ヒゲ社長の徒然日記

(有)西工務店ヒゲ社長の、華麗で無謀なチャレンジ物語

砕け散ったアクリルパネル   vol.113

2011年09月26日 | 住まい

おたおた台風15号君が過ぎ去ったとたん、急に秋めいてきましたね。

気温もさほど上がらず、気持ちの良い秋晴れが続き、稲刈りも順調に進みだしたここ斐川町。

日が落ちるのが早くなったな~と夕方に西方を望むと、地平線の向こうの空に羊雲がぷかぷかと浮かんでいました。

秋の夕日に淡く染まる西の空と羊雲は、幼い頃に見た風景そのままで、変化のない斐川町を喜ぶべきか悲しむべきか、複雑な気分の今日のヒゲ専務ですが、皆さんの地域はいかがですか?

天気に恵まれた昨日は、斐川町内4地区に分かれて一斉に行われた地区民体育会の日で、各地区の小学校の校庭では、賑やかに歓声が上がっていたと思います。

快晴で風もなく、暑いくらいの天気でしたが、こんな時運動会に集まった老人達は「今日はそらみずでようございましたね~」と挨拶を交わしていました。

「そらみず」とは、空を見上げ、雲の動きや雨の心配をする必要が無いことから、空を見なくても心配はいらないくらい良い天気ですね!と言う意味の出雲弁なのです。

せっかくの運動会ですもの、「そらみず」に越したことはないんですよね。

でもでも、そんな「そらみず」とは裏腹に、先日の風雨をともなった台風で、弊社カーポートのパネルが風で破壊され、砕け散ってしまいました。

外置きをした資材の雨よけに設置しておいた、カーポートの屋根部分のアクリルパネルが飛んだのです。

設置してかれこれ12年が過ぎようとしていますが、その間にもろくなり今回の風に耐えきれなかったと思われます。

風雨にさらされ、直射日光にもいじめられて、劣化するのが当然と言えば当然なのですが、でもそれはアクリルのパネルであるがゆえの事。

実は、これらの屋根材は2種類有り、一方が弊社で破壊されたようなアクリル材で、もう一つはポリカーボネートのパネルです。

このポリカパネルはとっても丈夫で、劣化も殆どしない上に、衝撃による割れも発生しにくい材質なのです。

と言うか、今だこのパネルが破壊されたところを見たことはありません。

ガラスではないので、スリキズ等は付きやすいので、扱いに注意は必要ですが、壊れることは無いと言っても良いでしょう。

価格についてはもちろんアクリルパネルが安価で、ポリカパネルは高価となります。

しかし、私達が薦めるのは若干高くても、ポリカパネルの方です。

アクリルパネルの経年劣化は必ず起きるのですから、取り替えの費用を考えれば、こちらの方が最終的には必ずお得になるからです。

物置や物干し屋根の壁や屋根に使う、ビニール系の波板にもポリカ波板があります。

こちらも材質は同じらしく、やはり丈夫です。

ビニール波板の中でも見るからに丈夫そうなアミ入り波板もありますが、こちらは確実に劣化しますので、おすすめできません。

一時的な仮設程度に使うのは良いのですが、長期に期待するならやはりポリカ波板を使うべきでしょうね。

ただ、アルミの角材で作られたテラス屋根(物干しなど)にポリカ波板を使用するときに注意しないといけない事があります。

アルミ部材の場合は、強風でのパネルが受ける風圧計算の値が、一定の耐力を超えそうになった時には、パネル破壊により軸組本体を守るという設計がなされているのだそうです。

要するに、パネルが壊れなかったら、本体が吹き飛ぶと言うことなんでしょうね。

丈夫なら何でも良いかといえば、そうとも言い切れない事実が世の中にあることも、知っておきたいものですね。

人間でもパネルでも、バランスが大切という事なのでしょう。

っと、ここで無理矢理人間を引き合いに出す必要があったのかどうかは、皆さんで推理して下さいね。

ではまたっ!