5月17日に地域自主組織 雲見の里いいし主催で、竹マルチを用いてサツマイモの苗植えを行いました。
竹マルチは、黒マルチの代用として竹を使用して、イノシシの掘り返しやサルに苗を抜かれる被害を抑える方法です。
この地域では、4年前から竹マルチの取り組みを行っています。昨年は、竹マルチの手前までイノシシが来ていたが被害はなく、楽しく収穫できたとのこと。今年は新たな挑戦として、例年畝に平行に置いている竹を垂直に置き、竹を短くすることで、軽トラでの運搬や女性も運びやすいよう改良しました。
改良したことで、
・竹が短く軽くなり、イノシシに持ち上げられる可能性がある。
・畝の横から掘り返される恐れがある。
といった心配はありますが、“地域で取り組みやすい方法は何か”を模索しながら取り組まれています。作業の間も、『もっとこうしたら良いんじゃない?』、『収穫が楽しみ!』と楽しそうに作業を行っておられました。今後は収穫を楽しみにしながら、竹マルチの状況をモニタリングし、対策の効果検証を行う予定です。
またサツマイモの隣には、手間が少なく被害を受けにくい作物の、里芋・こんにゃく芋・トウガラシを植えつけました。
雲見の里いいしの取り組みについてはこちらから
作業後『家庭でできる鳥獣対策』について研修会を行い、地域の方からは
・ピンクテープや忌避資材(音・光・臭い等)の効果について
・箱わなの餌付けの工夫
・各家庭で上手くいった対策について など
様々な質問や意見がありました。
“苦労して作った作物が一夜にして全部食べられた。”こういった鳥獣被害は、今後のやる気を保つためにも避けたいことです。動物からの被害を防ぐために様々な方法がありますが、まずはご家庭や地域で取り組めること、継続出来そうな取り組みから始めていきましょう。