フリー句(自由連句)「嬉しくて」の巻
嬉しくて夜ふかしをする初月給 金澤ひろあき
花吹雪宵越しの金今何処 青島巡紅
春先の話題増税また値上げ ひろあき
客離れ怖いタクシー運転手の駆け込み寺ありません 巡紅
一方で人手不足で空き店舗 ひろあき
夜の円山花の残り香人誘う 巡紅
思い出をあたためてみて軽い酔い ひろあき
互いの誕生日祝う気付けば二十年 巡紅
まだ二十年もう二十年どちらとも ひろあき
元気なうちはまだなくなればもう 巡紅
だんだんと手放すことを心がけ ひろあき
神様は人のニーズに合わせる、ただし要努力 巡紅
流されて心地よさげなクラゲたち ひろあき
一瞬の永遠に届く打ち上げ花火 巡紅
浴衣からのぞくうなじにハッとする ひろあき
衣替えと素足見せに来る幼馴染 巡紅
遊び相手が恋の相手に ひろあき
紅葉舞う坂の上には教会があった 巡紅
長年連れ添う夫婦日課の散歩道 ひろあき
衣替えビッグバンからビッグバウンスに移行なるか 巡紅
*後者は、宇宙は完全に崩壊せず収縮宇宙から膨張宇宙になったとする考え方。議論の材料が見つかり今後が楽しみ。
膨らんだホカホカのパン朝一番 ひろあき
朝粥に舌鼓打つ松に風 巡紅