5月27日(土)掛合町多根地区の下多根自治会でツキノワグマ対策研修会を行いました。
今回は21名参加していただきました。これで多根地区にある7つの自治会のうち6自治会でツキノワグマの研修会を行いました。
研修会は、クマの生態や被害対策を紹介しましたが、
特に「クマを人里に寄せないために何ができるか」を力を入れて説明しました。
昨年、掛合町では木登りが得意なクマが柿をよじのぼって食べ、人家付近に出没することが多数発生しました。
放置された柿に登り、実を食べているクマ
近年では、柿を収穫しないまま、樹高が高くなり放置されてしまっている柿の木が増えています。
それらの放置された柿は、クマに限らず、イノシシ・タヌキなどをはじめとする野生動物のエサになり
人里に誘引している大きな要因となっています。
昨年、多根地区では柿の木がどのくらいあるのかを調査したところ、
344本もの柿の木があり、そのうち昨年は91本がクマに食べられていました。
これらの調査結果を研修会で紹介し、収穫しない柿があればなるべく伐採してもらい、伐採できない柿はクマが登り難くするためにトタンを巻くように伝えました。
また、トタンの巻き方にもコツがあり、巻き方も実演しています。
←クマに登られにくいトタン巻き
クマを人里に寄せ付けないためにはクマから魅力的に見えない集落作り
つまり誘引物をなくしていくことが最も重要だと思っています。
クマに限らず野生動物を集落に寄せ付けない対策の普及に、今後も取り組んでいこうと思っています。