ありません 巡紅   
一方で人手不足で空き店舗    ひろあき
夜の円山花の残り香人誘う    巡紅
思い出をあたためてみて軽い酔い ひろあき
互いの誕生日祝う気付けば二十年 巡紅
まだ二十年もう二十年どちらとも ひろあき
元気なうちはまだなくなればもう 巡紅
だんだんと手放すことを心がけ  ひろあき
神様は人のニーズに合わせる、ただし要努力 巡紅
流されて心地よさげなクラゲたち ひろあき
一瞬の永遠に届く打ち上げ花火  巡紅
浴衣からのぞくうなじにハッとする ひろあき
衣替えと素足見せに来る幼馴染  巡紅
遊び相手が恋の相手に      ひろあき
紅葉舞う坂の上には教会があった 巡紅
長年連れ添う夫婦日課の散歩道  ひろあき
衣替えビッグバンからビッグバウンスに移行なるか 巡紅
*後者は、宇宙は完全に崩壊せず収縮宇宙から膨張宇宙になったとする考え方。議論の材料が見つかり今後が楽しみ。
膨らんだホカホカのパン朝一番  ひろあき
朝粥に舌鼓打つ松に風      巡紅

花降る通夜

2023-04-19 12:58:01 | 俳句
花降る通夜
        金澤ひろあき
転勤と桜便りと父訃報
おもかげや残花と共に逝かれる父
わくらばは心を病むか縮みたる
花降る通夜ささいな音に目を覚ます
兵役嫌だった少年九十三で逝く
花びらの一つの波紋また一つ
春の星いのちのうちの一つです
花へ老人徘徊ですか遠出です
黄砂覆う西の空からミサイルと
しゃぼん玉空の明るさ際立たす


フリー句(自由連句)「水溜り」の巻

2023-04-18 08:13:16 | 俳句
 フリー句(自由連句)「水溜り」の巻
水溜りメジロとウグイス水浴びす 青島巡紅
芝生も新芽城の庭園       金澤ひろあき
草原走っては止まり走っては止まる赤腹 巡紅
*全長24センチ。胸から腹にかけて赤味がかった橙色が特徴。
停車駅多い鈍行列車旅      ひろあき
車ストップカルガモ一家の横断  巡紅
山吹がもう咲き始める高瀬川   ひろあき
※まだ4月初めですぞ。
パープルの濃淡だけで目が騙される男心 巡紅  
*2023春夏コレクション見て。  
ミニ流行景気回復してるのか   ひろあき
※景気が良い時はミニスカートが流行ると言われます。若い人の間で流行しているのですが、景気は?
花盛り乗務員不足の奇妙な入れ食いここかしこ 巡紅
*タクシー業界
教員不足六十半ばの新学期    ひろあき
マリリンモンローノーリターンコロナ禍以前ノーリターン 巡紅
失ったもの慈しむ春惜しむ    ひろあき
咲き散れば踏まれ擦れて花の塵  巡紅
葉の桜時計の針が日常に     ひろあき
花祭り過ぎてないのに花見月   巡紅
夜勤終え皆で飲み屋に行く相談  ひろあき
朝帰りしても仕事に行ったのは昔々 巡紅
大木になれる気がした若葉だった ひろあき
ツーリング速度控えめ六十代   巡紅
坂道を降りて蓬をつむとする   ひろあき
神々の酒と崇めし蜂蜜酒     巡紅
*古代ギリシャでのこと。
不死の薬残す月影かぐや姫    ひろあき
※水にちなんで、神泉苑のカキツバタです。

2023年4月 京都童心の会 通信句会作品(改訂版)

2023-04-17 13:44:49 | 俳句
2023年4月 京都童心の会 通信句会作品(改訂版)

 この中より、十五句を選んでください。さらに特選一句をお願いします。
 特選句の選評をいただけるとありがたいです。

1 ぽかぽか陽気に誘われて梅見散策
2 花粉症まだ大丈夫だと信じたい
3 ただ待つだけの時の歩みが遅すぎて
4 値上げなしでも量が減ってダイエット
5 島と春霞と海のミルフィーユ
6 春霞中身は花粉時々黄砂混じり
7 花盛りに来た花盛りに去る職場
8 新入部員歓迎会や若葉の輪
9 花を尋ねて夢の中まで入りそう
10 自問自答のぶらんこを漕ぐ
11 長き日のゆっくり上がるエレベーター
12 花疲れ異動疲れと重なりぬ
13 引越しを終えて一息花明かり
14 コロナ時代終わったか古マスク捨てる
15 道幅いっぱい花見客私らは引越し
16 夜逃げみたいな引越し肩の力抜けよ
17 煩悩ですかいや引越し荷物です
18 コロナは終わりそうかウクライナは?
19 徘徊は元気な証拠老いの花
20 卵ひとつ豆電球の呪文
21 古井戸の底太陽落下
22 わきあがる雲蝶々ちぐはぐ
23 廊下からっぽ抱き上げる影
24 地図ひろげた平泳ぎする旗
25 大欠伸天頂の星輝けり
26 川沿いの並ぶ灯誘う朧星
27 狼の遠吠えいずこ朧月
28 四年ぶりはねず踊りの随心院
29 春雷やワクチンの是非再浮上
30 自堕落の夢に親出て春彼岸 
31 若葉陰若い二人のラブソング
32 湯煙や星まで届け酒交わす
33 庭の池鷺にやられた鯉金魚
34 班ごとにカレーを作る春暑し
35 群青の刹那の直線雉翔る
36 春の海着艦歓声米無人機
37 植えし種孫の代には旨し実に
38 安心してマスク取りたや花満開
39 人も花も老いてしまう空き家かな 
40 瓦屋根空に描くや灌仏会
41 たこ焼きの行列を待つ花屋台
42 春彼岸歩幅大きく歩む僧侶
43 進級や名札を腕に入室す
44 阿吽と構える獅子の屋根に花
45 花満開引き締め役の松の青
46 薮椿蜜吸う幼き飢えの頃
47 春泥の戦況いかにウクライナ
48 いちじくの苗木いろいろ凝りはじむ
49 遅がけに来たウグイスや歌うまし
50 春一番父母の命日に花供え
51 桜散り来年会えると願い込め
52 桜便り今か今かと心待ちて
53 春の朝生きていると目を開けし
54 木蓮や木漏れ日浴びて美しき
55 マスクなし新一年生新社員
56 お田植祭平和な国の豊かさを
57 卯月のどか桜の花は短かくて
58 春行きて毛布干すエイプリルフール
59 わからないアニメのうたよりビートルズ
60 新緑の香りに目覚め手をかざし
61 チューリップわが家のベランダ一輪笑み
62 物価高トンカツ半分づつ食べよう
63 晴れて夏曇ってつめたい足のさき
64 わが孤独枯野の上に天を置き
65 人間は国盗り鶴は落穂を拾いをり
66 充分に老いてパット桜になりたいわ
67 冬も百姓団結の歌などなし
68 握りしめたものみな零れゆく実南天
69 貴方はあなたであればいい山茶花は散った
70 男に愚痴なしリンリンと冬
71 先生の「会いましょう」のメッセージ私の短詩と人生につきあいますよって
本当?
72 柄違うペアの手袋暖かしタネを明かせばプレゼントです
73 かあちゃんと共に働き絹さやを摘む嬉しさに蝶々舞う
74 長所〝まじめ〟と書いて働きし50年を母なら叱る
75 おい!オマエ財布ケイタイ身につけよ!!そっと差し出す釣り用ベスト
76 嬉しいな手を握りしめ老夫婦信号青にポンと飛び出す
77 対面で話しないとボケますよテレビ相手じゃあなたも私も
78 これ対話?(イヌとサル)ケンカ相手とがボケ防止
79 パートです数え間違い叱られるその数10十々(とうとう)ぼける
80 孤独のリスク17本のタバコ吸い続ける人と同じリスク
81 ミカン名がわからへんから聞いてみた湘南ゴールド「しょうなんや」
※句会当日参加者の作品です。追加をお願いします。
82 コンニャクに刺すほどもなく針供養
83 プーチンの侵攻止まぬ四月馬鹿
84 哲学の道に寄りそひ桜蕊
85 嵐山に浮かぶ舟なく霾(つちふ)れる
86 霾(つちふ)れる店に叩きをかけにけり
87 担任は英語の教師ライラック
88 茹であげて眼玉飛び出す蛍烏賊
89 豆ご飯デーの会話のなごみけり
90 行春やコロナ下火になにぬねの
91 牡丹をワイングラスに活けにけり