今日の風は生暖かく、つくし達も一気に土の中から顔を出しましたね。
この暖かい風に吹かれて、どっかに飛んで行ってしまいそうなヒゲ専務ですが、みなさん飛ばされていませんか?
でもでも、啓蟄を迎え、風が緩み、心までゆるんでしまいそうな季節だというのに、怪訝そうな顔をしている人が一部にいます。
この風に乗って、様々な物質が飛んできているのが、その原因のようですね。
社内でも、数名が怪しいマスクマンとなり、様々な粉モン達との戦いを強いられているようです。
鈍感専務には、縁の無いのが、うれしいのやら悲しいのやら・・・?
でもやっぱり、丈夫な(鈍感な?)身体に生んでくれた母親には、感謝しなければいけませんよね。
などなどetc
さて、それでは前回からの続きです。
前回では、階段室に取り付ける手摺の高さの基準が段鼻から75センチであるとお話ししましたよね。
といっても、その高さは一般的な基準であり、個々に対応したものでないのは言うまでもありません。
実際に使う必要性のある人自身が、最も使いやすい高さこそが、最適な高さであるといえますよね。
私たちも取り付けの際には、お婆ちゃんやお爺ちゃんに立ち会ってもらい、確認をしてもらいます。
でも、その時こそ前回に問題視していた、設置の位置が重要になってきます。
ここで皆さんに問題ですが、階段に設置する手すりは昇りを重視するのか下りを重視するのか、どちらだと思いますか?
現場で立ち会っていただいた時によくある話が「上がるときにこの高さだと、楽に持てて良いわ!」と言われます。
それでは階段を降りるときにはどんな感じが良いのでしょう?と聞くと、ほとんどの方が困った顔をされます。
それは、上がる時とまったく違う高さや向きに変わるからです。
前回もお話ししましたが、階段に設置するのはどんな危険から身を守るためだったでしょうか?
そう、転落防止がそもそもの目的だったはずですよね。
昇りよりは、くだりの危険性が格段に上がることを考えれば、降りるときの最適な高さと位置を考慮して、手すりを設置すべきなのです。
えっ、両方に付ければいいんじゃないかって?
それはそうですが、一般的に階段の幅は90センチ以下。
手すりを取り付けた時の出寸法は約7センチ。
それが両方から来れば、階段の有効幅が14センチくらいも狭くなってしまいます。
広~い階段なら良いのでしょうが、普通のお家であればちょっと難しいのではないでしょうか?
ついでにもう一つお話ししておきます。
それは階段手すりをつける場合に、下地位置がうまく合わないといった時の対処法です。
手摺というくらいですから、人がつかまる事を前提に、かなりの重量にも耐えなければなりません。
その為にも、下地の板にしっかりとビスで固定する必要があります。
それなのに、欲しいところに下地の位置がないっていう時には、補助プレートを先に取り付けます。
1.5センチくらいの厚みは有りますが、手すり金具の取り付ける位置に階段の勾配なりに、先にビスなどで固定しておきます。
下地を気にせず、最適な位置に手すりを取り付けることができますので、お勧めですよ。
さて次回には、階段以外の場所での手すりの設置を考えてみましょう。
ではまたっ!!