2024/7/25
高校の演劇部が、過労起因で療養している顧問の先生を題材にした作品を作って、葛藤しながら稽古を進めていく話。
あえて前説から始めるドキュメンタリー調の語り口が新鮮。
現実にもそれなりに似たような状況がありそうで、ちゃんと「どこまで本当なんだろう」と思える程度に臨場感がある。
忌憚のない言葉選びも強く印象に残る。
高校生に「教師は忙しすぎる」という内容の作品をやらせる構図はスリリングではある。
ただ、作中では学校という業界全体がダメなのか、この職場限定でダメなのかがよくわからない。
極端と思われるやりとりもあるので、たぶん後者だ思う。そうであってほしい。
真に受けるのもそれはそれで教師に対して失礼な感じもするので、そこまで普遍的な話として捉えるべきではないのかもしれない。
当然、高校生である彼ら彼女らに、慢性的な人手不足を解決する策はない。
それでも、第一歩として現状に「NO」を示すのは大事なことだと思う。
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