「ただいま」
「おかえり、マイナポイントもらえた?」
「それがチャージしても、買い物してもポイント付与してなかったの!」
「今月からだろ?」
「そうよねー、それがレシート見てもマイナポイントのポの字もなかったわ!」
「いくらチャージしたんだ?」
「試しに1000G。そこから25%マイナポイントがつくから、250ポイントは付与されてるかと思った!チャージするたびにと、書いてあったのに!」
「ボクもそうおもってた」
「買い物した額のマイナポイントかな?そう思ってたけど、レシートには何も変化なかったし、感染防止のためにキャッシュレス決済するようにしたのに、もうやんなっちゃう!」
「まあ、そんなに神経質になるなよ。時間差で付与されるんじゃないか」
(9月4日の時点でマイナポイントは反映されてます)
「お風呂入るわ!」
「ドンマイケル」
「ここのシーンこんな感じでいいの?時代考証観無視してない?」
「哲学者さんが率先して台本書いてくれたからさ。まあ、日常的な会話のやりとりでって説明したらこれが送られてきたから…」
「ボナールにもいくつか名言はあるんでしょ?」
「我考ふ、そこに我がある」
「そのセリフも、ちゃんと入れてもらうようにしないと」
「もともとボナールは、色彩に固有な性格を基調としていて、初期の分割主義に似ているとき、分割主義の影響を受けていたときでも、その点は変わってない『色彩は形態をゆずらない厳格な論理をもつ』というボナールの言葉は、画家にとっておそるべき言葉だよね」
「色彩云々というところも重要だね、あと主題歌できたの?」
「ああ、聴いてみる?」
「うん」
≪逆光の裸婦・ボナール≫
「部屋着の女にしたの?」
「部屋着の女は、ボナールが日本の浮世絵や掛軸の影響で、この頃のヨーロッパ人の日本美術に対する関心を示してるのさ」
≪部屋着の女・ボナール≫
「風景はどんな絵を書いてたの?」
≪サン・トロぺ風景≫
「サン・トロぺ風景とか、クロード・モネやルノワールの初期の外光、新印象派の分割主義などに従っているかに見えるけど、むしろルノワール後期の印象派時代の風景により近く、その頃、画家はすでに枠にはめない広がりと奥行きの中に画家がいて、見えるものもその中に自然に入ってゆくんだって。いわば、画家は眼前の風景だけでなく、背後の空間をも描いているんだ」
「ふーん。お腹すかない?」
「すいた」
『リモート・ボナール』プロヴァンスの水差し