林業普及員と言えども、実際に木を伐る機会はほとんどありません。テキストで勉強したり、現場で作業をしている森林組合の方の様子を見て、知識やイメージはあっても、実際にやってみなければわからないことも多くあります。今年度、当事務所に配属になったY専門林業普及員とO林業普及員も木を伐ったりチェーンソーを使った経験があまりないということから、10月26日(水)に研修会を実施しました。講師は昨年に引き続き、当事務所H専門林業普及員が勤めました。
とは言え、2人にいきなり木を伐ってもらうのはさすがに危険。今回は丸太で玉切りなどをしながら、フォームやアクセルワークといった基本を練習し、チェーンソーに慣れてもらうこととしました。
チェーンソーに触れるのはほとんど初めてというY専門林業普及員。怖い気持ちはわかりますが、腕だけでチェーンソーを持つのはかえって危険。腕も疲れるし、振動も直接伝わってしまいます。
慣れてくると、脇が絞まり多少フォームが良くなりました。後ろハンドルが腰骨付近で保持され、背筋が伸びるとなお良いですね。
丸太で受け口づくりの練習をするO林業普及員。最初から大きく作らず、きちんと伐倒方向に向くように角度に気をつけながら作ります。
「受け口よし!」
突っ込み伐りの練習。キックバックしないよう慎重に。
わずか半日の研修でしたが、慣れない作業に2人ともお疲れの様子。しかし、伐倒技術の基本が垣間見えたのではないでしょうか。せっかくの感触を忘れないうちに第2弾、実際に立木を伐ってもらおうと思います。