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旧える天まるのブログ
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<還暦>

2018-02-23 23:30:36 | 雑記の宿


<還暦>

「おい なんとなく還暦ブームな気がしねーか?」

還暦ブーム? けっこうな著名人が還暦迎えてるな

「テレビが定着して、その時の憧れのアイドルが今還暦なんだものな」

若々しい時代を鮮明に覚えてるからな それが今還暦だものな

「この頃じゃ、還暦も厄年というじゃねーか?」

厄年? 還暦は赤い物着る風習があるけど、厄払いの一種か

「厄年の過ごし方ってよ いったいなんだよ」

お祓いすればいいってことだろうけど、神社いって鳥居くぐってお祓いしてもらう。おれなんか金かかってしょうがない

「俺もだ 貧乏人はどうすればいいんだ?」

貧乏な時点で厄なんだろうけどよ。女の厄年には子供作るのがいいって聞くな。

「子供?金かかるじゃねーか」

だから金持ってるやつと子供作るってことだろ?

「子供作れる相手がいるってことは、安心できるやつのことか」

妊婦中に暴力ふるう男なんぞ最悪よ。妊婦大事にできる男だと,
女も何度もセックスしてくれるんじゃねーのか

「でも何度も作らされるのも大変じゃねーのか?たぬきみてーな腹してなんども過ごすんだからよ」



強制妊娠は最悪だな 女は32から34が厄年 男は41から43が厄年。女が43の出産はきっついだろ?
40歳で結婚してよ それで出産求められたら それこそ強制妊娠だからな きっついぜ
だから 女は32歳から34歳までなんだろうな 安心ラインってことか
 
「安心安全な 男が側にいればいいけどな 還暦が厄年ってどいうことだよ? 神社の回し者か?」

60まで生きれる保証はないよな。孫もいる保証もないよな。金だってある保証もない。そもそも働くのもきっつくねーか?60歳のアイドルいねーだろ?

「60歳でアイドルのお仕事はきっついな」

女房も旦那も死んでるかもしれねー 男も女もその頃にはどうやって過ごしていけばいいか、心配じゃねーか?神社にすがりたくなったりもするんじゃねーか? でも神社にいっても誰もいないじゃ寂しいだろ?
お祓いしてもよ、しかたねーから赤い物を着る。
赤い物を着た者どうしで過ごす。女も子供のこと考えなくてもいい頃だろ?

「おしゃべり相手をみつける目印ってことか?」

お茶のみ相手でもいいんだろうけどよ とにかくひとりでいるよりか、ふたりでいるほうが、なにかと安全だろ? 人類の滅亡の危機でも、最低男と女が居ればな。滅亡は避けられる。しかしそれは若者に限る。

「限るなんてつかったらダメだろ?」

限るような人間じゃだめよ。60ぐらいで若者に限るじゃだめよ。
赤い物着た者どうし、許しあえる仲じゃねーとな。

「お互いおしゃべりできる者どうしで居れることが、安心安全なんだな」

偽善 嘘詐欺には 気をつけねーとな




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<鈍獣>

2018-02-22 13:04:12 | 雑記の宿
<鈍獣>



ジョギング行く?





「ジョギング!オナニー」



柵があると飛び越えたくなる

「飛び越えたくなるオナニー」



この下に住もうか

「住みたくなるオナニー」



ひたすた走る

「ハアハアオナニー」



その上を歩いて渡りたい

「目立つかもオナニー」



なんとなく渡れそう

「なんとなくオナニー」



鉄橋

「鉄橋オナニー」



鉄橋の脇草むら

「草むらオナニー」



なんだこいつ!

「こいつオナニー」



完全収納ブーム?

「ブームオナニー」



そういえば昔、ここを自転車で走ったことある

「走ったことあるオナニー」



見るからに電車

「見るからにオナニー」




なんだ?

「あぶないやめてオナニー」



またこいつか!

「またこいつオナニー」



悪いことしか思いつかなかった

「思いつかなかったオナニー」

<鈍獣>



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<中州の渡り鳥>

2018-02-16 18:45:41 | 雑記の宿


流れる川に渡り鳥がやって来た。



かつて僕は、川の岸辺から渡り鳥たちを見ている見物人だった。

この渡り鳥たちの中には、傷ついたり老いたり、故郷に帰れる程、体力のない鳥たちも見ていた。



そして、今僕は川の中州に住んでいる。

中州は、大雨などが降ると水かさが増し、川の表面から消えてしまう。



川の氾濫を、人々はいつも恐れている。

川には思い出したくない過去がいくつもある。



川の中州に今、僕は住んでいる。

ここから遠い水辺に住むの僕のお婆さんは昔、僕の母親にあの川は

「はくじょうものがすむとこだ」

と、母親にむかい言ったことがあるらしい。

白鳥を薄情と言い換えた言い方。

僕の父親は、長男にもかかわらず、母親の住む、白鳥が住む水辺に移り住んだ。

母親を愛し、母親を忖度し、移り住んだ。

父親は、自分の実家の遺産相続を放棄してまで、母親が慣れている水辺に骨を沈めたのだ。

遺産のない父親に、母親は僕の生末を案じ、虐待を理由に僕の側から居なくなった。

僕と僕の妻、そして父親の墓だけを残し、この川の中州に置いて居なくなった。

遺産のない僕に、妻までもが別れたいと言っていた。

僕が死んだのちは、この川から離れ、自分の実家のほうに身を寄せるとまで言っていた。

僕は母親への忖度、妻への忖度で苦しみ、この川で幾度、自ら命を絶とうと思ったことか



ある日、父の実家から知らせが入った。

相続放棄したはずの父宛の遺産がまだ残っていたという。

畳1446枚柔道場11個分128畳の部屋が11室
面積にするとかなりの大きさだった。
僕のお爺さんが、そっと残していたという。
原発事故の影響で、汚染した土地の資産価値はないらしいが、
除染作業を進めるためには、相続人の許可が必要らしいとのこと。

僕は、今さら遠くの故郷には戻れない。
父から僕に引き継いだ遺産は、家督の叔父さん親族に引き継いでもらうことにして、
僕も父からの遺産の土地を手放した。




しかし、その知らせに僕の妻は、僕のことを見直してくれるようになった。

「あなたは何もない人ではなかった」と



僕が交通事故で病院に運ばれたとき、娘から聴こえた言葉

「お父さん大丈夫?」

家では教えたことのないセリフだった。

娘にはそのように躾た覚えはない。

妻からも母親からもそのセリフは出てこなかった。

学校で教えられたようなセリフ。
「こういう時はこう言いなさい」と、心配そうな表情とたどたどしいセリフだったが

川の周辺で育った僕の娘は、僕に優しいセリフを覚えさせてくれたのだ。

冬になって川に降りる渡り鳥
春になって川から旅立つ渡り鳥
中州に残った飛べない鳥は
仲間が飛んで来る川で
中州の島で待ちわびる




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<白い恋人たち>

2018-02-15 13:42:32 | 雑記の宿
<白い恋人たち>



 2月14日バレンタインの様子です。

中州に積もった雪に集まる白い恋人たち



 
翌日は雪も解け、辺りでは春を待っています。

写真に日付がないので、ご覧になった方は、信じるも信じないのも、皆様方次第。

私だけの写実にしています。



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<バレンタインなのに>

2018-02-14 18:04:32 | 雑記の宿


親バカのバレンタイン
チョコのお返し準備が先と
考え込んで
ホワイトデーより前に
買って飾った
雛壇飾り


(ガラス細工でできた雛壇飾りです)
(子供にいつか渡せるときがあればと思い買いました)





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