学校給食の廃棄について、その対策を考える授業をしました。
実施日時:2022年10月4日(火) 14:40~15:50
実施校:上青木中学校 2年生 約40人
教科名:総合的な学習の時間
講師:NPO法人川口市民環境会議
実施場所:教室
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学校からは、コロナ禍ということもあり、毎日、学校給食が残ってしまうことが多いとお聞きしました。総合的な学習の時間の中で「理想の街 かみあおき構想」に取り組んでいる2年生の皆さん、この現状を何とかしたいということでお話をしてきました。
最初に、食品ロスの現状をお話しました。
環境省の調査では、年間1人あたり7.1kgの食べ残しが発生しているそうです。
これはご飯で考えると、約47杯分にもなります。
日本全体の食品ロスの量は、年間で612万トン(2017年度)。
川口市では、1人1日約78gの食品ロスが発生しています(2019年度)。(全国平均よりも多い量です)
世界全体では、生産される食料のうち、約3分の1が捨てられています。
その一方で、世界では9人に1人が飢餓状態にあります(FAO「世界の食料安全保障と栄養現状2019年報告」より)。
また、日本の食料自給率は37%(2020年度)。
※2021年度は38%になりました。
もし日本国内の食べ物だけで賄おうとすると、こんな食事になってしまいます・・・
世界全体では、「干ばつ」「豪雨」「高温」などの気候変動が、食料の生産に大きな影響を与えています。
食品ロスを考えた時に、色々な問題が絡んでいることが分かります。
これらのことを頭に置いた上で、
食品ロスをどうしていくか考えて欲しいとお話しました。
具体的な事例として、
「フードライブ」や、
フードドライブで回収された食料を使った「こども食堂」の紹介、
食品ロスの処理方法の一つとして、給食の廃棄物を「堆肥」にしている学校も多いこと。
「TABETE]というアプリを活用した食品ロス対策、
「公共冷蔵庫」という取り組み。
公共冷蔵庫については、お隣の草加市のスーパー「ゼンエー草加店」で8月から始まっています。
そして・・・
「では上青木中学校では何が出来るか?」を考えてもらいました。
生徒さんたちからは色々なアイディアが出されました。
今後、10年後、20年後、上青木地区がより良い街になっていくために(持続可能な社会を作り出すために)、課題を洗い出し、対策を考えていくそうです。
上青木中学校の生徒さんたち、元気いっぱい、活発に発言してくれていました。今後の展開がとても楽しみです!(浅羽理恵)