遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

茨城県立下妻第一高等学校『TABOO』(春フェス2023年度)

2024-07-28 00:59:00 | 動画で演劇を見た(観劇三昧以外)

2024年上演3茨城県立下妻第一

2024/7/25

高校の演劇部が、過労起因で療養している顧問の先生を題材にした作品を作って、葛藤しながら稽古を進めていく話。

あえて前説から始めるドキュメンタリー調の語り口が新鮮。

現実にもそれなりに似たような状況がありそうで、ちゃんと「どこまで本当なんだろう」と思える程度に臨場感がある。

忌憚のない言葉選びも強く印象に残る。

高校生に「教師は忙しすぎる」という内容の作品をやらせる構図はスリリングではある。

ただ、作中では学校という業界全体がダメなのか、この職場限定でダメなのかがよくわからない。

極端と思われるやりとりもあるので、たぶん後者だ思う。そうであってほしい。

真に受けるのもそれはそれで教師に対して失礼な感じもするので、そこまで普遍的な話として捉えるべきではないのかもしれない。

当然、高校生である彼ら彼女らに、慢性的な人手不足を解決する策はない。

それでも、第一歩として現状に「NO」を示すのは大事なことだと思う。


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