精神科デイ・ケア・デビューを振り返って

2010年08月29日 13時53分49秒 | Weblog
ある日、もう何年も前になるだろうか。
那覇市古波蔵(なはし・こはぐら)にある
生活支援センター「なんくる」に遊びに行ってみた。

そこでは私と同じような精神病にかかった患者どうしの
コミュニティがあった。

南風原(はえばる)の精和病院に通っている人が・・・、

「 A子(わたしのこと)さん、一度、デイ・ケアに
  行ってみたら?(デイ・ケアの)どこへ行っても
  人間関係のつくり方は一緒だよ・・・。     」

 (私)「え、そうかね?怖いトコロではない?」

「 大丈夫。大丈夫。まずは、行ってみたら?」

と、勧めてくれたので、家から通える平安(ひらやす)病院の
精神科デイ・ケアに通うことにした。

そこでは見学は自由にできるということで、デイ・ケアのスタッフは
普通の人にしか見えないけどね~って、笑顔で言ってくれた。

実際、そこのデイ・ケアに通うようになっても、そこにいる人たちからは
部外者のように扱われた。そう、ごく普通の人のようにしか見えないから。

長年、デイ・ケアに通っているカズミさんからは、「早く、デイ・ケアを卒業して、
結婚したらいいのに・・・」と思わせるようなプレゼントを頂いたりした。

それはとてもきれいな二羽の鶴をモチーフとした回転式のオルゴールだった。

二羽の鶴のように、わたしもカップルになれる日が、来るのだろうか・・・。

デイ・ケアのスタッフも、私のことを、ごく「普通」の患者ではない、と、マーク
していたのではないか?

いや、確かに、私は統合失調症なのだが、
スタッフの中には、私のことを統合失調症とみなしていない人達も少なからずいて、
確かに、医者は病気だと認め、投薬もしているのだが、スタッフには信じてはもらえなかった。

じゃあ、患者でなければ、わたしはではなぜ、ここにいるのだろうか?
ただの趣味で来ているわけではない。

新聞記者の気分でいるわけでもない。・・・取材じゃないんだから。

でも、私自身、この中にいる人たちと「同じ」かどうかを問われると
どう、思うのだろうか。

なんだか、「同じ」ではなさそう。・・・と、答える。

でも、居てもそんなに違和感はなさそうだと思う。私は、そう思うのであるが。