標題シリーズ7回目です。
サンタ営業トークで、お客様から申込手続きをして、お客様との別れ際に言ってしまった禁断の言葉『妻が喜びます。』
その瞬間、買い気が冷めてしまったお客様に、私はしまったと思いつつ、すぐ気を取り直し、
『○○さん、明日から使える営業トークを伝授しますので、うちの事務所で話をしませんか。』と声をかけました。
お客様は、迷いつつも、『わかりました。』と、
私と一緒にYSコンサルタントの事務所で話をする事になりました。
既に時間は、夜の11時です。
ここから、私のセールス第2幕が始まりました。
YSコンサルタントの事務所の応接室です。
そこから、何を話したのかは、具体的にはよく覚えていません。
ただ、余りにも誠実で、優しさに溢れているお客様。
誠実で優しすぎるがゆえに、自信を無くし、苦しんでおられるお客様。
そして、夜の11時なのに、本当は新幹線で日帰りだったのをキャンセルしてまで、
私の話を聞いて下さるお客様。
お客様も、その苦しさから脱しようと必死でいらしたのです。
私も、そのお客様が元気になって頂くために、
お客様自らが、自力で前に進んで頂くためだけに全身全霊で話をしました。
そこには、自分の商品を買ってもらおうとか、コミッションがいくら入るとか、そんな意識は、完全にぶっ飛んでいました。
ただただお客様のためだけに、お客様の話を聞き、話をしていました。
気づいたら、明け方の5時になっていました。
お客様は、改めて『セミナー申込みます。これからも、よろしくお願いします。』と深々と頭を下げられました。
私も、『こちらこそ、よろしくお願いします。』と頭を下げずにはいられませんでした。
その方のためだけに私が話をしていたとはいえ、
前日の夕方から翌朝5時まで、
10時間近くも私の話を真剣に聞き続けて下さった
お客様の心の器の大きさ、誠実さ、
そして最後に私に深々と頭を下げられて『よろしくお願いします。』と仰る、
その謙虚さに、その方の素晴らしさと心の美しさに
後光が差しているように感じたのです。
結局、私はお客様から、教えて頂いていた。学ばさせて頂いた。
『○○さん、大好きです。そして○○さんの時間命を頂き、ありがとうございます。』
まさにその心境でした。
その後、お客様は苦手な営業に邁進され、成果も出されて、
また郵便の配達の仕事に戻り、幸せなご結婚もされて、今に至ります。
私も、それ以降、セミナーの案内や、新商品のご案内等で、フォローも兼ねて電話でよく話をしましたが、いつでも電話がかかってくる事自体を、喜んで下さいました。
そして、いつも私を励まして下さいました。
そのお客様とは、10年後の今は、直接音信はありませんが、
そのお客様は、今も私の心のバックモチベーションになっています。
サンタ営業では、
まさにgive=take、ギブ=テイクが実際に形になって現象面に現れてくるのです。
セールスを通して、セールスをするセールスマンとセールスをされるお客様が同時に喜び合えるのです。
そして、サンタ営業を通じて出会ったセールスマンとお客様は、一生、お互いがお互いの心の協力者、応援者、すなわち魂のバックモチベーションとして存在し合うのです。
そして、これから┅┅┅いよいよ話の本題に入ります。
今までは、これからの話の前段だったのです。
ここから、懐かしきYSコンサルタントの岡田社長との思い出を綴ります。
ありがとうございました。