今回再スタートした、~青春うたものがたり2~「幸せという名の不幸」は、各話ともにすべてを再編集して、すべて前あらすじ書きを省き作品の内容をより鮮明にして読みやすくした上に、あらすじの内容そのものも新たなに加筆し重圧感のあるものにしました。つきましては、これまで以上に人としての涙や感動に出会えると思いますので、ぜひご覧になってください。
本作品から、現在OCNCafeで開店中の当Cafe「Fairy Land」を訪れたみなさんの中で、毎回もっとも印象深いHNや面白くて楽しかった足跡メッセージを選ばせて貰い、訪問者のみなさんとの親睦の交流の輪をよりもっと楽しくて大きなものにしていくために、当ブログと当Cafeを連動させたひとつのエンターテイメントプレイとしまして、本作品のストリーの中に加えて掲載しご紹介させていただいています。そのHNや足跡メッセージの内容が掲載されています部分は、すぐにその当事者本人が閲覧できるように、赤い文字で記述しています。
当Cafe「Fairy Land」
http://page.cafe.ocn.ne.jp/profile/kotobuki
第10話/せせらぎの宿 3
~失恋の心の傷に効く温泉?!~
<こんな寂しい夜だから>
Sentiment travel 気まぐれな秋風に 背中を押されるように
行き先も決めずに 片道切符を買って汽車に乗る
荷物といえば ふたりの五年の思い出を詰めるのには ちょっと小さすぎるけど
Happy travel 初めてふたりが旅行する時に買った
紺の揃いのスーツケースが一個だけ 淋しすぎよね
住み慣れた都会(まち)を汽車が離れ ひと駅ひと駅と通り過ぎて行く度に
愛を刻んだあなたとの またひとつ思い出が遠ざかっていく
「真実(ほんとう)の愛に 気づく時間(とき)もないまま・・・」
お互いに傷つけ合うほど ah別にたいしたケンカをしたわけでもないのに
別れ話が切り出されて ah心の鍵を掛けあった二人
Traveling alone I am very lonely
ああひとり旅は初めてじゃないのに 頬を涙が濡らすのはやっぱりあなたが隣にいないせいですかね?
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ありさは、“せせらぎの宿”を訪れて以来も三日目くらいたった頃から、だんだんと自分の心の痛みが和らいで来ているのを直感するようになっていた。
それは、この温泉宿の女将である小春との出会いが、まるで元気な頃の母洋子とでも話しているかのように、ありさの心の大きな励ましや癒しとなったからだった。
小春は、ありさと宿の内外に関係なく顔を合わせる度に、いつも愛想よく自分や客の体験談を交えながら、心が自然にポジティブになってくるような話を、まるでわが子にでも言い聞かせるかのようにしてくれた。
そのせいもあり、いつしかありさは小春に母親のような感情を抱くようになっていた。
また、小春もありさのことを気に入ってくれたのか、そんな彼女の感情を何の躊躇いもなく、すぐに素直に受け入れてくれた。
よほど、そんな小春の人柄の良さや人情味が妙薬なったのだろう。
気がつくと、ありさは自分から小春の部屋にわざわざ出向いて行って、彼女の部屋に寝泊りして、今後の人生ことについて色々な相談をするくらい、彼女ことを信頼するようになっていた。
そんな小春の進めもあって、ありさは気分転換に彼女に付き合って、宿の周辺の野山に山菜取りに行ったり、市場に宿で使う食材の買出しの手伝いに行ったりするようになった。
よほど気分がいいのか、ありさの口から小春に付き合って出掛けるたびに、“*♪きたよ~♪きてね~♪)*”なんて鼻歌さえ出るようになっていた。
「ところで、ありさちゃんその鼻歌って初めて聞く歌だけどなんていうの?」
「すみません、なんかこの作品の作者のCafeによく遊びに来てくれる方が、いつも遊びに来るたびに書き残している足跡メッセージのようで、きっと作者の頭の中にこびり付いていて、きっとついとっさに浮かんで書いたものだと思いますので、私にはその歌のタイトルまでは分からなくて・・・」
「あっそうなの。それじゃああなたに聞いても分からないわよね・・・」
「じゃあ、私は歌はあまり上手くないから、シャレにでも一発かましますかね・・・」
小春もありさに負けまいと、「♪(●・^))モーッァルト野球をやったらもうツーアウト」と、ダジャレを言って笑わせた。
「アッハハハ・・・」
「ホッホホホ・・・」
もうこのあたりになると、小春はありさに対してお客と温泉宿の女将の関係のように敬語を使わなくなり、まるで家族の一員か昔からの知人とでも会話をしているかのように、気軽に話仕掛けるようになっていた。
逆に言うと、それだけそれは、二人の間柄が親しくなっていることを示す証でもあった。
――おっとと、チョット失礼。作者は人がいいのでみなさんに直接面と向かって言えないようなので、ナレーター役の僕が代わりに言わせて貰うね。最近、作者が作品のストリートとみなさんのHNや足跡メッセージを組み合わせるのに相当苦労しているようで可哀相なので、もっとみなさん作者が使いやすいようなHNや足跡メッセージ残してあげてね。「おお、お前もたまにはいいこというね。/ 担当ディレクター談」)――
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「そうそう、せっかく白川郷まで来たのだから、合掌集落を見て来たら・・・」
「そうですね。ここへお邪魔する途中に、白川郷の観光協会には寄って来たんですけどね・・・」
「世界遺産にもなっている場所だから、とても歴史やロマンを感じさせる上に、今は紅葉の見頃と重なってとても奇麗だと思うから、多少時間を掛けて見たって、決して損はないと思うわよ・・・」
「じゃあ、さっそく明日にでも行って来ます・・・」
「それと話は少しかわるけど、このあたりは春になると野山が“さくら”でいっぱいになって、とても奇麗になるの・・・」
「だから、今度来るときは春にいらっしゃいよ・・・」
「じゃあその時は、小春さんと一緒にお花見に行きましょうね^^それに私“さくらんぼ”が大好きだし・・・」
「ありさちゃん、いくらなんでも桜の花見の話とさくらんぼが大好きだという話は、まったく違うと思うんだけど・・・」
―♪京都、大原、三千院。あっそうそう、桜で思い出したけど、桜は奈良の吉野の千本桜も有名ですけど、京都の御室桜や醍醐寺、嵐山などの桜も有名なんだよね。そして、京都といえばいつも作者のCafe「Fairy Land」を訪れて奥ゆかしい京都弁の足跡メッセージを残してくれる、aoya3さんのことを、作者は心が温かくて優しい小春さんのようなイメージを持っているみたいでよ。―
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「あっ、そうそううっかり忘れていたけど、今日の夕ご飯の御菜は何にしようかしらね・・・」
「躰にはいいし、夕食は春菊たっぷりのすき焼なんかどうですか・・・」
「そうね、じゃあそうさせて貰おうかしらね・・・」
翌日、小春の進められたように“せせらぎの宿”を朝早く出て、白川郷の合掌集落を見学に行った。
バスは、タクシーとは違い色んなバス停を立ち寄るために、ありさが最初に“せせらぎの宿”を訪ねたときよりもかなり時間が掛かったが、朝宿を出るのが早かったためにそれほど道路の混雑はなかった。
やはり、合掌集落内の施設の見学が、利用可能な時間の午前9時が近づくにつれ、どこからともなく多くのバスや自家用車などがやって来て、500台ほどは駐車が可能だと思われるせせらぎ公園駐車場が見る見るうちに車でいっぱいになり、いつの間にかもう目や指で数えることが不可能なほどに観光客の数が増えていた。
その日は、季節柄まだ寒くとぼとぼと冷たい小雨までが降っていたが、たまたま日曜日と行くこともあり、ありさが思っていた以上に家族連れを含め、老若男女を問わない観光客が多かった。
合掌集落内には車の乗り入れが禁止されているために、せせらぎ公園駐車場がある場所から、10ほど歩いて合掌集落内に入るのだが、ここの見学システムは一般的なテーマパークやや遊園地などとは少し違っていて、合掌集落内には別途入場料を支払うことなく入場することが出来るかわりに、自分が見たいと思う気に入った建物(家屋)ごとに、決められた料金を支払ってその中を見学するというシステムになっていた。
ただ、その中でもやはりありさが興味を引かれたのは、テレビや雑誌などでは見たことがあるものの、初めて“せせらぎの宿”でその本物を目にした、合掌集落内の和田家の一階の居間にある“囲炉裏”だった。
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その日は、小雨ながら雨が降っていて多少霞がかかって全体的に山々の見難さはあったものの、駐車場脇に架かっているであい橋から眺める風景は、普段はなかなか触れ合うことがない自然とののどかな時間が楽しめ、なかなか雰囲気的にはいい感じだった。
その中でも特に白山の雪と、その周辺の紅葉とがコラボレート風景は、ありさの心に大きな感動を与えた。
※本作品は、白川郷の合掌集落や観光協会をあらすじの舞台として取り上げて描いていますが、本作品中で描かれています人物名や宿名、その他のすべてのものがフィクションであり、いっさい白川郷の合掌集落や観光協会とは無関係であることをご了承ください。
当関連ブログ
OCNブログ「おとぎのお家」
http://wildboar.blog.ocn.ne.jp/blog/
アメーバーブログ「おとぎのお家と仲間たち」
http://ameblo.jp/phoenix720/
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