マンション管理のお勉強日記+スピリチュアルなブログ:飯田史彦教授 江原啓之氏 坂本政道氏等の精神世界の書籍を読んで

先立った最愛の彼女といつか必ず逢いたい…彼女が枕元に置いて逝った江原啓之氏の書籍…Spiritualな世界の存在を信じて

「安全は全てに優先する」を徹底することで会社も儲かる

2014年08月10日 20時57分28秒 | □私の気になる記事
トヨタ工場で男性死亡=ワイヤ切れ、鉄扉落下―愛知
時事通信 8月10日(日)16時29分配信

 10日午前11時15分ごろ、愛知県碧南市玉津浦町の
トヨタ自動車衣浦工場第1工場で、機械の鉄製の扉が
落下し、メンテナンス会社社長の男性(51)=名古屋
市南区=が挟まれた。男性は病院に搬送されたが、
脳挫傷で死亡した。県警碧南署が詳しい状況を調べて
いる。
同署によると、この日から工場はお盆休みで、機械の
メンテナンスが行われていた。男性は上下に開く機械
の扉をワイヤでつり上げ、あおむけに寝て扉の部品を
交換していたが、ワイヤが突然切れて扉が男性の上に
落ちたという。一緒にいた従業員にけがはなかった。

・・・

「安全はすべてに優先する」
「安全最優先」

私が勤める会社でも安全課を設置して専属のスタッフ
が常駐しています。本社だけでなく、各支店において
もそうです。

製造業や運送業関連、その下請企業は、かなり徹底して
安全への取り組みをしています。

色々な転職歴のある私が見てきた中では、今勤めてい
る会社はダントツに安全への意識・労災事故、品質事
故の防止を徹底している会社です。

銀行でも、不動産会社でも、社員の業務中の交通災害
や労災ゼロを意識して、チカラを注いでいる会社はあ
りませんでした。

本社に「カタチだけの部署」がある,または総務部が
兼任でカタチだけの安全会議や報告をまとめている
程度の会社が多いと思います。

・・・

私が勤める会社では、災害や品質事故が発生すると徹
底して事故検証を行っています。

安全に対する姿勢に「重みがある」「重要視している」
の分かります。

この安全への姿勢は、特に製造業界では安全最優先は
「当たり前」のご時世です。

・・・

しかし、ホワイトカラーばかりの営業と事務処理の
会社では、
「安全」を蔑ろにしている企業も多いと思います。

「売ってナンボ」「安く仕入れて利益を出す」

「全てはいくら儲かったかの『成果』『成績』のみ」

そのような利益優先(目先の)をするばかりに、突然
つまずいたり、何か事件・事故が起こった際には、
会社自体が大きく傾いたりして、結局は安全を疎かに
したツケが回って来るものです。

・・・

何故そのようなことが起こったのか。
どうすれば、防止できるのか。

製造・化学メーカー等の大手企業やその一次下請企業
では、
「改善提案」「ヒヤリハット」「KY活動(KYK)」
「KYトレーニング(KYT)」という言葉を知らない
人はいないでしょう。

作業をしていて、脚立が倒れ、頭を強打して亡くなると
いう事例も多くあります。

脚立は一人がしっかりと押さえて(支えて)、登る者は
脚立の2段目まで。一番上には上がらない等、細かく
安全への配慮や周知徹底がなされています。

・・・

しかし、それでも「事故」は起こります。

トヨタの工場へ入る、通門出来る企業は、安全も相当
意識していると思います。それでも事故が起きるわけで
す。

意識していても起こるわけですから、意識せずに仕事を
している人は、もっと危険度が高いわけですね。

・・・

私は、労働基準監督署に登録の衛生管理者(第一種)と
して、やはり「安全最優先」の啓蒙活動を行い、目先の
利益優先ではなく安全こそが利益に繋がることを推し進
めて行こうと思っています。特に会社側に対して。

取引先の大手製造・化学メーカーも「事故が無いことが何
よりの実績」「その会社(下請企業)の評価」と捉えてい
て、次の受注「仕事の獲得」に繋がっています。

目先の「カネ・金・かね」では、永続的な企業活動は出
来ない時代となっています。

安全最優先で業務を行うと、「利益に繋がる」そこが、
会社側はよく理解しないといけません。


「安全?」「そんなのどうでもいい。今月、今週の成果が
全てだ」という企業では、そこで働く社員は不幸であり社
員を人材(財)として見ているのではなく、「モノ」としか
見ていない証拠です。


そういう企業には、目先だけの社員しか集まってきませ
んし、世の中、いくら就職難と言いましても、自分を
大事に大切に扱ってくれない企業へは長くは勤めたりし
ません。

また「安全になんかに手が回らない」「起こった時に考え
たらいい」「とにかく稼いできてくれたらいい」という、
その日、その日、今このときを生きる(事業活動を行う)
だけで精一杯の会社は、当然永続的な企業活動などは出
来ないでしょうね。

・・・

私が銀行勤務のときにもありました。

某支店前で交通事故に合い、腕を骨折して治療を受けて
戻ってきた行員(20代中盤)がいました。

「数日休めばよいのに」

と思うのですが、渉外係で「自分が顧客先を回らない
といけない」「あれも、これもやらなければいけない」
そんな「見えないプレッシャー」「見えない圧力」に
押されて、夕方にまた支店に戻ってきました。

そして、バタバタと残務処理やお伺いできなかった取引
先への連絡等をしていて・・・倒れて亡くなりました。
脳内出血です。

傍から見ていますと、「なぜ休まなかったのか」「なぜ
また出社してきたのか」と故人への問いかけをしてしま
いがちですが、

「休めなかった」「休める状況ではなかった」ようは、
会社(銀行)が彼に出社せざるを得ない状況に追い込ん
でいたということです。

このような事故・事件の場合、真面目な人間が犠牲者に
なってしまいます。

「それでよいのか」ということです。

1年も経てば、彼(行員)がいたこと、彼が勤めていた
ことなど忘れ去られていました。

職場も、社会も、結局のところは、「世の中そんなもの」
ということです。

・・・

今、世間でようやく重要視され始めた「コンプライアンス」
法令遵守、労働基準法,就業規則,36協定等をきちん
と守るという姿勢は、本来「当たり前」のことです。

・・・

遺族や関係者以外では、「(他人)人の死」というものは
非情に思えるくらい「その程度のもの」なのです。

しかし、亡くなった本人の遺族や親しかった人にとっては、
いつまでも故人を想う心が残ります。

病死、老衰、事故・・・どのような死に方でも故人への
想いは忘れないものです。

だからこそ「仕事で死ぬ」というのは、当事者の死後に美
的に語られる場合もありますが、やはり「仕事で死んでは
いけない」「安全最優先なのだ」という意識が重要だと
思います。

どのような死に方をするのかは、本人さえも分かりません
が、「仕事で死ぬ」「仕事に殺される」は、その企業の人
の使い方に問題があるわけで、人を人と思わない扱いの会
社に忠誠を尽くす必要性も無いと私は考えています。

・・・

ただ、自分自身の中で「まぁいいか(このくらい)・・・」
「大丈夫『だろう』」とこの「根拠の無い『だろう』」で
作業前の安全対策や安全保護具の着用を怠った場合は、
その当事者個人の責任ですけどね。

そういう下請企業(2次・3次・4次下請)も見てきました。
塗料(有機溶剤)を密室で塗っていてマスクもせず、換気も
不十分。頭ヤラれるよ、と思い作業員に注意しましたが、
「はぁ・・・」と返事が返ってきただけでした。

・・・

大事故を起こすと、大手製造・化学メーカーとの取引自体
切れてしまいます。それが「いい加減な安全対策」「怠慢」
だった場合は、もうお終いです。
そうなると、企業活動の生命線も絶たれてしまいます。

安全を真剣に考えている企業こそ、企業利益と合わせて、
その会社で働く社員の安全、そして社員の幸せも共に考えて
いる会社だということですね。
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