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旧える天まるのブログ
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ピンクタンサー<まとめ>

2018-12-30 13:58:09 | ピンクタンサー
ピンクパンサーのテーマ

ピンクパンサーのテーマ(映画「ピンクパンサー」から)
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レッドブリッジ




ピンクタンサー壱










ピンクタンサー弐









ピンクタンサー参







ピンクタンサー四









ピンクタンサー五







ピンクタンサー六







ピンクタンサー七















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ピンクタンサー 七

2018-12-21 22:40:31 | ピンクタンサー
ピンクタンサー壱
ピンクタンサー弐
ピンクタンサー参
ピンクタンサー四
ピンクタンサー五
ピンクタンサー六





「ママだぞ」



「おじさんに別れを」

「さようなら」
「大好きだよ」

「君は すばらしい」
「豚さんたちだ」



「バイバイ パパ」
「いつ 帰ってくる?」

「まだ分からない じゃあな」





「ポントン」
「世界一 刺激的な街に」
「フリーの男が2人」
「何して過ごす?」



「どこのシャンプー?」

「ホホバ」

「ボトルを」

「…」

「ジョジョバだ」

「でも ホホバです」

「ジョジョバと書いて」
「ホホバと読む」

「ホホバ」

「ややこしい」

「ホホバ…」

「ホホバ」

「ホホバ…」

「ホホバ」

「ホホバ イエーイ」
「やはり男同士は いいな」
「女なんて要るか!」



「妻子の元へ帰ります」

「どうして?」

「あなたと私同類には…」
「家庭を二の次にしては」
「いけないです」
「仕事を優先した結果が」
「これだ」

「私は幸せだぞ」
「シャンプーに囲まれて」

「警察官としては世界一です」
「だが恋愛に関しては」
「てんでピント外れだ」
「ニコルですが」
「彼女の目の色は?」
「ペットの名は?」
「好きな歌は?」
「ガートの刑法は暗唱できても」
「愛する女性には無頓着だ」

「…」

「目はミストグレーだよ」
「好きな香りはバニラで」
「甲殻類アレルギー」
「足首には私がつけた」
「小さな傷跡がある」
「ペットは猫」
「ミンディとウエンディ」
「シンディ デローレス」
「フランク」
「マキシム カリギュラ」
「そして ルイ―ス」
「自分の美しさを知らない」
「私も美しいとは言わない」
「なぜなら…」

「何です?」

「自分の美しさを知れば」
「私には目もくれなくなる」



「ポントン」
「ハグして…」

「…」

「コンディショナーも」

「…」



「怪盗トルネードの正体が」
「遂に判明しました」
「ドリームチームの快挙です」
「成功を称える祝賀会が催されます」
「会場となるザマ峠の中継をお楽しみに」





「事件の感想を」

「単純な事件でした」
「これでも手間取った方だ」

「私の観察眼が生かされただっち」
「次々と推理が進んだだっち」

「技術が犯罪に勝ちました」

「ピンクタンサーは?」

「…」

「…」

「…」

「犯人に解体されました」

「非常に残念だっち」

「残りは無事だ」

「残り3品は すばらしい」



「警部」

「ソニア」

「すごい渋滞」

「ああ そこが空いてる」
「私がメーターを見よう」

「いい車だ」

「レンタカーよ」
「ガートでは刺激的な街だったわ」
「今夜の便で発つの」

「ボン・ボヤージュ」

「さようなら」



「妻の顔を?」

「ええ よく」

「来たら すぐ知らせてくれ」



「ニコル」

「召し上がります?」

「心遣い ありがとう」

「いい車」

「ソニアの車だ」

「寒いからいくわ」

「ニコル」



「君は きれいだ」



「退屈で」
「ヘドが出るんじゃないの?」



「誰がきみを そんなふうに?」
「どこのアホタレが…」
「私だ 聞いたのか?」

「そうよ」

「阻止したかったからだ」
「彼が君に…」

「私に?」

「ホレるのを」

「急に困る!」



「…」



「ポントン」
「出勤だ!」



「考えたんだが君らを中心に」
「国際警察を設立したい」
「もちろん指揮は 私が…」
「ちょっと失礼」



「何だ?」



「一件落着」

「はあ?」

「事件解決です」



「もう とっくに解決してる」
「だから祝賀会を開いてるのだ」



「大丈夫ですか?」

「クル クルーゾーが来た」

「ここに?だっち?」

「ピンクタンサー奪還の手柄を忘れられず」
「突飛なことを言い出した」

「どんな?」

「君が犯人らしい」

「私が?」

「ピンクタンサーを持ってると」

「悪いことをしただっち」
「そこまで神経が参ってたとはだっち」



「終始 我々といたソニアがだっち」
「何を盗めると?だっち」

「みんなで一緒にバーに行ったとき」
「ソニアは頭痛で部屋に残ってたよね」

「確かにだっち」

「でも素人に盗みはムリだ」

「彼女はトルネードを研究してる」
「ゲームをしよう」
「2人に接点があったら?」

「奴の娘とか」

「まさかだっち」

「恋人」

「そうだっち だが捨てられただっち」

「それで復讐を」

「売買できない物を盗んだのは」
「真の狙いが」

「トルネードだから」
「奴をおびきだし罪を被せるためだ」

「そして殺し 遺書を捏造」

「唯一売れる」
「ピンクタンサーを奪っただっち」

「おめでとう諸君 全容解明だ」
「要した時間は」
「2分」

「だっちだっち」

「あははは」

「ブラボー」



「あのロッカーを開けて?」

「ニコル 今のは単なるゲームだ」

「ゲームの締めよ 見せて」

「飛行機に遅れるわ」

「見せて」

「正気 何とかしてる」

「見せて」



「じゃ 締めましょ」



「本当だったか!」



「やめろ」
「目当ては私だろう?」
「君を終身刑にする証拠は」
「私が持ってる」
「刺すなら私を刺すべきだ」



「そうね」



「そんな簡単に同意する?」



「ジャック!」
「しっかり」



「私が刺せれば…」



「投げたナイフが名誉勲章に当たってる」

「跳ね返ってウエイターに…」

「ソニアは?」



「ガート制定法の名において」
「世界屈指の家具を盗んだ罪で逮捕する!」

「逃がさないと打ち上げて花火にするわよ」

「逃がせ」

「打ち上げるがいい」



「正気か!」



「OH!!」

「…」



「ご苦労」
「ポントン」



「この大バカ者!」
「ボンクラ!」
「世界人類の恥さらしめ!!」
「ガートの聖なる象徴を破壊したのだぞ!」



「ポントン」
「持ってきたか?」



「ピンクタンサーが」
「狙われてることは分かってた」



「そこで私は」
「博物館へ行った」
「友である警備員を説得し」



「防犯システムを 切ってもらったのだ」
「ガートの宝を守るために」



「そして複製と」
「すり替えたのです」



「こちらが本物のピンクタンサー」



「盗品は複製だった」



「悪夢だ 信じられん」



「トルネードは家具鑑定のプロだ」



「遺書の内容で」
「犯人は別人だと確信した」



「本物のトルネードなら」
「複製を見抜ける」



「なぜ」
「ソニアの犯行だと?」



「駐禁取り締まりの勤務が」
「役にたった」
「今日 ソニアの車のプレートを見て」
「ナンバーをメモしたことを」
「思い出したんです」
「同じ車の違反切符を切ってた」



「彼女がガートに来たと」
「言ってた 2日前」



「ピンクタンサーが盗まれる前日に」



「よく私に従った」
「駐禁の任務を命じたのは私です」
「そうだろう?」

「違います…」



「私はアベヤネダの屋敷に」
「犯人がいると」



「直感で悟った」



「その犯人こそが」
「彼女だったのです」



「彼は世界一の捜査官だ」

「太刀打ちできない」

「伝えるだっちか?」

「黙ってよう」



「クルーゾー警部」
「今こそ誠意を込め」
「真実を話す」
「ニコルと私の関係だ」

「聞きたくない」



「何もない」

「何も?」

「本当です」

「認めたくないが」

「軽いチュウとかも?」

「彼女は1人の男しか」
「見てない」
「あんただ」
「鈍い男だ さっさとキスしろ」



「ニコル」
「1人で生きる人間などいない」
「だから どうか…」
「たとえ」
「後悔することになっても」
「結婚してくれ」



「主任警部」
「式の立ち合い 感謝します」
「幸せ倍増ですよ」

「ジャック・クルーゾー」
「ニコル・デュラン」
「互いに愛と貞節と服従を…」

「妻は夫に服従する必要はない」

「では 互いに愛と貞節を」
「誓うかね?」

「誓います」

「誓います」

「ガート13区の主任警部の権限で」
「宣言しよう」
「君たちは今」
「正式な夫婦となった」





「末永い平和と幸せに!」



「キャー!!」





「式場 きれい?」

「とっても」

「メガネだ」

「私の母は?」

「さっき悲鳴が聞こえたろ?」

「いいえ」

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ピンクタンサーまとめ


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ピンクタンサー 六

2018-12-17 19:29:02 | ピンクタンサー
ピンクタンサー壱
ピンクタンサー弐
ピンクタンサー参
ピンクタンサー四
ピンクタンサー五





「ただいま」

「わあ!!!!!!!」



「奇襲攻撃だ!」

「よせ 弱ってるんだ」

「絶好のチャンスだぞ!」



「空手の必勝法は」
「不意を衝くことでしょ?」

「空手の達人は誰か」
「じっくり教えてやる」

「頭を隠してといたら?」
「いくぞ」



「さあ こっちへおいで」
「何もかも許そう」



「いた」

「クルーゾーは?」

「失態を悔いてるでしょうか?」

「警部は立派な捜査官です」
「苦境に冷静に」
「対処されてます」



「死ね」
「ヤセ 豚ども!」



「OH!!」



クルーゾー 大失態



「自分の犯した過ちを」
「分かってるんですか?」

「過ちとは?」

「子供への虐待や暴言です」

「時代の流れの早いことよ」

「学ぶチャンスを」
「すべて ふいにしてる」
「あなたほど頑固な」
「愚か者は いないわ」

「やれば できる」

「では もう一度チャンスを」



「絵をみせるので」
「何に見えるか答えて」
「第一印象でパッと答えて」

「ウェディ人の酔っぱらい」
「歯を磨かないプクリポ人」
「オーガ人のゲイボーイ」
「戦車を知らないドワチャッカ人」
「へんな絵ばっかり!」



「…」



「世界中の新聞が」
「マヌケ呼ばわりだだっち」
「私の信用は地に落ちただっち」



「仏教徒だけど」
「憎しみが消えない」



「女王のドレスを風船のように…」

「彼はピンクタンサーを」
「一度 奪還してるわ」



「奴に解決出来たら」
「チュチュ姿で走ってやるだっち!」
「ピンクのバック 抱えてだっち!」



「奴は外そう 賛同者は?」



「何か知らんが賛成!」



「クルーゾー」
「あんたがバルコニーから落ちてる間に」
「証拠のカギを見つけた」

「証拠のカギとは?」

「…」

「カギか」

「寝室に落ちてた」
「見逃したようだな」

「証拠とは限らん」
「だが君が こだわるなら調べよう」



「クルーゾー警部」
「大して残念でもないが」
「チームから外れてもらう」

「チームから?」



「今後捜査に関わるな」
「アリべデルチ」

「チェリオだっち」

「さようなら」

「…」



「ニコル」



「警部」

「!…」



「資料を返しに」
「ニコルのオフィスに何をしに?」

「クビになって…」

「慰めてもらいに来たの?」

「長い付き合いだからね」

「いつも そう」
「好きになる人には振り向いてもらえない」

「君に惹かれない男など」
「いないぞ」

「どうして?」

「だって…」



「…」



「魅力的だから」



「五分後 私のオフィスへ」





「本当に恋人は いないのか?」

「一度 大恋愛をしたけど」
「別れたの」



「気の毒に」





「ニコル!」



「続けて すぐ行くわ」
「ビンチェンゾが その住所に」
「すぐ来てくれって」



「やはり私が必要か」

「解決したの」

「?」

「事件は解決したの!」



「警部 ようこそ」
「仲違いはしたが」
「ガートに敬意を表しお呼びした」

「…」

「ペベリッジが」
「カギがガート製だと突き止め」
「ケンジが関連の錠前師をリストアップした」



「その中の住所をたどり」
「ここへ」
「来ると奴が自殺していた」
「ローレンス・ミリケン」



「盗品は?」



「トリノの聖骸タンスだ」
「防腐材を塗ろう」
「女王の寝室のベッドも」
「旦那さんも一安心だ」
「ピンクタンサーは?」

「まだ見つかってないだっち」

「なぜかね?」

「遺書に理由が書いてある」



「人生への興味を失った」
「家具を盗むスリルが快感だったが」
「盗み自体に飽きたのだ」
「もう生きている意味がない」
「すべて返す」
「ピンクタンサー以外でだ」
「あのタンスの美しさは」
「私を虜にした」
「誰にも渡さない だから解体した」
「ピンクタンサーは散った」
「私の勝ちだ」
「ローレンス・ミリケンこと」
「トルネード」



「4年も研究したのよ」
「生前 会いたかった」

「奴は家具に詳しいのかね?」

「最も権威のある家具専門書の」
「執筆者よ」

「彼女は犯人ではない」
「事件は未解決だ」



「見ろ 10年前の銃創痕があるだっち」



「名声を賭けよう」

「結構だだっち」

「マスコミが…」

「ニコル」

「解決を宣言しよう」

「断る」

「宣言する」

「私は しない」

「僕は する」

「私は しない」

「マヌケめ」



「いい報告です」
「トルネードを発見しました」

「室内で自殺した女が」
「一連の事件の真犯人だっち」

「私は その仮説には異論がある」
「ミリケンは犯人ではない!」



「DNAの分析結果が出た」
「今日 ミリケンから採取したDNAと」
「10年前」
「トルネードの血痕から採取したDNAは」
「100% 一致した」

「OH」

「死亡者はトルネードだ!」

パチパチパチ パチパチパチ



「チームの仲間に感謝したい」
「特に異国の美しい女性に」
「心から感謝を捧げる」
「ニコル」

「OH…」

「君は闇に射す一筋の光だ」
「トルネードをしのぐ」
「大泥棒ですよ」
「ハートを盗んだ」
「拍手を」

パチパチパチ パチパチパチ



ジュレの英雄 
ガタラの天才
アズランの風雲児



ガートの恥さらし



つづく

ピンクタンサー七

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ピンクタンサー 五

2018-12-15 21:53:14 | ピンクタンサー
ピンクタンサー壱
ピンクタンサー弐
ピンクタンサー参
ピンクタンサー四





「知り合い?」
「どいつだ?」

「決まってる」

「…」

「分かるでしょ?」

「…」



「警部 いいですか?」
「ラ・プラタ…という」
「バーベキューハウスをご存じで?」

「もちろん 以前燃やした」

「この切れ端が」
「シュレッダーの中に」

「今夜8時 新装開店」
「ラ・プラタ・デナダ」

「ただの夕食の約束なら」
「シュレッダーで証拠隠滅を?」

「冴えてるな」

「どうします?」

「もちろん 捜査だ」
「奴の食事相手を突き止める」
「トルネードかもしれん」
「先に行ってくれ、我々は馬車で観光をして帰る」



「張り込みは名案だ」



「私は読唇術に長けている」
「話し始めた」
「濡れたピアノは調律できない」
「意味不明だ」



「妻は日曜日まで戻らない」
「浮気の証拠隠滅をしたのか」



「それは?」

「開店前に」
「彼の予約席に盗聴器を仕掛けたんです」

「よく席が分かったな?」

「…」

「ああ、指をこすったのか…」



「驚いたな」

「!」
「何をしてるんだ?」
「アイツと!」

「残念です」

「盗聴せねば」

「なぜ?」

「盗聴器を向こうへ置こう」

「方法は?」



「やあ」
「クルーゾー」

「主任警部、ニコルの席にこれを置かないと!」

「君たちは張り込み中ではなかったか?」

「ですけど主任警部…」



「これを置くんだな」
「私に任せておけ」



「私を覚えてるかね?」

「!!」



「OH!」

「二度とくるな!」



「…」



「この店は嫌いかい?」

「いいえ、前にも来たわ」
「とってもステキ」



「失礼」
「ちょっと携帯がなった」













「オレ!」



「キャー!!」







「ニコル」



「はッ!」
「ゴフォッゴフォ」
「…」





「あなた」
「先にベッドで待ってるわ」





トルネード参上

「きゃー!!」



女王のベッド 盗難

ドリームチームはどこに?



「女王のベッドが盗難の遭いました」
「皮肉にもドリームチームはヴェリに滞在中」
「目前でトルネードに出し抜かれた彼らに」
「市民は怒っています」





「事件時刻は夢の中ですか?」

「ノー・コメント」



「奪還できると?」

「ノー・コメントと言って」
「コメントできるバカがいるか!だっち」



「女王様…」
「心配無用」
「聖ペテロのベッドは」
「私が必ず奪い返すとお誓い申し上げます」

「お掛けに…」



「さてと」



「保険金 欲しさに」
「自分で盗んだのでは?」

「クルーゾー!」

「私は女王よ」

「お許しを…」
「強気で攻めると白目が得やすいもので」
「保険は掛けました?」

「お金には換えられない」

「盗む理由はないと?」

「私のよ」

「売った金で広い家に」
「住もうとしたか」

「もう住んでる」

「それでは事件の検証を」
「夕べ何時に寝室へ?」

「9時です」

「最初に何を?」



「バルコニーへ」
「主の創造物を称えに…」



「とても月が美しく」
「主を おそばに感じました」

「ピンときました」
「あなたは宗教に傾倒してる」
「心を読むのも仕事でして」
「私の得意分野だ」
「次は何を?」

「長衣を脱ぎ…」

「そして?」



「クローゼットへ」

「見ても?」

「どうぞ」



「色別に分けると」
「朝 余裕を持って出勤できる」
「私はそうしてます」
「具体的に検証するため」
「昨夜の あなたを再現したい」
「拝借を」

「どうぞ」



「私は部屋に戻った」
「夜9時だ」



「今夜は月でも見るとするか」
「バルコニーへ出よう」



「ようし 出た」
「バルコニーへ出たぞ」
「私は月を見ている」
「月を見ているぞ」
「非常に神秘的な気分だ」
「では戻ろう」



「次は何を?」

「またバルコニーへ」

「では再び月を見るとしよう」



「月を見ている」
「これで18秒 経った」



「18秒もあれば」
「泥棒は侵入できる」
「だから再現は重要なのだ」



「最初から柱の陰に」
「潜んでたのかもしれん」



「もしくはバルコニーの下に…」



「ああああ!!!!」

「OH!!!」



ドリームチームの恥



「期待どおりの展開だ」

「ジュベール高官が話があると」

「ん?」

「クルーゾーを外せと」

「いかん」

「決定的なミスを犯すまで」
「待つのだ」



つづく

ピンクタンサー五

ピンクパンサー テーマ(コメディ フィルム シリーズ
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ピンクタンサー 四

2018-12-13 07:10:24 | ピンクタンサー
ピンクタンサー壱
ピンクタンサー弐
ピンクタンサー参





「ポントン」

「妻に言ってやりました」
「俺の仕事に口を挟むな」
「家族は二の次」
「仕事が最優先だ、と」

「やったな おめでとう!」
「それでこそ男だ」

「ここに いても?」
「家を追い出されました」

「ああ…かまわんよ」
「少しの間だけなら」

「どうも」
「いいそうだ」



「イエーイ!」

「ポントン!」



「あれは?」

「ルイと猫のジャック」
「俺の味方をしたもんで」
「ジャックは娘があだなを」

「…」



「ジャックおじさん」
「あれは何?」



「ガート大統領が下さった」
「ご褒美だ」



「これ ピンクタンサー?」

「複製だ」
「本物を奪い返したから」
「ご褒美として下さった」



「私のも見て」
「空手道場の大会で獲ったの」
「ネコフィー」

「可愛いな」
「本物のネコフィーを見せよう」




「最近 空手大会で」
「獲ったものだ」



「空手!」

「大好き!」

「いいか 空手の」
「必殺技を決める秘けつは」



「不意を衝くことだ」



「アチャー!!」



「OH!」

「あああ!!!!!」



「筋がいい」

「サンキュ」



「犯人を探すにだっち」
「奴の動機を知ることだっち」
「今頃 盗品を売ってないといいがだっち」

「トリノの聖骸タンスは買わない?」
「売るには、あまりにガラクタすぎる」
「ピンクタンサーは、解体して売れるがな」
「それが狙いかも」



「結果が出た」
「防犯システムに侵入したパソコンは」
「オルフェアから操作された」



「オルフェア?」
「以前、奪いかえしたとこだ」



「何か問題でも?」



「いや オルフェアなんて」
「私には関係ない」



「オルフェアには」
「アロンゾ・アベヤネダが住んでるわ」



「闇の美術商」

「トルネードの故買人だっち」



「アベヤネダは」
「故買人ではなく」
「トルネード本人かも」



「奴のDNAは?」

「ないが すぐ本人に会える」





「お邪魔しても?」

「ああ 邪魔してくれ」

「ずっと考えてたんです」
「罪を犯す心理について」
「なぜか?」
「失恋が引き金になり得るかも」
「愚かな娘が恋人を捨て」
「若い男の元へ走った」

「あり得ない」

「だけど」
「捨てられた方も」
「新しい恋をすべきだわ」
「もっと男を見る目のある女と」

「あはは」
「君 面白いことを言う」
「新しい恋か」
「意味不明だ」
「でも すごく面白い」
「あはは」



「ソニアのことは」
「退屈だと思ってないようだ」

「退屈?」

「君のことを そう言ってた」

「私を退屈だと?」

「ヘドが出る、とも」

「ヘドが出る?」





「ポントン」
「もっとクルーゾー警部の話をだっち」

「すばらしい方です」
「型破りで ズレてる」
「この事件を解決するのは」
「彼だと思います」



「ポントンさん」
「あんた イカれてる」



「彼に解決できたら」
「私はチュチュ姿で走り回るだっち」



「アベヤネダの情報を」
「どんな男なんだ?」

「優秀な美術鑑定家よ」
「でも闇売買で」



「ドワチャッカを追われたの」

「なるほど」
「名声を失い」
「森へ逃げ込んだわけか」
「犯罪者の末路だ」
「欲をかいて罪を犯しても」
「金持ちにはなれるわけがない」

「右肩に銃創痕があるんだな?」

「服を脱がす方法を」
「考えればいいだけだ」



「やはり来たか」
「ドリームチームかね?」

「そう聞く おまえは何者だ?」

「アロンゾ・アベヤネダ」
「来ても意味がない」

「ないか」
「なくはないか」
「なくはあるか、我々が決める」



「…」



「何を言っても」
「帰りそうにはないな」
「中へ入っててくれ、私もすぐ行く」



「ニコル」



「彼らが奴と遊んでるすきに」
「私は周辺を偵察してくる」





「ご勝手に」



「お待たせ」
「自分の家だと思ってくつろいでくれ」
「何を話せば?」

「先週の金曜の夜」
「どこにいただっち?」

「娘と元妻と食事をしてた」
 
「あはは」

「2人に聞け」

「その2人は10年前」
「証言台でもウソをついてるだっち」

「私は犯人じゃない」



「パソコンを調べても?」

「何も隠してはいない」



「では室内にはどうかな?」

「防犯システムがある」



「シニョーレ こっちを向け」
「質問に答えろ」
「以前 トルネードとの」
「取引を認めたな?」

「10年前のことだ」
「それに彼の顔を見たことがない」



「顔を見ずに」
「どうやって取引を?」

「彼は常に仮面を着けていたんだ」

「解決ゾロじゃ あるまいしだっち!」
「誰が信じると思うだっち?」
「数百万の取引相手のだっち」
「顔を見たことないだとだっち!」

「1度見たかな…」



「その男は」
「目の前にいる顔だったか?」

「私はトルネードではない」
「そう言っただろ?」



「支払いは?」

「カミハル銀行の口座から」
「無記名なので追跡不能だ」
「分かったよ」
「私が何を言っても」
「疑いは晴れないらしい」
「よく分かった」
「私は一生疑われて、生きていくしかない」



「一言いいかしら」

「何だ?」

「無実を証明しては?」
「1996年トルネードは…」

「知ってるよ」
「肩を撃たれたんだろ?」
「そこまで させるか」
「無実を証明するために」
「服を脱げと?」
「神聖なる我が家で」
「今日 会ったばかりの」
「君たちの前で!」



「不都合が?だっち」

「よし」



「よく見ておけ」



「トルネードじゃないと」
「証明できたことを祈るよ」

「もう ご迷惑はかけません」



「ああああああ!」



「ああああ!!!!!!」



「OH!!!!!!!!!」

「サンタか!」



「もう肩は見ただっち!」
「傷はなかっただっち!」



「そうなの?」

「…」



「クロだ」
「証拠がない」

「奴は自ら服を脱いだ」
「肩に 傷はなかった」



「美容整形を知ってるか?」



「ああ 失礼」
「経験者か…」



「警部」
「どのパソコンも」
「防犯システムには侵入していない」

「クロだ」



「少し人の話を」
「聞いたらどうだっち?」
「その頑固さに腹が立つだっち」

「私の勘に間違いはない」
「犯人はあの家にいる!」



「気づかれてない」

「右肩の銃創痕は」
「私の目印よ」
「いつか 見つかる」



「大丈夫だよ ローレンス」



「不思議な縁よね」
「知り合いがいた」

「知り合い?」
「どいつだ?」

「決まってる」



つづく

ピンクタンサー五

ピンク・パンサーのテーマ(映画「ブルース・ブラザース」から)
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える天まるのブログ