音楽:レスピーギ「リュートのための古風な舞曲とアリア」第3組曲 第2曲シチリアーナ
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■開花宣言
東京の開花宣言の2日後,多摩川沿いの桜が開いてきた。
空の青に白が映える。
■気品と香気が漂ういにしえのシチリア舞曲
レスピーギは「ローマ3部作」などで知られるイタリアの作曲家です。
ロシアでR.コルサコフに管弦楽法を学び、それが作品の中で壮麗な
オーケストレーションとなって開花しました。
また、同時代の作曲家たちの流れに逆らって、オーソドックスな
スタイルを保った稀有な存在ともいえます。
「リュートのための古風な舞曲とアリア」はレスピーギが図書館で
発見した15,6世紀のリュート曲を元に編曲を施した3つの組曲です。
わけても第3組曲「シチリアーナ」は特に人気が高く、単独でも演奏
される機会の多い作品です。
CMでも頻繁に使用され、また最近では平原綾香さんがアルバムで
カバーしたことでも話題になりました。
レスピーギは、この曲について
「原曲のもつ気品と香気を失うことなく、原曲の時代と性格に適した
和声を配し、管弦楽の衣を着せた」
と語っています。(クラシック名曲サウンドライブラリー)