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旧える天まるのブログ
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ヨミガエルガール<ハリウッド・スキャンダル>

2018-10-28 17:04:47 | ヨミガエルガール
初回ヨミガエルガール傘がない

前回
ヨミガエルガールALONE







「やはり来たわね」





「往生際がわるいわよ」
「ベーコさん」



「あなたのモデル料は、今おいくら?」





「シュパッ!----」



「んふふー」
「傷つけばいいわ」







「そして、あたしの前から消えな!」





「なに!」
「余計な奴が入ってきた!」





「うぎゃッ!」



「ぎゃ!!!---」







「お泊り?」

「はいですー」



中森明菜 ハリウッド・スキャンダル

ハリウッド・スキャンダル
クリエーター情報なし
Universal Music LLC












バカンス





「ローファーーーーー!」

「ジュジューーーーー!」



「ローファ―――――!」

「ジュジュ!ーーーー!」



「サーリー」

「誰なの?」



「カレッジで一緒になったサーリー」



「サーリー」

「時々、ジュジュと遊んでくれるんだ」

「それがなんで、今ここに?ローファ」



「ジュジュ…」

「サーリー、どうしたんだ?」



「ご両親が心配してて」
「授業が始まるから、訪ねてみたの」

「父さんがキミに頼んだのか?」

「そろそろ授業が始まるわよ」
「いけなかった?」

「いや、そうだね」
「授業には出るよ」



「あの方がベーコさん?」

「前に話してた彼女さ」
「そこの家なんだ」
「お茶でも飲もうよ、サーリー」



「ジュジュちゃん、また遊ぼうねー」

「サーリー」



「じゃ、わたしは用事がすんだから、これで」
「じゃねー、ローファ」
「ジュジュちゃん、またねー」



「ベーコ」
「ジュジュと三人で暮らそう」
「僕はそこからカレッジの授業に通うよ」

「ローファ」

「僕はキミを」

「愛してる」
「わたしはあなたを愛してる」

「ベーコ」





次回
ヨミガエルガール恋の予感


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ヨミガエルガール<ALONE>

2018-10-21 21:06:15 | ヨミガエルガール
初回ヨミガエルガール傘がない

前回
ヨミガエルガール窓











「やっぱりデキてた、五月の連休のときかな」

「今、9月の半ばだろ、4か月は過ぎてる」

「気づいたら堕ろすとか思ってた?」

「そんなこと考えたことないさ、産むんだろ?」

「休学する」
「あてがある、わたしに」

「モデルの面接があるんだろ?」

「このままじゃできない」

「二次面受かったのに、ごめん」

「産んでからもできる」



「あの家?」

「うん」



「子供頃、お父さんの仕事で、ここに住んでて」
「粘土が沢山とれるところだったんだけど、お父さんとお母さんが別れてしまって…」
「その後引っ越して、お父さんがここの家を売ろうとしてたけど」
「ちょうどよかった、まだ売れてなくて」

「ベーコだけで住むのか?」

「近くにシスターもいるし、両親と仲は良くなかったけど、叔母さん叔父さんも近くにいるし」

「僕も休学して、仕事をみつけて一緒に暮らすよ」

「ローファ」



「ハイスクールでいっこ下の彼」

「そのあと、どうしたんですか?」

「うーん…喋りたくないなーあんまし…」





中森明菜 ALONE

ALONE
クリエーター情報なし
Universal Music LLC










「単位とれた?」

「あーやっと」



「やるじゃん」

「サンキュ」





「その色にこだわるわねぇ」

「また頼むよ」

「まいどありー」



「単位がとれて一安心だ」
「でもまだ、カレッジの単位はある。頼むぞローファ」



「父さん、ジュジュを連れて休暇を過ごしたいんだ」

「それはいい考えだねぇ」

「よかろう、ジュジュと出かけてもいいぞ」

「よかったね、ジュジュちゃん」

「うん」



「カット!」



「おつかれさまでしたー」

「おつかれさまでしたー」



「よかったぞ」

「おつかれさまMJ」



「着替えたら、このあとに打ち上げがあるそうだ」

「わかったわ、着替えたら行く」





「あの塔に登ってみようか?ジュジュ」

「うん」



「ベーコ」



「ローファ」



「ベーコ!」



「ベーコ!会いたかったよ」

「ローファ!」



「ジュジュ!」
「ごめんね」



「MJ、打ち上げが終わったら、宿はわたしが決めるわ」
「ローファに会えたの」

「自由にしたらいい、俺の自由はキミの自由だ」



「ジュジュは寝たの」

「お帰り」
「さっき寝たばかりだ」



「あなたのご両親には頭が上がらない」

「ジュジュをベーコから引き離したのは僕の家族だ、ベーコは何も悪くないよ」

「カレッジまで進んだの?」

「単位がやっと取れた。今度は医者になるための単位だ」

「あの家に帰ってもいい?」

「あーうん、そうだね」








「ローファ」









「はーい いいねー」
「コロモちゃん、今度は着ぐるみに着替えてみるー?」

「はいですー」



「はーい OK」

「おつかれさまですー」

「今日はあとフリーで、撤収」



「あら、おひさしぶり」

「おひさしぶりですー」

「お泊り?」

「はいですー」



次回
ヨミガエルガールハリウッド・スキャンダル



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ヨミガエルガール<窓>

2018-10-10 19:47:21 | ヨミガエルガール
前回
ヨミガエルガール東京砂漠



「キレイだっちゃなー」



「ねえ?」

「なんだっちゃ!」



「ここなんて言う島なの?」

「ジュレー島だっちゃ!」

「あーまだジュレー島か」
「よかったら一緒に歩きませんか?」

「悪いがだっちゃ、おいらこれから商売だっちゃ」
「お嬢さんどこから来ただっちゃ?」

「宇宙の月島」「エリアンって言うの」

「おいら、フルニエだっちゃ」
「若い娘が気軽に男に話しかけちゃ、ダメだだっちゃ!」
「悪い男もいるだっちゃ」

「おっちゃんは、やさしいのねー」

「まだ、おっちゃんじゃないだっちゃ!」



「じゃーねーフルニエさーん」

「ここは宇宙じゃないだっちゃ!」



「あれ!」
「どうしたんだろう?動かない」





「どうしたでごわす?」

「ちょっと動かなくなってー」

「どれどれ、あーこれはガス欠でごわす」
「街の知り合いに行けば、すぐにまた動くでごわす」



「街まで送るでごわす」「さあ、乗ってだごわす」

「助かりますー」



「今夜の材料だっちゃ」



「この辺でごわす」

「なにかあるのー?」



「ここでおいどんとディナーでごわす」

「え!」



「そのつもりで、ごわすだろ?」

「いや、やめてぇー!!」

「タコしか見てないでごわす」



「いやー」
「なに言ってるかわかんねぇんだよ!」



「タコさん、助けてー」

「待てで、ごわす」



「なんだっちゃ!」

「!!」

「音量を上げろだっちゃ!」

「タコ!」



「覚えてろでごわす」



「宿はこの辺だっちゃか?」

「うん」
「フルニエさん、ついてきてくれてありがとう」



「今日はイベントでごわす」
「儲けるでごわすよ」

「はい、若旦那さん」



「ここだっちゃか」

「!!」

「え!!」

「あらまー!」



「警察に行かなくちゃ!」

「すぐに捕まえてもらうだっちゃ!」



「それは勘弁してでごわす」
「おいどんがここの宿の若旦那でごわす」

「お部屋はあるの?」

「ちゃんとしたのが無かったら、警察だっちゃ!」



「お部屋はこちらでごわす」

「エリアンさん、何かあったらすぐに警察だっちゃ!」

「お代のほうは、その、サービスするでごわす」





「フルニエさーん!」

「あわわわ!チリーはん!」

「近くまで来てたの?」

「商売できただっちゃ」



「よかったー」
「今夜はイベントでフォーク歌謡ショーがあって」

「おいらは屋台だっちゃ」



「じゃー会場が同じね」
「そこでまた会えるわね」

「屋台でタコのみ焼き、作ってるだっちゃ」

「わー楽しみー」

「楽しみだっちゃ」



「タコのみ焼きだっちゃー」
「おいしいだっちゃー」



「フルニエさん」

「チリーはん」

「タコのみ焼き、ちょうだい」

「あいだっちゃ」



「お待ちどうだっちゃ」

「もう少しでフォーク歌謡ショーが始まるから、観にきて」
「フルニエさん」



「あいだっちゃ」
「いくだっちゃ」





中森明菜 窓

クリエーター情報なし
Universal Music LLC












フレンズ・センリン&ヒヨリ



ふたつの十字架







「旅にでるだっちゃ」

「ちょっとまって、フルニエさん」



「達者でだっちゃ」

「フルニエさん」



「フルニエさーん!!」



「フルニエさーん!」

「なんだっちゃ!」



「フルニエさーん」
「わたし結婚するのー」

「あらまー」



「わたし結婚するのー」
「それでフルニエさん、仲人してちょうだい」

「えー」

「なこうどってなんだっちゃ?」

「仲人お願いできるよね、ね?」
「あーおふたりでーね?」

「え、えー!!」

「なこうどってなんだっちゃ?」









「え!子供がいたんですか!」

「ええ」

「つまり、お母さんってことですか?」



「内緒にしておくほどでもなかったのだけれど」
「デビューが早かったから、あの娘」

「そ、そうですかー」



次回
ヨミガエルガールALONE


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ヨミガエルガール<東京砂漠>

2018-09-27 03:56:14 | ヨミガエルガール
前回
ヨミガエルガール夜霧よ今夜もありがとう



「人食いザメがでたのはここだっちゃか?」

「あーそうだ」



「頭からがぶりとやられてな、顔は見れたもんじゃなかったよ」



「おいらが人食いザメを捕まえるだっちゃ」
「料理してやるだっちゃ」



「かかっただっちゃ!」



「やめろやめろー」
「そんなんじゃ捕まえられねーぞ」
「それより、祈りのママのほうが怖いんじゃねーか?」
「こんなことしてたら、叱られるぜ」

「怖くないだっちゃ!」



「フルニエさーん、今日のお客様への料理」
「見積もりとちがうんじゃないの?」



「注文分の材料で、作っただっちゃ」

「発注した食材より多いのよ、魚が追加してあって」
「フルーツ盛り合わせの会合だったのよ」

「配送業者さんが持って来たレシピ通りに作っただっちゃ」

「人数分は合ってるの」
「けど、魚が多いの」



「お客さんが考えた料理なのよ、食材配送まで決めてあって」
「あれじゃ注文通りじゃないわ」
「作り直しましょ」



「なんでだっちゃ、もったいないだっちゃ」
「多めに作った分はおいらが立て替えるだっちゃ!」

「ダメ」
「お金はいただいてるんだから調理し直しましょ」

「なんでだっちゃ、おいら人食いザメを捕まえに行かなきゃだっちゃ」

「ダメ、危ないし」

「お金をこちらで補填したからって、間違ったものを出すわけにはいかないわ」
「もし、それで食中毒が起きたらどうするの?」



「食中毒は怖いだっちゃ…」

「フルニエさんが神経をつかって調理をしているのはわかるわ」
「フルニエさんが立ち直れないくらいに料理が作れなくなったら」
「みんなが困るのよ」

「フルーツ盛り合わせの材料はまだあるだっち」

「気を取り直して、わたしも手伝うから」

「作り直すだっちゃ」





「あら、いらっしゃいませ」
「二週間ぶりかしら」

・・・

「お泊りですか、ありがとうございます」



中森明菜 東京砂漠

東京砂漠
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「空がないてるだっちゃー煤け汚されてだっちゃー」
「ひとはやさしさをだっちゃーどこに棄ててきたのだっちゃー」

蜜農場
蜜集め
蜜狩り



「明日はフジトモ姉さんに会うんだよな」

「そう、親分から一門ののれん分けにね」

「ルスイの親分、通称カミハルの番犬、犬神一家ののれん分けか」
「どんな通称になるんだろうな」

「フジ家は変らないけどね」

「ササ、フジトモ姉さんに会ったら…」

「ええ、わかったわ」



「いいかげん、家族で顔隠すのやめたら」

「姉さんと一緒のときは顔はみせたくない」

「よくもまーこれでバレないでいられるわね」



「お姉さんはメギのこと知ってる?」

「メギのことってなに?」



「防護提のミス設計の件」



「あー巨大生物が大発生して」



「崩しの廃墟になってしまって」





「それで新たに防護提を造ろうとしている最中に設計ミスがわかったけど、そのまま造っちゃったことね」



「メギ建設は世界でも優秀な都市なのにね」

「なんとかも筆の誤りでも、どうしちゃったんだろうね、仏さんが沢山でちゃったのに…」



「22センチの落差、それをかさ上げしてミス設計のまま建てちゃって」

「その22センチが怪しいと、うちのデスクが疑いはじめて」





「22センチ?…」

「22ってメギの大魔神の背番号にイメージつかない?」
「メギの大スターよ、あたしでもまだ覚えてる」

「その22をキーワードに、間接賄賂をやっちゃったんじゃ?ないかと」

「22センチ分の賄賂?」

「大魔神の背番号22は他に引き継がれてるのよ」
「永久欠番でもいいくらいなのに」

「そのことを書いた著書があるの知ってる?」

「知らない、誰が書いたの?」

「メギで出版された『メギを斬る』」
「メギに批判的な本だったから、まったく売れてなかったけど」



「ベーコ」

「お姉さん代役で仕事一緒にしてるでしょ?」

「旦那の代わりに出たやつね」
「役名もベーコだったけど、グラビアモデルから女優になって」
「突如、女優をしなくなって」
「たまに雑誌のグラビアで見たことはあるけど」

「今は文筆家なのか、すっかり雲隠れしちゃってさ」

百万Gとオガ筋女

「デスクが追ってるってこと?」



「会ってみたいと思わない?」





「またせたな」

「親分」

「さあ、いこうか」



「おまえの席は、入り口から一番手前の席だ」
「それでもおまえは一門一家のリーダーだからな」



「今日は土足でもかまわん」
「ユニホームを見せに来た、だから脱がなくてもかまわん」



「メメーズリーダー、フジトモ」

「はい」

「今日から『豹神』と名乗ってよい」



「はい」

「犬神から豹が産まれましたか、あははは」







「あなたがいればだっちゃーあなたがいればだっちゃー」
「陽はまた昇るだっちゃーこの東京砂漠だっちゃー」

次回
ヨミガエルガール窓


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ヨミガエルガール<夜霧よ今夜もありがとう>

2018-09-13 02:44:22 | ヨミガエルガール
前回
ヨミガエルガールスローなブギ―にしてくれ



中森明菜 夜霧よ今夜もありがとう

夜霧よ今夜もありがとう
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マリンセーラー







根性











「追ってが来ました!」

「なんだと!」



「ビリーブには組織の重要な手がかりがあるんだ!」

「おお!なんてこったい!」



「モパーイ!」



「ビリーブ!逃げるんだ」

「そうはさせんぞ!」



「どこに逃げやがった!」



「ここはまずい」



「他の逃がし屋を頼ろう」

「そしたらモパイにも会えるんですか?」

「あー会える」



「食事はしなくてもいいの?」

「あとでいただくだっち」



「ミント?」

「ん?」







ペパーミント





「キミを頼りに来た」
「僕らを逃がしてくれないか?」





「冗談じゃないわ」



「指名手配中のあなたたちの」
「お遊びに付き合ってられないわ」
「義理と人情だけのお友達相手の逃がし屋に」
「誰が手を貸すもんですか!」

「頼む」

「お願いします。夫に会いたいんです」

「お願いします」







「結婚の約束、あたしが最初に破ったのよね…」

「なんのことだ」



「あたしがあなたとの約束を破った」
「待ちきれなかった…」
「見捨てたのはあたしのほう…」

「もう過ぎたことだ」





「ここには入らないが、他の船橋から乗せて行けるだとよ」
「それにしても、かなりの人数で探しまわってるな」

「わたしが囮になってかく乱します」

「殺されんようにのう」



「追っ手が嗅ぎつけてるだっちよ、急ぐだっち」

「ダーラさんにまで、こんなことをさせてしまって」

「急ぐだっち」

「先に行ってて、わたしはあの人が来るまで待ってる」



「ビリーブさんたちはもう行ったか?」

「行ったわ」



「父にあったの?」

「あー…」

「じゃ、もう知ってるわね」
「あの頃、あたしがなぜ自分のことを話さなかったか」
「母のしたことってそんなにせめられることかしら」
「たった一度の過ち、父以外の男性にほのかな思慕をよせた」
「ただそれだけのために家を追い出されるほど」
「母は死ぬまで苦しみ続けたわ、その母をずっと身近に見ていて」
「あたし、男なんか好きになるものか、歯を食いしばって生きようって」
「でも、そんな気持ちもあなたと初めて会ったとき、いっぺんに消し飛んでしまったわ」









「男の子が三人、女の子が二人、あたしどうしても産むつもりだった」
「この手で抱いて、あなたの子供よあたしたちの子供よって、ただそれだけを夢に見ていたのに」

「いいよもう、みんな遠い昔の話だ」





「幸運を祈ります」
「お幸せに」



「僕たちはあの頃からの昼と夜をとりもどした、これでいいんだ」

「あなたたちの船は待ってる」















夜霧よ今夜も有難う
クリエーター情報なし
メーカー情報なし


次回
ヨミガエルガール東京砂漠



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