今週、地球温暖化対策を世界全体で話し合う会議、「COP23(第23回国連気候変動枠組み条約締約国会議)」がドイツのボンで始まりました。ニュースや新聞で報道をご覧になられたかたも多いのではないかと思います。
2年前、この会議で「パリ協定」という歴史的な合意がなされました。これは、地球温暖化の原因となる温室効果ガスを2020年以降どのように削減していこうかというものです。
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私たちが住む地球では、産業革命以降、地下からたくさんの化石燃料(石炭や石油など)を掘り出し、燃やして、電気にしたり、燃料として使ってきました。これにより、地球の大気中には二酸化炭素などの温室効果ガスが増え、世界全体の平均気温は上昇し、異常気象の増加につながっています。
下の図は、昨年、世界全体で発生した異常気象 (出典:気象庁「世界の異常気象」)
すでに、「100年に一度の大雨」「100年に一度の干ばつ」という言葉は、毎年のことになってきています
「この状況をなんとかしなければならない」、と、ドイツのボンでは、世界各国から集まってきた人々が話し合いを続けています。
残念なことに、世界で2番目に温室効果ガスを排出しているアメリカは「パリ協定」を離脱すると宣言していますが、この地球上で起きているさまざまな異常気象に対して、アメリカという国でも日本という国でもない、「人類」として、私たちはこれから真剣に考え、向き合っていかなければならないでしょう。
「COP23」という言葉を耳にしたら、ぜひ、少しでも耳を傾けてください。
11月17日から、全国各地で「不都合な真実2」が上映されます。スクリーン上には、地球温暖化の現状、そして地球温暖化防止に奔走しているアル・ゴア氏の姿が・・・。映画については、また来週お伝えします (浅羽)