モンテッソーリ子どもの家アイアイ

愛知県刈谷市モンテッソーリ教室です。
子どもたちの主体的な活動を大切にしています。
(since 2009)

子どもが自分で服を着る工夫

2020年03月06日 | 日常生活の練習

0歳からの子どもの主体性を育てる
モンテッソーリ子どもの家アイアイです。
※現在、コロナ対策でお休みしております。

※2011年11月の記事を加筆修正しました。


先日、息子のお古のパジャマをあげたお子さんが、

「ママ、ズボンに『うしろ』って書いてある!」
と喜んでいたという話を聞いて、
すっかり忘れていたのですが、思い出しました。
忘れないうちに書いておきます。

息子が小さいころ、自分で服が着られるように工夫していました。
写真が残っていないのが残念です。

パジャマのズボンは、ポケットなどがないので、
前後がわかりにくいですね。
ズボンのタグに、「まえ」「うしろ」などと書いていました。

白い下着には、後ろにタグがついていないので、
胸のあたりにマジックで、小さな絵を描いていました。
文字が読めないお子さんには、
刺繍やワッペンなどで目印にしてあげるとよいと思います。

また、手を洗うとき、袖をまくりあげますね。
パジャマの袖にゴムがないタイプだったので、ゴムを通せるように
ひとつ折り曲げて縫い、ゴムを通しました。
これで、自分で腕まくりができました。

靴のかかとが、なかなか入らなくて、自分で靴が履けなかったとき。
かかとについているベロのところに短いヒモを付けました。
ひもの輪に、指を入れて、ひっぱって履けるようになりました。
足の甲にマジックテープのベルトがついているタイプは必要ないのですが、
上靴のようなタイプの靴には、よいと思います。

靴の左右がわからなかったときは、
左右あっていると、りんごの絵が完成するように
中敷きに半分のりんごの絵を描いたりしました。
中敷きに絵がかけなくても、大丈夫です。
左右が向き合ってないと、そっぽを向いているように見えるし、
左右があっていると、靴が向き合っているように見えるので、
「仲良しだよ。」と教えました。

↓こちらにも、服の工夫が少し掲載されています。
月刊クーヨン増刊 モンテッソーリの子育て 2010年 03月号 [雑誌]

↓こちらは、型紙と作り方が掲載されています。
モンテッソーリ教室から学んだ 自立を助ける子ども服
年少~年中:エプロン、スモック、ボタンかけ練習パジャマなど
年中~年長:お弁当袋、ひも結びエプロン、リュック、靴入れなど
モンテッソーリ園園長のお話も参考になります。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

動きを獲得しようとしている幼児期の普段着は、
体に合っているサイズ、動きやすい服がベスト。

ピチピチな小さい服は、自分で脱ぎ着も難しい、
腕まくりもきつくてできません。

大きすぎる服は、ずるずる肩や袖が落ちてきて、
手を動かしたい子にはジャマです。

ぶかぶかすぎるズボンも、
ずるずる踏んで歩くのでは、しっかり歩けません。

ポッチャリ型、ガッチリ型のお子さんは、
身長のサイズで選ぶとキツイことがあります。
大きめサイズの袖や裾にゴムを通すなど、工夫してみてください。

小さな子どもたちにとって、
衣類の着脱は、毎日のりっぱなお仕事。
自立の一歩です。

ぜひ、お子さんが「一人でできる」ような工夫、
いろいろしてみてくださいね。

先日、3歳のお子さんが、
上着を脱いだ後、自分でたたんでかばんのところに置いていました。
ご家庭でも、自分の服をたたんで片づけるそうです。
【参考記事】
洋服をたたむ


自立というと、自分でやらせなきゃと、
「自分でやりなさい」となってしまうことがありますが、
お子さんにとっては難しいところがあって、
困っているのかもしれません。

お子さんが甘えているときもありますが、
甘えてる、やる気がないと一言で終わらせないで、
できないのはどうしてかな?
どこを手伝ったら、何を工夫したら一人でできるかな?
という視点を持って、見てみてください。
実は、やりたいのにうまくできずに困っているということがあります。

着やすいものに変更するだけで一人でできることもたくさんあります。
「できた!」の喜びを共有してほしいです。

「お子さんがどこで困っているのか、ポイントがわからない」
「具体的に知りたい」という方は、聞きに来てくださいね。

 

クラスの詳細はこちら。
モンテッソーリ子どもの家アイアイ クラスのご案内

Instagramはこちらへ。
モンテッソーリ子どもの家アイアイ(@kodomonoie_aiai)

 

ぜひ、こちらもお読みください。
モンテッソーリ教育を初めて知る方へ
マリア・モンテッソーリ
モンテッソーリに関する書籍




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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Asakoさんへ (yu.no)
2011-12-07 19:00:21
Asakoさん、コメントありがとうございます。

靴の左右が逆だと、そっぽを向いているように、見えますよね^^ 息子のときに、中敷きに絵を描いたこともあったけれど、「仲良し」で教えて、間違えて履くことはなかったんですよ。

カードは、手作りしましたよ~。
息子の行っていた園は、あまりカードはなかったようでしたし、園によっては、たくさん用意しているところもあるようなので、たぶん園によって取り組み方は違うのでしょうね。
返信する
おゆうさんへ (yu.no)
2011-12-07 18:49:56
おゆうさん、コメントありがとうございます。
ちょっとした工夫で、自分でできるようになると親御さんも楽になると思います。
また、小さいころの方が、敏感期ということもあり、やはり定着しやすいのかもしれませんね。
敏感期を見逃さないように、お子さんを観察することが、大切なのでしょうね^^
返信する
Unknown (Asako)
2011-12-07 00:39:30
色々な工夫、さすがですね^^ 中敷に絵を描くというのはなるほどと思いました。靴の模様自体が、左右を揃えるとぴったり合う絵になっているのは見たことがあったのですが、中敷だとどんな靴にも使えますね。

それに、左右が逆だとそっぽを向いているように、確かに見えますね(笑)!

下の記事の絵カードですが、ABCの3枚のカードは手作りされたのですか?日本の先生方は本当によく手作りされますね!
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Unknown (おゆう)
2011-12-05 07:47:02
お洋服のお話もとっても参考になりました。腕まくりをするとき、確かに落ちてきてうまくできないときがありますよね…。ちょっとした工夫でできるようになると子ども達のストレスも少なく済みますよね。。^^

我が家も、パジャマだけですが…、未だに前の部分だけ、「まえ」と書いたのをつけています。偶然、買ったパジャマについていたのですが、それなら全部…とつけてしまいました。そのお陰で、前と書いているほうを確認してからはいているようです。ちょっとした「お手伝い」でスムーズに行くことが多くなるのですね。。。

お外に出ると、子どもさんの躾がよくでますよね。お靴をきちんと揃える子とか色々ですね。。3歳さんの子どもさんがお教室できちんとお洋服をたたんで、しまって…というのを読み、関心しました。^^
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