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中野笑理子のブログ

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円窓の風景

2017年12月16日 | 日記
円い窓というものに何故か心惹かれます。
実際に円窓のある家に暮らしたことはなく、また京都の雲龍院の悟りの窓の存在も知らなかった頃から、何故か円い窓っていいよなぁと憧れていました。

庭の緑が覗く円い障子窓の写真を見た時、ドキリとしました。
それは誰かのホームページでしたが、私の求める理想の円窓がそっくりそのままだったからです。
その時に初めて雲龍院という場所を知り、円い悟りの窓と四角い迷いの窓の存在を知ったのでした。
雲龍院には書院に悟りの間という部屋があり、そこに四角い迷いの窓と円い悟りの窓のふたつの窓があるのです。
四角い迷いの窓は人生における苦しみを象徴して生老病死四苦八苦を表し、円い悟りの窓は禅における悟りの境地を表しているのだそうです。

普段目にする窓は家でも会社でも四角ですが、それは建物の建設にあたって窓も窓枠も統一規格に基づいているからで、決して生きる苦しみを表現しているわけではないと思います。
けれど雲龍院のふたつの窓を知ってしまってからは建物には四苦八苦が嵌め込まれている、と感じてしまう時があります。
家を建てる予定は今のところありませんが、もし家を建てるならどこかに円窓を作りたいなぁとぼんやり夢想してしまうのでありました。

元は会社だったレトロ建物。
迷いの四角い窓に囲まれてお月さまのように輝く円窓。
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