ヒゲ社長の徒然日記

(有)西工務店ヒゲ社長の、華麗で無謀なチャレンジ物語

反射を利用して光を奥へ!  vol.133

2012年03月13日 | 住まい

昨日一日の寒さと、昨夜から今朝に掛けての冷え込み!

特に今朝は、起き掛けに窓の外を見て、マッマジですか?と叫んでしまったヒゲ専務ですが、皆さん叫んでいませんか?

そう言えば先週は、若干とはいえ気温も上がり、何となく少し気がゆるんでいたところにこの仕打ち!

一面真っ白の世界は、さすがに今年はもう見ることもないと、勝手に思いこんでいたんでしょうね。

フロントの雪かきをして、冷えた車内に身を置きながら「大丈夫、春は必ず来るから!いらないって言ったって必ず来るから!」と独り言をつぶやいていましたよ。

そのおかげで?午後になると気温も上がり、眩しい日差しが差し込んできたのです。

特に、事務所西側にある窓からは差し込む光は、徐々に強くなって行き、まるでこのヒゲ専務が、後光の輝きを放つがごとく・・・

さてさて、それでは今回も、そんな太陽光と家の窓との関係について、お話しをしましょう。

幾ら照明器具が発達し、LEDのランプが主流になりつつあると言っても、昼でも暗い室内空間は作りたくないですよね。

曇天や夜間ならまだしも、明るい昼間の時間にさえ、照明器具のスイッチを入れないといけないような暗い部屋では、精神衛生上も良くありません。

家の間取りをプランニングするときには、必ず家の向き(方位)と山やビルなどの、光を遮る物が近隣にあるかないかを調べておきます。

そしてそれを基に、部屋のどの方角に、どれくらいの大きさの窓を設置したが良いかを、平面図上で検討します。

しかし、どんなにがんばっても、脱衣や浴室などの水回りを含めた全ての部屋に、必要な量の窓が確保できない時だってあるのです。

特に収納や、設置する機器の多いキッチンには、いつも苦労させられます。

近年、私達がリフォームをするダイニングキッチンは、広くゆったりとさせることで、食事後も、何となくそこに居たいような、リラックスできる空間を目指しています。

もちろんそこには、外からの自然光が欠かせません。

ところがやっかいなことに、往々にして1方向の窓しか取れないことが多く、しかも窓から部屋の奥がかなりの距離が出来てしまう事があります。

更には、それらの窓は南からの強い光ではなく、北からの弱い光であることが多いのです。

もちろん、キッチンに差し込む光は、直射日光ではない方が、食品のためには良いんですけどね。

でも、そんな柔らかな光であればなおさら、天井や床の反射を利用して、窓からの光を、部屋の奥へと走らせる事を考えなければいけません。

天井の反射を利用するときは、天井いっぱいに窓をつけます。

逆に、床面の反射を利用したければ、窓は床までの掃き出し窓とします。

どちらにしても、光を反射しやすい、明るい感じの色を仕上げ材には選んで頂くことが、必須条件となりますけどね。

そして、その光が走る面には、極力物を置かないことが大切なのは言うまでもありません。

天井には薄型の照明器具や、コンロの前に壁のいらないタイプの横付けレンジフードや、排気筒だけのセンターフードを設置していけば良いでしょう。

又、床を利用するのであれば、ダイニングテーブルやイスは、スリムなデザインの物を選び、ワゴンなどは置かない工夫が必要となるでしょうね。

でも、どんなに工夫しても暗い空間にならざるを得ない時には、トップライト(天窓)を選択するのも一つの方法です。

このトップライトについては、次回にお話ししますので、お楽しみに!

では又っ!!