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旧える天まるのブログ
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<イヌノフグリ>

2018-03-31 12:18:22 | 雑記の宿


春になりますと花見の季節が訪れます。

道端を歩いてますと、地面にはイヌノフグリという花が咲いていました。



イヌノフグリ、フグリというのは睾丸の部分。男性のタマタマの部分をフグリということがありまして。
そのイヌノフグリはどういう訳か用水路、昔で言いますと小川などに面して咲いている花でもありまして。




昔ばなしに出てくる、一寸法師の時代にイヌノフグリが咲く小川からお椀に乗って一寸法師は旅にでました。
旅先で鬼が現れ!



「鬼ババア!」

「鬼ババアとはなんだ!」
「このチビめ!」

「うるせーこの剣を受けて見ろ!」

「いててて」
「お腹がよじれる いててて」
「いててて いててて」

鬼はお腹を抱え逃げてしまいました。
そこに姫が現れ、
「一寸法師様、あの鬼には常日頃虐められていたのです」
「これはご褒美です」
「さあ 鬼の居ぬ間に、どうかその袖にお入れください」

姫は打ち出の小槌をふり、成人の大きさになった一寸法師は褒美を頂きました。
鬼の居ぬ間の出来事。
居ぬだけに、イヌノフグリと一寸法師のコラボレーションばなしでした。



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ニートクリスマス番外編<わたしの首領>

2018-03-30 02:07:53 | ニートクリスマス後編


前回
②ニートクリスマス番外編 狼なんか怖くない



「ドライヤーありがと」

「ああ、うん、ちゃんと乾いたか?」

「うん、ありがと」
「ちょっと帰るから車かしてくれる?」

「え、あの、俺送って行くけど」

「家に行ったら、あれでしょ」
「また来るから車ちょっと貸して」



「俺は別にいいんだけどな」

「車だけちょっと貸して、大丈夫」

「まあ、心配してるだろうから早く帰ったほうがいいけどな」

「どこにも出かけないでしょ?」

「まあ、このとおりだから俺」

「じゃ、あしたまた来るから」

「仕事は?」

「終わってからだけど、今パートで早いから」

「そうなんだ」



「じゃねえー」

「う、うん」



 カノは弟が迎えに来てから、夕方近くに俺の車を運転して実家へと帰った。残された俺は、再びカノとクドウが訪れる以前の生活へともどった。



 俺は仕事を辞めニート生活になると、その大半はテレビモニターの前で生活をしていた。ニートという負い目もあり、外でのコミュニケーションは遮断していた。その間のコミュニケーション。そして対人関係は、オンラインゲームの世界だけで行われていた。



「こんにちはー」



「こんにちはー」



「今日はこの辺りのダンジョンを攻略しようか」

「はい」

 俺がオンラインゲームを初め、全クリしてオンゲーで暇を持て余していた頃、俺の所属するギルドに新人が入ってきた。



 不思議なタイミングだった。俺のギルドは独りしか居なく、先輩ゲーマーたちはなんらかの理由で抜けて居なくなった。独りになっていた時に彼女は俺の所属しているギルドに入ってきたのだ。



 彼女はゲーム初心者だった。夕方頃に一度ログインして来ては、少し遊ぶと食事の時間だと言ってログアウトしていた。



 夜の時間になると、再びログインして現れ、眠くなるまで俺とオンラインゲームを楽しんだ。オンラインゲームで先輩だった俺は、彼女にゲームのいろはを教え込んでいた。

石野真子 わたしの首領

わたしの首領
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Victor





「食事の時間なので落ちます」

「じゃ、また夜にでも」

「はい」
「お疲れさまでした」

「おつです」

ピンポーン・・・・

「誰だ?」



「何日か泊めてくれる?」

「何日かって心配するんじゃないのか?」

「心配しないよ 近くだし」



「クドウ!」
「家で揉めたかなんかしたのか?」

「泊めてくれる?」


・・・・

(ちょっと待ってよ!)
(これ、あの時のパターンか!ええと、このままだとその後、クドウが泊まって)



(こうなって)



(こうなって)



(こうなっていって)



(カノが)

「そうだったのかー」

(ってなって)



(最後はこうなるんだよな・・・)

(おいおい!)
(これじゃまた巻き戻さないといけないじゃないか!)



(酔っていた時ではなく・・・)



カノが目が覚めた時に巻き戻して、話しをちゃんとしなければいけない。


<ニートクリスマス番外編>
続く

次回
④ニートクリスマス番外編 日曜日はストレンジャー


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まだ見ぬ桜

2018-03-27 10:47:46 | 雑記の宿


おい

「なんだ?」

東京じゃ桜満開らしいじゃねーか

「ラジオ聴いてて言ってたな」
「昨日ビバリーにメールしたんだけどな」

それでなんて書いて送ったんだよ?

「中野D児のことを書いて送ったんだけどな」
「読まれなかった・・・」

高田先生にか?

「うん」

松本明子にもか?

「うん」

スルーされたのか
こっちの桜はどうだ?見に行くか?

「お、おう」



咲いてねーな
川見ててどうすんだよ、おめー

「なんかいいなーって」

桜咲いたように塗っちゃおうか!

「塗っちゃう!」



どうだ?

「雑だな おい」


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遊具

2018-03-26 02:50:49 | 日記


 ここはとある小学校跡の遊具です。
かれこれ35年以上前に新校舎が出来て他の遊具は移転し、その他は撤去されてますので現存してるのはここにあるのみです。

 宮藤官九郎さんが高学年の時は新校舎で卒業していると思うので、今の40代ぐらいの方々にはここでの思い出はあまりないかと思います。
周辺の大人に聞いても、「知らない」「覚えてない」「記憶にない」と思ってるのが当たり前で、知ってる人はだいたい自殺しているようなところです。

私の知人だけでも、自殺者は5本の指を超えてますので、平均寿命が80歳だとすると、その半分が40歳。40歳以降の死亡率のほうが当然高いので、現在半数以上がこちらの遊具のことを覚えている人はあまりいないんではないでしょうか。
以前、同級生と立ち話しになったときに、「自殺する人多いね」という話しになり、「事情はいろいろあるだろうけど、自殺は結局、周りに殺させることだから」という会話をしました。
その甲斐あって、私も周りに殺されないように必死に生きています。
逆に殺さないようにも、心がけなければなりませんね。



 前置きはさておき、私がここの遊具で遊んだ時は、ここにある場所が入り口でした。
幼稚園を初めとする一年生たちのほとんどが、両手で掴み恐る恐る登って行きます。
学年が上がるにつれ、両足で立って駆け上がったりしてました。
時間割で、休み時間はみな同じ学年同氏で遊具を利用するので、一年生の一学期は担任の先生も側について見ていたような記憶があります。



 入り口を登るとこういった輪の中を移動して回ります。
私が、ここで遊び始めた頃は真ん中にある二本のパイプはまだありませんでした。
それが無い時は、移動中足を踏み外したりもしてました。ここにパイプが付いて活発に移動ができるようになりました。
ペンキの色は、たぶん予算の都合で一色になってますが、当時はもっとカラフルな遊具でした。



 この遊具で好き嫌いがでるのがここの場所です。
初めはここを渡るのが怖い場所です。両手を使うとバランスが難しく、うまく渡るには両手を使わずに足で跳ねて渡るのがベストです。
女の子泣かせと言ってもいいほどのタイヤ渡りでした。



 ここのロープ渡りは人気のエリアで、みんながここで順番待ちをしながら渡っていました。
ただ、ふざける子もいまして、ここで揺らしたりして、先に遊んでる子が振り落とされたりして、なにかと問題が起きやすい場所でもありました。
先生からは、手の握りを「親指を下に持ってくるように」と、常々言っていた記憶があります。
振り落としたり、怖がったりしてる子を見ると、ある意味、快感だったりもするのですが、その代償は「こっぴどく怒られる」。「泣かせた子の親まで来て怒られる」。私も多少は怒られた記憶がありますし、嫌やだった想い出もあります。



ここの先にも他の遊具に繋がっていましたが、今はここまでとなっています。

自分が子供の頃は、なにかと危険を察知しながら遊んでいたようにも思いますが、自分が人の親になると、子供が遊具に行こうとすると、心配でついつい過保護にもなってしまいます。
むしろ、大人になってここの遊具に登ると、その高さに震えてしまい、「よく、昔ここで遊んだな」と思うくらい、気の小さい大人になってしまいました。



 こういった松の木も残ってました。
登って遊んだ記憶はないのですが、「折れちゃうから遊ぶな」と言われてたかもしれません。


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ニートクリスマス番外編<狼なんか怖くない>

2018-03-23 12:07:16 | ニートクリスマス後編

前回
①ニートクリスマス番外編



石野真子 狼なんか怖くない

狼なんか怖くない
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Victor


 クドウを実家に送った晩。



俺が家にもどると、カノは二階の部屋に入っていた。物音もせず、カノは襖の向こう側に居た。



 翌日、俺は狼になれたかった。カノはなかなか起きてこない。

「こんにちわー」

「誰だ?」「はーい」



 カノの弟だった!

「お父さんがクドウさんに電話したら、ここに居ると聞いて来ました」
「お久しぶりです。アララギ先輩」

「お!おう!久しぶりだな」
「車で来たのか?」

「はい」

 カノの弟は陸上部の後輩で。「小学生の頃から俺のことは見たことがある」と、カノからは聞いていた。俺が中学生の頃。当時の小学生たちと陸上を一緒にやったことがあるが、カノの出身の小学生は優秀な生徒が多かった。俺の高校の陸上部はカノが居た陸上部出身で保っていると言っても過言ではなかった。

 カノの時代は女子に優秀な選手が多く、俺らはそれを見てアマゾネス軍団と呼んでいた。そのアマゾネス軍団にカノも入っていた。弟の時代は史上最強と呼ばれるほど、有能選手が揃っていた。



「お姉さんちょっと呼んでくるから、待っててな」

「はい」



「カノ?」「カノ?」
「弟が迎えにきたぞ!」
「カノ?」「カノ?」



「弟?」
「アララギ先輩の家に居るっていっといてー」

「カノそれじゃ心配するじゃないか」

「二日酔いで具合悪い」

「カノ!開けるぞ?そこ」

「アララギくんに送ってもらうから、って言って」



「お姉さん、ちょっと夕べから具合が悪くなって俺の家に休みに来たんだよ」
「まだ調子よくなくてさ、これから病院に連れて行くとこでさ」
「その後に、ちゃんと僕が家に送って行くからと、お父さんにはそう言ってくれないかな?」

「はい」



「カノ?」「弟には、俺が家に送って行くからと、伝えておいたから」

「ありがと」
「あとお風呂沸かしといてー」

「はいよ」



「アララギくん、ちょっとこっち見ないでねー」

「!!」
「はいよ」
「お風呂沸いてるよ」



「ありがと」



こうして、カノとの奇妙な一日が始まった。

<ニートクリスマス番外編>

続く

次回
③ニートクリスマス番外編 わたしの首領


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