新潟県の泉田知事は、原発については詳しく調べており、官僚の経験もあるため、真っ当に政府とやり合うこともできる政治家です。しかし、政府・官僚・業界・学会などの原発力ムラにとっては、一番扱いにくい存在。最近では「もし、自分が遺書を残して自殺しても、調査をしてください。私は決して自殺はしない」とある対談で言っていました。泉田知事も、かなり具体的に危険性を感じていたのでしょう。また、2002年10月に刺殺された元国会議員の石井紘基氏も、付け狙われているので相当用心はしていたものの、自宅前で刺殺された・・・・・半年前にも、ある国会議員(まともに仕事をしている政治家)も、防刃チョッキを身につけているし、一人でトイレに行くのが怖いと云っていました。巨大な利権にまつわり付く原子力ムラは一個人の命などなんとも思っていない連中ですね。これらと闘っていくには、多くの市民の応援が必要でしょう。
そんな中、泉田知事の路線を継承しようと、民進党の米山隆一氏が新潟知事選に立候補しましたが、肝心な民進党は例によって先を読むことができないし、まともに政治をやる腹もないので、民進党の公認を取消・・・さらに新潟県の総支部長も解任としています。しかも、それは正式に伝えたものではなく、気が付くとツィッターに流れていて、本人は知ることになります。自民党に最大限貢献している元首相(民主党)の野田が、今回も民進党の幹事長になっているので、自民党にとっては最高にやりやすい・・・・・新潟知事選でも、野党統一候補で進んでいたのが、突然に解消・・・・・民進党(元民主党)は、どこまで馬鹿なのか、無責任なのか・・・・・
以下、田中龍作ジャーナルより転載します。
新潟県知事選挙】 「抹殺計画があった」泉田知事の路線継承する米山候補
2016年9月30日 22:17
「私たちは泉田知事を守り切れなかった。泉田抹殺計画があった。原発ホワイトアウト本当ですよ・・・自民党新潟県連幹部に官邸が『まず知事を変えろよ』と迫った」
米山陣営の選対本部長をつとめる森ゆうこ参院議員の演説が、今回の選挙に至るまでの異常な事態を物語っていた。 7月の参院選挙で森ゆうこ議員は野党共闘が実って自公候補を接戦の末に制した。今回、野党共闘が崩れたことに対する無念さは人一倍だ。
新潟県知事選2日目のきょう、米山候補は燕市や新潟市などで街宣活動をした。
民進党にあって「原発ゼロの会」を主宰する阿部知子議員はマイクを握ると「民、進、党のあべともこです」と自己紹介した。 民、進、党の3文字を言うのに1文字ずつ間合いを置いたのである。自虐ギャグ風の挨拶に会場からはクスリと笑いがこぼれた。
民進党は「連合」怖さで米山氏を支援しないばかりか、離党に追い込んだ。米山氏は衆院新潟5区の公認取り消し、総支部長解任を民進党のTwitterで知ったというありさまだった。
阿部知子議員の自虐ネタと会場の失笑も、民進党の異常さを物語っていた。
米山候補は自身の放射線医としての経験を交えながら、泉田路線を引き継ぐと訴えた-
「福島から避難してきたお母さんの言葉が忘れられません。すぐ帰れると思って新潟に逃げてきた。泉田さんが受け入れてくれた・・・5年経った今でも帰れる目途すら立たない。私たちの故郷は失われてしまった・・・そんな思いをする人が、新潟でも日本でも一人も出て欲しくない」。
「放射線事故を目撃したことがある。東海村の臨界事故の時、放医研の当直医だった。全身の皮膚や粘膜が無くなり、亡くなられた」。 「事故が検証されない限り、再稼動の議論はできないという、泉田知事の路線を継承します」。
現場には福島県大熊町から新潟県阿賀野市に避難している主婦も駆けつけた。夫はまだ福島にいる。「新潟に来て、ひとりで流産した時が一番つらかった」という彼女は、米山陣営のボランティアをしている。
泉田知事が一人で東電と対決していたからこそ、新潟県民は安全をむさぼっていられた。安倍総理から直々に自民党の推薦状を手渡された森民夫候補が新潟県知事になったら、どうなるか。
新潟県民だけでなく、原発再稼動に異議を唱えるすべての日本人の覚悟が問われている。
~終わり~
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