その朝がどんな天気だったか…なんて覚えちゃいない…。
小学校の靴拭いの前で…降り出した雨を見つめている…。
それほどの勢いはないが…止む気配はない…。
バイバイ…。
じゃぁね…。
友達たちが次々と校舎を後にする中…ぼんやりと天を睨みつけている…。
目の前を通り過ぎる幾組もの親子連れ…。
雨に気付いた母親たちが迎えに来ているのだ…。
『雨…雨…降れ…降れ…母さんが…蛇の目でお迎え嬉しいな…。 』
そんな歌が頭を掠める…。
大嫌いな歌…。
『きみ…きみ…この傘…さしたまえ…。 』
この歌を書いた人はきっと…少年の素直な優しい気持ちを詠ったのだろう…。
お迎えの来ない子が雨に濡れて可哀想…。
僕のを貸してあげよう…って…。
けれど…そんなふうには受け取れない…。
『僕ならいいんだ…母さんの…大きな蛇の目に入っていく…。 』
勝者の優越感だ…。
偉そうに…誰が…おまえの傘なんか借りるかよ…。
そんなふうに呟く…。
いっそう…雨脚が強くなる…。
思い切って校舎を飛び出した…。
一旦…濡れてしまえば…如何ってことはない…。
家まで1キロ半の道…。
早足で歩く…。
『母さん…あの子は…ずぶ濡れだ…。 柳の根方で泣いている…。 』
馬鹿言っちゃいけないぜ…。 何処の誰が泣くんだよ…?
雨に濡れるぐらいへっちゃら…さ。
ちょうど帰り道半分くらいのところ…親子連れを追い越す時に…母親の方が声をかけた…。
○○ちゃん…おばちゃんの傘に入っていきなさいよ…。
風邪引くよ…。
その言葉は…歌と違って少しだけ嬉しかった…。
けれど…意地になっていた…。
誰に…?
おばちゃんに…?
いいや…違う…だろう…。
多分…迎えに来ない…母親に対して…。
大丈夫だよ…おばちゃん…。
有難う…もう濡れちゃったから平気…。
そう断わって…足早に通り過ぎた…。
冷たい…とも…気持ち悪い…とも…思わない…。
靴の中で足がグチョグチョ音を立てる…。
雨に濡れるのは嫌いじゃない…。
いっそ…スッキリするじゃないか…。
玄関に辿り着いた時には全身ビタビタ…。
髪の毛から滴がポタポタたれている…。
ただいま…の後に…母親の怒ったような声が聞こえた…。
朝から曇っていたのに…傘を持っていかないのが悪い…。
机の上にランドセルをおき…無言のまま…ただ…落ちる滴をタオルで拭いた…。
服は乾くに任せた…。
やっぱり…あの歌は…大嫌いだ…。
小学校の靴拭いの前で…降り出した雨を見つめている…。
それほどの勢いはないが…止む気配はない…。
バイバイ…。
じゃぁね…。
友達たちが次々と校舎を後にする中…ぼんやりと天を睨みつけている…。
目の前を通り過ぎる幾組もの親子連れ…。
雨に気付いた母親たちが迎えに来ているのだ…。
『雨…雨…降れ…降れ…母さんが…蛇の目でお迎え嬉しいな…。 』
そんな歌が頭を掠める…。
大嫌いな歌…。
『きみ…きみ…この傘…さしたまえ…。 』
この歌を書いた人はきっと…少年の素直な優しい気持ちを詠ったのだろう…。
お迎えの来ない子が雨に濡れて可哀想…。
僕のを貸してあげよう…って…。
けれど…そんなふうには受け取れない…。
『僕ならいいんだ…母さんの…大きな蛇の目に入っていく…。 』
勝者の優越感だ…。
偉そうに…誰が…おまえの傘なんか借りるかよ…。
そんなふうに呟く…。
いっそう…雨脚が強くなる…。
思い切って校舎を飛び出した…。
一旦…濡れてしまえば…如何ってことはない…。
家まで1キロ半の道…。
早足で歩く…。
『母さん…あの子は…ずぶ濡れだ…。 柳の根方で泣いている…。 』
馬鹿言っちゃいけないぜ…。 何処の誰が泣くんだよ…?
雨に濡れるぐらいへっちゃら…さ。
ちょうど帰り道半分くらいのところ…親子連れを追い越す時に…母親の方が声をかけた…。
○○ちゃん…おばちゃんの傘に入っていきなさいよ…。
風邪引くよ…。
その言葉は…歌と違って少しだけ嬉しかった…。
けれど…意地になっていた…。
誰に…?
おばちゃんに…?
いいや…違う…だろう…。
多分…迎えに来ない…母親に対して…。
大丈夫だよ…おばちゃん…。
有難う…もう濡れちゃったから平気…。
そう断わって…足早に通り過ぎた…。
冷たい…とも…気持ち悪い…とも…思わない…。
靴の中で足がグチョグチョ音を立てる…。
雨に濡れるのは嫌いじゃない…。
いっそ…スッキリするじゃないか…。
玄関に辿り着いた時には全身ビタビタ…。
髪の毛から滴がポタポタたれている…。
ただいま…の後に…母親の怒ったような声が聞こえた…。
朝から曇っていたのに…傘を持っていかないのが悪い…。
机の上にランドセルをおき…無言のまま…ただ…落ちる滴をタオルで拭いた…。
服は乾くに任せた…。
やっぱり…あの歌は…大嫌いだ…。
たいていの子供は一本しか傘を持っていなくて…。
傘も今のように安くはなかったんです。
専門の修理屋さんがあって、使い捨てにはせず、一本の傘を修理しながら大切に使ったんですよ。
歌詞の意味なんて別に考えた事なかったな
学校へお迎えなんて来て貰ったこともないし
行ったこともない
置き傘があるっしょ?
無いときは友達に入れてもらったよ
doveさんのお友達のおつおさんからコメント貰いました
遅ればせながらさっき挨拶してきました
お友達がまた増えました
ありがとう
素直に受け取れば…思いやりのある優しい男の子の歌なんだけど。
ひねくれて取れば、これは強者の立場から書いた歌…そんなふうに感じられるんだよね。
歌詞っていうのは…不思議だ…。
僕も迎えなんか来てもらったことないけど、なんか雨の日にお迎えに来てくれて、楽しげに喜んでいる子供を想像してたから、結構好きだったよ。
doveも小さい頃から歌っているし…子供にもよく歌って聴かせた…。
朧月夜とか…七つの子なんかは…大好きだよ…。
この…あめあめふれふれ…が嫌いなだけ…。
けっこう、子供らを思って、親目線で歌うと、目頭が熱くなる歌が多いとおもうのは、あっちょんだけなのかなぁ?“七つの子”とか、胸にきちゃって
最後は涙声になっちゃうあっちょんって、変???
うちのおかんも、あっちょんが子供の頃よく歌ってくれたなぁ。。。なんて。
歌詞どうこうというよりも、その時の情景が思い出されるんだよねー、歌って。受け取り方もそれぞれですね。
お迎え自体がなかったんだね…。
みんながみんなずぶ濡れなら…それも楽しくて良いかもなぁ…。
早く…徳島にいっぱい雨が降ると良いねぇ…。
渇水…大変だから…。
濡れても気にならないもんで…。
でも…トトロじゃないけど…傘の中で聴く雨の音は好き…。
ぼとっ…ぼとぼとぼと…って…あの音…。
僕は田舎っ子だから迎えなんて見た事ないわ。。
学校から歩いて30分。
ずぶ濡れなんて何時もの事。
ナメクジに塩じゃないけど・・・
みんながそうだったから逆に迎えなんて・・
って感じかな。
今でも土砂降りだろうが傘は差さない。
それは車の移動だから、ぬれる距離はそれほどでも無い
そんな理由もあるのだけれど・・・・
傘が嫌い。
作者はあくまでもそう受け取って貰いたかったのだと思います…。
doveの受け取り方がひねくれているだけですよ…。
気にしないでね…。
mekomekoは たぶん 傘をさしかける方の子供の立場にいた・・。
単にお迎えがない家の子がかわいそうで 迎えてもらったやさしい子が傘を貸してあげる・・歌だと・・。
だから ただ その情景を思い浮かべるだけで
双方の感情や 金持ちの子と貧乏人の子なんて 考えてもみなかった・・・。
童謡って 奥深いのね
私が単純過ぎるのかな
高校の時は、田舎だったので、よく傘をささずに歩きました。
草木の香りが最高に清々しかったのを覚えています。
鼻持ちならないんです。
本当の意味で子供の歌ではないから…。
言葉遣い自体は当時の高等教育を受けた男性のもので…特におかしくはありません。
小学生の使う言葉ではないですけど…。
大人から見た少年の正しい在り方を修身の教科書の如くに歌にしてあるので…こんな言葉になるのです。
それは良いとしても…傘を差し出す少年…には優しさではなく…母親に対して僕はこんなに良い子なのですよ…と誇示する姿や…特権階級の優越感のようなものが垣間見えて…子供らしくなく…おぞましくさえ思えます。
濡れて歩くのが好きな俺です
童謡って、色々と考えさせられる「詞」があるような気がするな・・・
このうた かなりの嫌悪感があります。
特に2番!
いかにも金持ちの家庭の親子が
貧乏人の家庭の子を
蔑むような風景がイメージされて、
大嫌い出す。
時代的な感覚だったんでしょうかね?