雲南地域の菌床椎茸「奥出雲椎茸ブランド」の維持・発展に資するため、奥出雲椎茸栽培研究会が立ち上げられました。
奥出雲椎茸栽培研究会は、椎茸栽培技術向上と奥出雲椎茸の発展を目的として、平成19年6月22日から奥出雲椎茸生産組合内に設置され、現在までに3回の活動を行いましたので、以下その概要を紹介します。
1.第1回:平成19年6月22日「菌床栽培全般の疑問点解消に関する研修会」
①換気:呼吸によって発生する炭酸ガス濃度の抑制と微生物のいる空気の浄化。基本的に夕方、散水した後の水切りを兼ねて行う。
②温度管理:原基形成・きのこ芽切・きのこ生育別に、それぞれ最適な温度になるよう、また呼吸で発熱している品温を室温に下げるよう冷房・空調暖房機で管理する。
③散水:カビ、バクテリアが発生しにくい気温の低い夕方に基本的に1時間、ほだ木の洗浄を兼ねて行う。
④ほだ木:弾力があって堅いブラウン色の割れたものが良い。
2.第2回:平成19年9月27日「水質検査結果と島根県エコロジーきのこ推奨制度の取組に関する研修会」
①水質検査:60戸の水質検査の結果、適(50戸)、要点検(6戸がバクテリアが多く要改善箇所指摘)、要対策(4戸がカビ、トリコデルマ発生のため採水して再度確認)にランク分けされた。
②対策:栽培期間の切れ目に水質点検をし保全する。散水で、質の良い水できれいに洗って菌数を落とす。散水フィルターを洗浄する。カビ対策を講じる。桟、棚を洗浄する。雑菌は蒸気消毒、お湯消毒で死ぬ。
③島根県エコロジーきのこ推奨制度:必要項目を遵守し、消費者の信頼を得る。
恩田福男組合長 川西功徳林業普及指導協力員 トリコデルマ菌検出
3.第3回:平成19年11月26日「栽培現場視察及び意見交換会による栽培管理全般に関する研修会」
①栽培ハウス視察(奥出雲町亀嵩):ほだ木で軽いものと重いものがあった。栽培経験からほだ木の質が最も重要。
②ディスカッション:原木について、伐採してから3ヶ月のものが良いと言われるが、伐採直後のものと6ヶ月比較試験を行った結果、両オガコとも発生は変わらなかった。原木の90%はコナラで、コナラは植菌直前に伐採しても良い。3ヶ月前からクリは使っていない。菌糸伸長について、炭酸ガス濃度が高いと弱い菌糸になる。
ハウス前に集合 視察中 ディスカッション
奥出雲椎茸栽培研究会は、椎茸栽培技術向上と奥出雲椎茸の発展を目的として、平成19年6月22日から奥出雲椎茸生産組合内に設置され、現在までに3回の活動を行いましたので、以下その概要を紹介します。
1.第1回:平成19年6月22日「菌床栽培全般の疑問点解消に関する研修会」
①換気:呼吸によって発生する炭酸ガス濃度の抑制と微生物のいる空気の浄化。基本的に夕方、散水した後の水切りを兼ねて行う。
②温度管理:原基形成・きのこ芽切・きのこ生育別に、それぞれ最適な温度になるよう、また呼吸で発熱している品温を室温に下げるよう冷房・空調暖房機で管理する。
③散水:カビ、バクテリアが発生しにくい気温の低い夕方に基本的に1時間、ほだ木の洗浄を兼ねて行う。
④ほだ木:弾力があって堅いブラウン色の割れたものが良い。
2.第2回:平成19年9月27日「水質検査結果と島根県エコロジーきのこ推奨制度の取組に関する研修会」
①水質検査:60戸の水質検査の結果、適(50戸)、要点検(6戸がバクテリアが多く要改善箇所指摘)、要対策(4戸がカビ、トリコデルマ発生のため採水して再度確認)にランク分けされた。
②対策:栽培期間の切れ目に水質点検をし保全する。散水で、質の良い水できれいに洗って菌数を落とす。散水フィルターを洗浄する。カビ対策を講じる。桟、棚を洗浄する。雑菌は蒸気消毒、お湯消毒で死ぬ。
③島根県エコロジーきのこ推奨制度:必要項目を遵守し、消費者の信頼を得る。
恩田福男組合長 川西功徳林業普及指導協力員 トリコデルマ菌検出
3.第3回:平成19年11月26日「栽培現場視察及び意見交換会による栽培管理全般に関する研修会」
①栽培ハウス視察(奥出雲町亀嵩):ほだ木で軽いものと重いものがあった。栽培経験からほだ木の質が最も重要。
②ディスカッション:原木について、伐採してから3ヶ月のものが良いと言われるが、伐採直後のものと6ヶ月比較試験を行った結果、両オガコとも発生は変わらなかった。原木の90%はコナラで、コナラは植菌直前に伐採しても良い。3ヶ月前からクリは使っていない。菌糸伸長について、炭酸ガス濃度が高いと弱い菌糸になる。
ハウス前に集合 視察中 ディスカッション