最近欲望のままに買物に走っている。
決してあとで後悔する無駄遣いというわけではなく、
ほんとに欲しいものを思うがままに。
今年に入ってCD・DVDは5枚目…。
ハンス=クナッパーツブッシュ指揮
ウィーンフィル
ブルックナー「交響曲第5番(シャルク改訂版)」
1956年録音。音質は推して知るべし。
ちなみに999円!
またまたブル5。まだまだブル5。しつこいと言われようがブル5。
このまま飽きるまで突っ走るしかないのれす。
ブルックナーの交響曲は、作曲家自身が「後日改訂病」なだけでなく、
弟子たちが余計な?お節介をやき様々な改訂が行われた。
そのなかで、醜悪な改竄の代名詞のように言われるのが、
この5番のシャルク版。
ブルックナーの素の曲では聴衆の支持が得られないと、
ワーグナー風に直しちゃったらしい。
この5番改訂の賛否は別にしても、
そうした弟子たちの営業努力が結局、
後々の(いい意味での)ブルックナー評価に繋がったのかなとも思う。
で、このクナ盤。
楽譜のせいなのか指揮者のせいなのか当時の風潮のせいなのか、
はやいはやいはやいはやい。
第2楽章、アダージョの第2主題。
あのブルックナー最良とも言える心に染みるメロディーが、
冗談抜きで行進曲だ。まじすか。オモロイ。
ただテンポが速いだけではない。
第4楽章では、原曲を「無視」する大幅なカット。
無残な改竄版、と言われる所以だ。
そして、クライマックスのコーダではシンバル・トライアングルを追加!!!!!
確かに普段原典版聴いてて、元打楽器人間の衝動として、
コーダにシンバルを入れたい部分は確かにある!(笑)
2箇所くらいかな。気持ちは激しくわかる!
でも、自分の未熟な感性で言わしてもらうと、
このシャルク版は流石に確かにやりすぎだ。
あえて偉そうに言えば、「下品」。
この打楽器追加だけを見れば、結果的に冒涜行為と言われてもしょうーがないかな。
…こうしてみると、ただただ激しく「色物」扱いだが、
それだけでこの演奏が時代を超える名演と言われるわけではないだろう。たぶん。
少なくとも20世紀のある時期まで、この版が標準だった。
だから、クナさんの演奏自体を批判するなんてつもりも全くない。
でも、それを自分の中で咀嚼するには、流石に1回聴いただけではムリ。
今の自分の感性では多少容量的にキツイけど、
少々怖いもの見たさもありながら、じっくりと付き合っていこうっと。
決してあとで後悔する無駄遣いというわけではなく、
ほんとに欲しいものを思うがままに。
今年に入ってCD・DVDは5枚目…。
ハンス=クナッパーツブッシュ指揮
ウィーンフィル
ブルックナー「交響曲第5番(シャルク改訂版)」
1956年録音。音質は推して知るべし。
ちなみに999円!
またまたブル5。まだまだブル5。しつこいと言われようがブル5。
このまま飽きるまで突っ走るしかないのれす。
ブルックナーの交響曲は、作曲家自身が「後日改訂病」なだけでなく、
弟子たちが余計な?お節介をやき様々な改訂が行われた。
そのなかで、醜悪な改竄の代名詞のように言われるのが、
この5番のシャルク版。
ブルックナーの素の曲では聴衆の支持が得られないと、
ワーグナー風に直しちゃったらしい。
この5番改訂の賛否は別にしても、
そうした弟子たちの営業努力が結局、
後々の(いい意味での)ブルックナー評価に繋がったのかなとも思う。
で、このクナ盤。
楽譜のせいなのか指揮者のせいなのか当時の風潮のせいなのか、
はやいはやいはやいはやい。
第2楽章、アダージョの第2主題。
あのブルックナー最良とも言える心に染みるメロディーが、
冗談抜きで行進曲だ。まじすか。オモロイ。
ただテンポが速いだけではない。
第4楽章では、原曲を「無視」する大幅なカット。
無残な改竄版、と言われる所以だ。
そして、クライマックスのコーダではシンバル・トライアングルを追加!!!!!
確かに普段原典版聴いてて、元打楽器人間の衝動として、
コーダにシンバルを入れたい部分は確かにある!(笑)
2箇所くらいかな。気持ちは激しくわかる!
でも、自分の未熟な感性で言わしてもらうと、
このシャルク版は流石に確かにやりすぎだ。
あえて偉そうに言えば、「下品」。
この打楽器追加だけを見れば、結果的に冒涜行為と言われてもしょうーがないかな。
…こうしてみると、ただただ激しく「色物」扱いだが、
それだけでこの演奏が時代を超える名演と言われるわけではないだろう。たぶん。
少なくとも20世紀のある時期まで、この版が標準だった。
だから、クナさんの演奏自体を批判するなんてつもりも全くない。
でも、それを自分の中で咀嚼するには、流石に1回聴いただけではムリ。
今の自分の感性では多少容量的にキツイけど、
少々怖いもの見たさもありながら、じっくりと付き合っていこうっと。
クナのブル5。確かに面食らう演奏です。昔からいろいろなところで歴史的名盤扱いされていますけど、正直それほどのものじゃない、と思ってます。ただ、やる気があるんだかないんだか掴みどころのないようなこの演奏、妙に味があって好きです。問題の2楽章の冒頭のぶっきら棒なピチカートからしていかにもクナらしい間というか、語り口があって・・・。
繰り返しますけど、万人が聴くべき名盤なんかではないと思います。問題はたくさんある。でも、なんだか妙に魅かれるんだな。ひとつにはオケのせいもあるのでしょう。音がなんといっても世界の至宝ウィーン・フィルですから。ウィーン・フィルは気に入った指揮者なら何でもあり、クナもまさにそうしたひとりでした。そのひたすらさがいい歌を奏でさせるのかなとも思います。(長くなりました。すみません。)
ティーレマン盤、不勉強で未聴です。必ず聴きたいと思います。
正直現時点では自分はこのクナ盤の良さはわかりません。
しばしば名演に挙げられてるのをみると、正直疑問だったりもします。
どちらにせよ、自分自身の感性を磨いていって、自分なりの答えを探すべきなんでしょう。
ティーレマン盤、自分としてはイチオシですが、
他に聴き比べた演奏も少ないし、自分の思い込みなのかもしれません。何しろ初めてのブル5体験だったもので…。