前回
ヨミガエルガール 踊り子
風の街に行く
「何やってるだっちゃ!」
「!!!!!!!!!!!」
「お客さん 観光かい?」
「そうだっち」
「ここの町はね むかーし遊郭街だったのよ」
「そうだっちか 商業の町と聞いていたっちが」
「ここの川沿いに並んだ桜は男たちを虜にしてた」
「でも」
「ここの大人たちは みんなそのようなことは口にしないの」
「過去のことなんて 男も女も無かったことにしたいのよ」
「いい加減 勘弁してください 旦那様」
「わたしは 歌を歌いたいのです」
「いつまでも このようなことは」
「助けてーーーーーーーーーーーー」
「ひーーーーーーーーーーーーーー」
「ま まてーーーーーーーーーーー」
「早く馬車に乗るだっちゃ」
「あとはおいらがなんとかするだっちゃ」
「何があったっち?」
「しかもこんなところに隠れてだっち」
「とんでもないことになっただっちゃ!」
「ようこそ 大晦日においでやす」
「大晦日の夜も誰もいないんで」
「それはさびしいどすなー」
「ふざけてる」
「同窓会、クラス会」
「どれも僕が招待したのに誰も飲みにすら誘って来ない」
「10年間、朝4時には仕事。夜は11時までには寝て」
「僕はどこに飲む暇があるんだっての」
「昼しか歩きようがない僕は笑いもの」
「病気で仕事を失って、誰も見舞いすら来ない」
「友達は知らんふり、そして笑いものさ」
「地元から出て行きたいが引っ越す金もない」
「地元では親戚もいるのに外国人扱い」
「友達はエディーマフィを見て黒人!黒人はバカって何故か僕の側で叫ぶんだ」
「これ、僕の遺影の写真」
「あら!なんて怖い顔!」
「もっとも恨んだ顔の写真を遺影に飾るんだ」
「葬儀すら誰も来ないだろうけど」
「ご冗談はそれまでにして」
「お飲みやす」
「冗談じゃない」
「まあまあ お飲みやす」
「もう終わりか?」
「今日は大晦日どすえ」
「早く帰りませないけませんねん」
「ほな よいお年を」
「この辺にかくや姫に会える所ないだっちか?」
「かぐや姫?チリーさんのことかな」
「いるのだっちか?」
「夕べ、どこかに逃げて行ったらしいぜ」
中森明菜 愛はかげろう
「お兄さん、遊んでいかない?」
「!!」
「困ったよ、元旦早々にもう」
「なにかあっただっちか?」
「この橋に首を括って死んでるんだよ」
「なんだっち!」
「紙に恨み言書いてバラまいてさ」
「よっぽど憎んでたんだろうね」
「誰か呼んで来るだっち!」
次回
ヨミガエルガールスローなブギ―にしてくれ
ヨミガエルガール 踊り子
風の街に行く
「何やってるだっちゃ!」
「!!!!!!!!!!!」
「お客さん 観光かい?」
「そうだっち」
「ここの町はね むかーし遊郭街だったのよ」
「そうだっちか 商業の町と聞いていたっちが」
「ここの川沿いに並んだ桜は男たちを虜にしてた」
「でも」
「ここの大人たちは みんなそのようなことは口にしないの」
「過去のことなんて 男も女も無かったことにしたいのよ」
「いい加減 勘弁してください 旦那様」
「わたしは 歌を歌いたいのです」
「いつまでも このようなことは」
「助けてーーーーーーーーーーーー」
「ひーーーーーーーーーーーーーー」
「ま まてーーーーーーーーーーー」
「早く馬車に乗るだっちゃ」
「あとはおいらがなんとかするだっちゃ」
「何があったっち?」
「しかもこんなところに隠れてだっち」
「とんでもないことになっただっちゃ!」
「ようこそ 大晦日においでやす」
「大晦日の夜も誰もいないんで」
「それはさびしいどすなー」
「ふざけてる」
「同窓会、クラス会」
「どれも僕が招待したのに誰も飲みにすら誘って来ない」
「10年間、朝4時には仕事。夜は11時までには寝て」
「僕はどこに飲む暇があるんだっての」
「昼しか歩きようがない僕は笑いもの」
「病気で仕事を失って、誰も見舞いすら来ない」
「友達は知らんふり、そして笑いものさ」
「地元から出て行きたいが引っ越す金もない」
「地元では親戚もいるのに外国人扱い」
「友達はエディーマフィを見て黒人!黒人はバカって何故か僕の側で叫ぶんだ」
「これ、僕の遺影の写真」
「あら!なんて怖い顔!」
「もっとも恨んだ顔の写真を遺影に飾るんだ」
「葬儀すら誰も来ないだろうけど」
「ご冗談はそれまでにして」
「お飲みやす」
「冗談じゃない」
「まあまあ お飲みやす」
「もう終わりか?」
「今日は大晦日どすえ」
「早く帰りませないけませんねん」
「ほな よいお年を」
「この辺にかくや姫に会える所ないだっちか?」
「かぐや姫?チリーさんのことかな」
「いるのだっちか?」
「夕べ、どこかに逃げて行ったらしいぜ」
中森明菜 愛はかげろう
愛はかげろう | |
クリエーター情報なし | |
Universal Music LLC |
「お兄さん、遊んでいかない?」
「!!」
「困ったよ、元旦早々にもう」
「なにかあっただっちか?」
「この橋に首を括って死んでるんだよ」
「なんだっち!」
「紙に恨み言書いてバラまいてさ」
「よっぽど憎んでたんだろうね」
「誰か呼んで来るだっち!」
次回
ヨミガエルガールスローなブギ―にしてくれ