前回
浮気ホリデー NIPPON
「あなた」
「何、しょんぼりと飲んでるのよ」
「あー・・・ナツコも飲むか?」
「あなたの後輩のことでも考えてたの?」
「あー・・・」
「ちょっとこっちみて?」
「そ、その恰好は?ナツコ」
「あなたが居ない間」
「わたしは外出するとき、この格好に着替えてたの」
「暑くないのか?」
「あなただっていつもスーツじゃない。一緒ね」
「それで気分が変わるのか?」
「その気になったときはいつも」
「こうして・・・」
フォール。スノのもとで、サマーと一緒に歌手をやっている。モトハルの彼女でもある。
「サマー?わたしたちはまだ、デビューできないの?」
「スノさんがちゃんとしてくれるよ」
ウインター、作曲家。スノと組む前からそこそこ曲の依頼があり、名は知られていた。
「モトハルが来たよ、フォール」
「やあーフォール」
「あたしはこれで・・・」
「また後でね、サマー」
「モトハル、好きよ」
「フォール」
「モトハルの両親にわたしを紹介して」
「フォール、僕の詩が曲になって歌えるようになったら」
「僕の両親に会ってくれ」
「ちょっと何やってるのさ」
「ここはドリウッド俳優の楽屋よ」
「そういうことは客席で」
「あたいのスクリーンの前でやりな」
「いこ、フォール」
「う、うん」
「ウインター、曲は出来たか?」
「あーなんとか」
「モトハルを売り出すぞ」
「サマー?いるか?サマー」
「なに?あなた」
「モトハルを売り出す」
「それでフォールとバックコーラスをやってくれないか?」
「あたしはずっとバックコーラスなの?」
「詩と曲が出来れば、それがサマーのものになるんだ!」
「まずはモトハルのバックコーラスにいてくれ」
「愛してるよ、サマー」
「愛してる あなた」
モトハルは自分が書いた詩でデビューした。
バックコーラスには、サマーとフォールが入り
ローカルメディアでヒットチャートに入った。
「あ、タイムテーブルに曲が載ってるわ」
「どこ?どこ?」
「ラジコプレミアムじゃないと聴けないか」
「急いで登録して」
「あ、聴こえた」
「キャー!!!」
しかしその後、別な歌手がモトハルに類似した詩とウインターと違ったメロディーの曲が発売された。
「コメコメ トラクターだっちゃ」
「そうそう つめコメだっちゃーーーー」
やがてその曲は全国行きわたり
ヒットチャート第1位。
動画ちゃんねん第1位。
フォロワー数第1位に輝いた。
「僕の曲がこんなに変わり果てるなんて」
「ファザーのやつらめ」
「コメコメ トラクターだっちゃ」
「そうそう つめコメだっちゃーーーー」
「僕があれを初めに書いたんだ」
「モトハル、実家に帰ってお母さんにでも会ってこい」
「ファザーはどのジャンルでも、俺たちから奪ってしまう」
「ウインター?次のツアーに備え」
「どんな手を使ってでも金を集めるぞ」
「フェイク」「ゴト師」
「金になることはなんでも行う」
スノは営業範囲が狭かったことで至らなかったと言い。ウインターとともに、手当たり次第ツアー資金を稼ぐことを実行に移した。
続く
次回
浮気ホリデー カーネーション
浮気ホリデー NIPPON
「あなた」
「何、しょんぼりと飲んでるのよ」
「あー・・・ナツコも飲むか?」
「あなたの後輩のことでも考えてたの?」
「あー・・・」
「ちょっとこっちみて?」
「そ、その恰好は?ナツコ」
「あなたが居ない間」
「わたしは外出するとき、この格好に着替えてたの」
「暑くないのか?」
「あなただっていつもスーツじゃない。一緒ね」
「それで気分が変わるのか?」
「その気になったときはいつも」
「こうして・・・」
丸ノ内サディスティック | |
クリエーター情報なし | |
UNIVERSAL MUSIC LLC |
フォール。スノのもとで、サマーと一緒に歌手をやっている。モトハルの彼女でもある。
「サマー?わたしたちはまだ、デビューできないの?」
「スノさんがちゃんとしてくれるよ」
ウインター、作曲家。スノと組む前からそこそこ曲の依頼があり、名は知られていた。
「モトハルが来たよ、フォール」
「やあーフォール」
「あたしはこれで・・・」
「また後でね、サマー」
「モトハル、好きよ」
「フォール」
「モトハルの両親にわたしを紹介して」
「フォール、僕の詩が曲になって歌えるようになったら」
「僕の両親に会ってくれ」
「ちょっと何やってるのさ」
「ここはドリウッド俳優の楽屋よ」
「そういうことは客席で」
「あたいのスクリーンの前でやりな」
「いこ、フォール」
「う、うん」
「ウインター、曲は出来たか?」
「あーなんとか」
「モトハルを売り出すぞ」
「サマー?いるか?サマー」
「なに?あなた」
「モトハルを売り出す」
「それでフォールとバックコーラスをやってくれないか?」
「あたしはずっとバックコーラスなの?」
「詩と曲が出来れば、それがサマーのものになるんだ!」
「まずはモトハルのバックコーラスにいてくれ」
「愛してるよ、サマー」
「愛してる あなた」
モトハルは自分が書いた詩でデビューした。
バックコーラスには、サマーとフォールが入り
ローカルメディアでヒットチャートに入った。
「あ、タイムテーブルに曲が載ってるわ」
「どこ?どこ?」
「ラジコプレミアムじゃないと聴けないか」
「急いで登録して」
「あ、聴こえた」
「キャー!!!」
しかしその後、別な歌手がモトハルに類似した詩とウインターと違ったメロディーの曲が発売された。
「コメコメ トラクターだっちゃ」
「そうそう つめコメだっちゃーーーー」
やがてその曲は全国行きわたり
ヒットチャート第1位。
動画ちゃんねん第1位。
フォロワー数第1位に輝いた。
「僕の曲がこんなに変わり果てるなんて」
「ファザーのやつらめ」
「コメコメ トラクターだっちゃ」
「そうそう つめコメだっちゃーーーー」
「僕があれを初めに書いたんだ」
「モトハル、実家に帰ってお母さんにでも会ってこい」
「ファザーはどのジャンルでも、俺たちから奪ってしまう」
「ウインター?次のツアーに備え」
「どんな手を使ってでも金を集めるぞ」
「フェイク」「ゴト師」
「金になることはなんでも行う」
スノは営業範囲が狭かったことで至らなかったと言い。ウインターとともに、手当たり次第ツアー資金を稼ぐことを実行に移した。
続く
次回
浮気ホリデー カーネーション