『当たれ宝くじ』⑤
俺は西の国へ行ってから、やる気のない日々を過ごした。朝起きてはゴロゴロ。昼に目覚めてはゴロゴロと学校にも行かず、やる気のない日々を過ごした。
精子を売れば金になる。‥‥‥
そのことを覚えた俺は、毎回ヒヨリと一緒に精子バンクへ通っていた。
精子バンクに行ったあと俺は毎日ゴロゴロと過ごしていた。
「あゝやる気ねーー」
毎日そうささやくと、ゴロゴロと部屋の中で過ごしていた。
ヒヨリは相変わらず、キャバレーでよく働いていた。
「いい女だーー」
それにくらべ俺はゴロゴロと過ごしている。
「俺は毎日、努力もせずにこう過ごしている。これでいいのかーー?ヒヨリ」
「努力の裏返しは努力しない人間。世間体で努力してるように見える人間だけが生きる権利があるとは思わない‥‥‥」
「ヒヨリは踊りも出来て毎晩稼いてる。俺から見れば羨ましいよ‥‥‥」
「羨ましいだけじゃん」
dqx撮影 ポーカー KAWAGANI DQX 紙芝居magNET 演目アイテム
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「ジェヌタケルとな!。おまえもずいぶんと大きな名を授かったなーー。タケルと名乗るのであれば、今度は東(アズマ)の国へ行くのだ」
「父さん僕にも休ませてください」
「タケルと名乗る強い者であれば、東(アズマ)の国へ行っても問題なかろう」
「父さん」
「さあ、行くのじゃ、東の国で手柄をあげるのじゃ」
『当たれ宝くじ』⑦