春休みに幼稚園時代の友達と遊んだときに、タンポポを見つけては喜ぶ息子。
「これ、ニホンタンポポだよ!!」
息子は、たぶん園にあった図鑑で知ったと言っていましたが、
セイヨウタンポポとニホンタンポポの違いを教えてあげると、
お母さんたちも「へぇ、知らなかったー」と驚いていました。
そして、また別の日に、幼稚園時代の別の友達と会ったときも、
ニホンタンポポを見つけ、また説明して、驚かれてました。
私は、息子から聞いていたので、知っていたのですが、
意外と知られていなかったのですね。
息子は、タンポポを摘んで、持って帰るとポケットにさし、
「ニホンタンポポを増やす活動するんだ。」
(え?誰か一緒にやる子がいるの??)と一瞬思ったら、
「まぁ、一人だけどね」と。
↓そして、これが、持ち帰ったニホンタンポポ。
採ってきたばかりのときに、写真撮ればよかったのですが、
時間が経ってしまったので、綿毛になりかけです。
「種をとるから、さわらないでね」と張り紙を貼っていました。
さわらないで!の下、「zairaisyu・GO」と書かれています。
在来種を増やす活動だからだそうです。
「一人だから、『増やす会』にはならないから、GOなんだ」
「『GO』は、『行け』だから」と知っている英語を駆使しています
以前は、ニホンタンポポとセイヨウタンポポの違いを見て喜んでいるくらいだったのですが、
増やしたいと言い出したので、「全国には他にも増やそうとしている人もいるのかな?」
と検索してみましたら、やはり、増やそうとしている方、いらっしゃいました。
そして、知らなかった事実がわかりました!!
セイヨウタンポポは、
環境省指定要注意外来生物で、日本の侵略的外来種ワースト100に選定されているそうです!
見分け方は、萼(ガク)のように見える総苞(ソウホウ)という部分です。
セイヨウタンポポは反り返っていますが、在来種は反り返っていませんので、
見分けやすいです。ただ、交雑したものだと、分かりにくいようです。
セイヨウタンポポは、種でも繁殖するし、根が少しでも残っていれば、繁殖する。
花粉がなくても、単独でも種子が熟す。
そして、ニホンタンポポとも交雑するので、雑種も増える。
春だけではなく、条件がそろえば、1年中開花する。
かく乱を好むので、草むしりをすればするほど増えるということらしい。
反対に、在来種は、種でしか増えない。
また、同じ株では受粉できないので、虫媒花である。株では増えない。
春しか花が咲かず、近くにセイヨウタンポポがあれば、交雑してしまう。
なので、増やそうとするなら、ニホンタンポポを別の株から何本か持ち帰って、
人工授粉し、他のタンポポと隔離して育てるのがいいようです。
ただ、これが既にセイヨウタンポポと受粉していると、交雑種が生まれてしまうようです。
この種は、無事にニホンタンポポになるのでしょうか??
多くの場合は住み分けているようですが、詳しくは、↓をご覧ください。
セイヨウタンポポ(ウィキペディア)
セイヨウタンポポの脅威
シロバナタンポポも在来種だそうで、こちらは単為生殖できるようです。
近くの公園で見つけました。
息子は、幼稚園の頃、タンポポの絵本が大好きでした。
↓有名な絵本だから、ご存じの方が多いのではないでしょうか。
たんぽぽ (かがくのとも傑作集―どきどきしぜん)
改めて見てみましたら…
根を切っても、増える。
総苞(ソウホウ)は反り返っている。
まさに、セイヨウタンポポではありませんか!!
1年生の国語の教科書にも掲載されていましたが、
きっと、多くの人が、これが普通のタンポポだと思っていますよね。
息子は、水族館でメダカが絶滅危惧種と聞いてから、
そういうものを守っていきたいと感じたようです。
メダカは、増やそうと思って、別の場所に持って行っては×です。
絶滅危惧種であるメダカを守ろうとする保護活動が、
メダカの遺伝的多様性を減少させる遺伝子汚染という新たな問題を起こしているそうです。
メダカ(ウィキペディア)
もし、在来種を守ったり、増やすことに興味が湧きましたら、
一緒に、「zairaisyu・GO」の活動しませんか(笑)
ニホンタンポポは、春しか咲かないので、身近なニホンタンポポから、いかがでしょう?
お子さんとぜひ探してみてくださいね
その後のニホンタンポポ(2020.4)
新型コロナ分析に協力(高2息子) - モンテッソーリ子どもの家アイアイ (goo.ne.jp)
ぜひ、こちらもお読みください。
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アメリカにはニホンタンポポがないので参加はできないけれど、息子さんの活動を心から応援します!
日本では、タンポポが咲くと春だね、可愛いね、と言って子供たちが喜んで綿毛を飛ばす姿をよく見かけますが、ここアメリカではタンポポはとても嫌われているんです。yu.noさんが書かれている通り、少しでも根が残っていたらすぐにまた生えてくるし、手入れしていない芝生だとあれよあれよとタンポポだらけになって、ご近所さんから冷たい目で見られます(涙)子供達が綿毛を吹くるのも、公園ではさせますが、住宅街ではご近所さんの庭に種が飛んでいって迷惑になってしまうので出来ません。
日本の可愛い控えめなタンポポが懐かしいです。息子さん、頑張って!!
応援ありがとうございます(^-^)
アメリカでは、タンポポ嫌われ者なのですねー。
綿毛を吹けないのは、さみしいですね。
私は、以前、母乳のためにとすすめられて、タンポポ茶を飲んでましたよ。
ガイくんは、自然療法に興味あるのですね。私も、本は持っています。実践はボチボチですが…でも、アメリカとは違うでしょうねー。
その本によると、タンポポは、根も葉もミネラル・ビタミンの宝庫だそうです。セイヨウだったかニホンだったかはわかりませんが、一度食べたことがあります。
セイヨウタンポポよりニホンタンポポの方が苦味が少ないそうですが、苦味は胃腸、肝臓によいそうです。
息子のニホンタンポポは、何本か綿毛になり、種を取っていました。ポットに種をまいてみようかと話しています。