<代ゼミ>25校舎整理で7拠点に集約へ 少子化に伴い
毎日新聞 8月23日(土)2時31分配信
大手予備校「代々木ゼミナール」(本部・東京都渋谷区)
が、北海道から九州まで全国展開している25校舎を整理
し、東京、大阪、名古屋など大都市圏の7拠点に集約する
方向で検討を始めたことが分かった。少子化に伴う受験人
口の減少が理由とみられる。代ゼミ広報担当者は「情報を
把握していないので確認できない」としているが、少子化
が進む中、大学とともに予備校や塾の受験産業も大きな転
換点に立たされている。
大学志願者数は、18歳人口が205万人となった199
2年に92万人とピークを迎え、その後年々減少。201
2年には66万人になり、20年で26万人も減った。今
春入試では4年制私立大の46%が定員割れするなど厳し
い状況が続いている。
・・・
「教育産業」「受験産業」は大きな転換期を迎えています
が、大学受験予備校等は、厚生労働省の人口動態調査を見
れば、いつ、このような事態が起こるのかは、明確に分か
る,先の手が打てる(打てた)産業でもあります。
今は、より上位ランクの大学に進むために予備校を利用し
ている人が多いかと思いますが、それでも少子化の中で、
随分と縮小が進んできていますね。
・・・
「より上位ランクの大学に行く」というよりも、今の世の
中では、
医師、歯科医師、薬剤師、獣医、建築士、測量士、建築・
土木・管工事施工管理技師、電気設備関係、看護師、社会
福祉士、精神保健福祉士、理学療法士、作業療法士、柔道
整復師、海事免許などの受験資格が得られる大学の課程へ
進んだり、教員免許、栄養士、介護福祉士等、大学や短大
の卒業と同時に資格が取れる課程に進むなど、社会人とな
って生活していける
「手に職」「技能を身につける」
学部や課程を目指す人が多くなっていることと思います。
ですので、昔のような有名大学の学部を目指す人もまだ
まだいますが、卒業して食っていける学問や技術を身に
つけるほうに、学生さんも重点を置いている傾向が強い
ですね。
当然、医師や薬剤師等となると、その中でも学費が安い
国立大学が上位にランクされて難関となりますし、有名校
は合格率が高い等で人気があり受験生も集まって、この辺
りとの兼ね合いで、まだまだ「偏差値」「大学ごとの難易度」
などというものが出てくるわけですが、後の学部、特に
文系は「有名」「伝統」「人気」がある大学が上位から
下位までランキングづけされていて、より高いレベルの
大学へと進もうという流れが今だに残っています。
・・・
文学部、経済・経営学部、法学部、情報系学部、国家資格
との関連が無い理工系学部の卒業生は、
希望は、大手で総合職(営業職)であったり、SEだったり
研究員であったりと、色々な道がありますが、
中でも文系学部となると、営業、事務、経営企画、人事等
の仕事に就くことになるかと思います。
そうなりますと、営業マンなら長い年月を営業畑で走り回
ったりするわけですが、その人たちが何か専門能力を磨く
上で、また社会人となってから現実社会を知り、その中で
「この社会を生きるためには」ということを考え出して、
何か大きなもの(技)を目指すとなると、
弁護士、公認会計士、不動産鑑定士、司法書士、税理士、
土地家屋調査士、社会保険労務士、行政書士、通訳等に
なってきます。
(理系では弁理士等)
なぜ、建築士や看護師等ではなく、これらの資格となる
のか。
これらの資格は、「看護師のように3年間の間指定された
養成学校に通う」というような制限が無く、大学や短大を
卒業していれば誰でも、働きながらでも受験できる資格
で、中には学歴不問の受験制限が無い資格もあり、社会人
となったのちに一念発起すれば「方向転換」が出来る資格
群だからです。
ですので、ホワイトカラーから何かを目指すとなると、
よく資格の学校のパンフレットに載っているこれらの資格
くらいです。
・・・
予備校や塾による中学・高校から有名難関大学への進学
という受験産業よりも、最終的には、「人は、社会人となり
どう生きていくのか」「何をもって生活を営むのか」
という「学び=稼いで生活の糧を得る」が、現実の世の中
なわけで、より上位ランクの大学への進学よりも、社会に
出て食っていける資格取得の受験産業のほうが、教育産業
を生き抜く上では、先見の目があったとも言えます。
・・・
「学問、勉強が出来る」
いつかは勤め人となる、また独立開業して、お金を稼いで
きて、その対価として給料をもらい生活していくとなると、
「学歴」を振りかざしたところで、食っていけないという
のが今の世の中。
そこで、「何か社会人となった今からでも取得できる技能は」
「お金(学費)や時間を考えると、今更もう一度、専門学校
や専門大学へなどは行けない」ではどうしたらよいのか・・・
そういう思いを持つ社会人も多いことと思います。
そこで出てくるのが「資格の学校」です。
LEC、TAC、大原簿記、DAI-X、そして伊藤塾等
専門中堅学校の資格試験の受験産業は、年齢問わず、この資格
を目指したいと門を叩いた人が「学生(受験生・対象者)」で
あり、幅広い年齢層への受験ビジネスが展開できますので、
大学予備校の受験産業とは違い、これからの発展が望める
受験産業だと思います。
学生となる対象者は全年齢ですからね。
・・・
今の世の中、優秀な、そして高学歴な人材など掃いて捨てる
ほどいると言われる時代です。
確かに、特に現場作業員や運転手ではなく、事務系職種の
募集をかけますと、国公立・有名難関私大出身者が、私の
勤めるような会社でも多くの人が応募してきます。
・・・
これは、いくら少子化が進んでも変わらない減少だと思いま
す。
確かに、人材不足という業界もあります。
土木工事や建築の大工さん「職人」です。
基礎工事の型枠を作る職人、足場組立の職人、そして建物を
実際に立てる職人さん等です。
暑い中、高いところで危険な作業をしたり、「おい!」
「早よせい!」など上下関係も厳しく言葉もキツいです。
私の勤める会社の1部署にもそのような仕事があります。
「なにぼっーとしとんじゃ」「どけボケ!」と下請けの職人
さんに監督者(1級土木施工管理技士)として注意している
姿を何度か見たことがあります。
同じ社員の私らには優しいですけどね。
また「職人」さんも気性が荒い人も多いです。
そういう世界には「入りたくない」「入っても続かない」
という人は、ビジネススーツを着た仕事をするしかありません。
しかし、ホワイトカラーも営業職となると、ノルマに追われて
甘い世界ではありません。
・・・
そうなると、やはり遅咲きですが、結局は「何か技(技能)を
持たないと・・・」と思うようになるわけです。
そして、一念発起して難関資格を取得しようとします。
確かに難関国家資格を取得しても、コミュニケーション能力
や協調性、また相手を立てた話し方をする「話法」なども必須
です。
もちろん「資格」だけでは食べていけないわけですが、取得した
ことで「万が一のときには、何とかなる」という心の安定は得ら
れるかも知れませんね。
・・・
「とにかく『良い大学』へ行きなさい」「難関大学、有名
大学へ行けば、その先は開ける」というのは親の世代での
話です。
「『良い大学』へ進学すれば、その後の就職等『何とかなった
時代』などは、もう随分昔の話」です。
今は、「あなたは何ができますか」です。
「新卒で未経験ですが、測量士の資格は取得(申請中)です」
や「卒業と同時に建築士の受験資格が得られたので今年受験
します」など、今から育てるに当たって基礎資格(受験制限は
クリア)があるかなど、企業側は、新人でも短期間で会社に
役立つ人物(人財)を求めています。
入社後に、マニュアルを与えらて教育されるだけではなく、
入る前から「求められる」時代ということですね。
「世間的に『良い』と言われる大学」を卒業すれば自然と
良職に就けるという時代は、すでに終わっています。
全ては「自分のチカラ」で切り開かないといけないわけです。
そこが、「ただ先へ進めばよい」「良さそうなところへ行けば
何か良いことがある」ではないということですね。
教育産業、受験産業の世界も、これからは「社会に出たのちの、
生きるチカラを見につける教育」「資格ビジネス」へと人は集
まり、単に「○○大学合格」などという教育は、現役の対象と
なる学生の激減で相当な規模縮小となることでしょうね。
・・・
しかし、代ゼミもようやく今から大規模整理ですか。。。
この見切りをつけるのは、もっと以前、10年前だったのでは
ないでしょうかね。
各地域での役割という面もあって、思い切った規模縮小が出来
なかったり、講師の雇用状況等社内整理が進まなかったのでは
ないかなとも思います。
しかし、教育でも「教育『ビジネス』」ですので、思い切った
判断がもっと早い時期に行われるべきだったのではないでしょ
うか。
・・・
東大や京大、阪大等の国立難関校への進学には、まだまだ大学
予備校の必要性はあると思います。
しかし、今、社会的な現象としても見受けられるのが、「有名企
業で安定した収入は得たいが、管理職にはなりたくない」という
考え方です。
この考えはよく分かります。
これは「学歴」にも多少繋がる面があります。
必死で勉強して東大に入る人もいます。それはそれでとても素晴
らしい努力だと思います。
しかし、中には「地方国立大」「早慶上智」「関関同立」
程度でいいやという受験生も多くいます。
もっと学べば東大や京大、阪大に行けるかも知れない人達です。
しかし、「ここでいいや」「この辺りで十分だ」という
考え方です。
これらの考え方は十人十色ですが、今、社会では、
年収800万円もらって中間管理職になるよりも、ヒラ社員で
年収600万円程度を貰って気楽に働くほうが良いという考え
の若手・中堅社員が多くいます。
その理由は、
「だって、上司を見ていると管理職は大変そう」
「上司もしんどそう」
「上からあれこれ言われていて、あんな立場にはなりたくない」
と考える社員が増えているというTV番組を見ました。
要は、
「そこまで厳しい仕事はしたくない」「ほどほどでよい」
ということでしょう。
しかし、将来が不安だから、一応社会保険労務士を取っておこう
等の保身の努力をしたりします。
これが、今の世知辛い世の中を生きる上で(生きてきた中で)、
何かの気づきを得た人の「努力(する)」の原動力になっている
のが「ある程度の安定を求める心境」と「『ほどほど』の働き方
や身を守る技の習得」という気持ちからだと思います。
そこで、出てくるのが資格の学校(資格試験の受験産業)です。
ですので、資格試験の受験産業というものは、
「弁護士になりたい!やってやるぞっ!(=進学では・・・東大を
目指すぞ!)」
という非常に前向きで強い気持ちを持った努力家も、
「自分の将来や安定、身を守るためにヨシ頑張ってみるか!」
という保守的な姿勢からくる努力家の双方とも受け入れる
ことができる教育産業であり、色々な思いからの「頑張るぞ」
を包括できるビジネスで、将来性大な産業だと思います。
・・・
このように見てきますと、そこで働く人の人生も見えて
きますよね。
「大手大学予備校の○○の教科の講師としての職業を選ぶ」
「税理士資格を取得して、開業しながら、資格の学校の講師
をする」
息が長い仕事はどちらかということも分かることと思います。
大学進学等の受験産業の需要は、人口動態調査の通りであり、
資格試験の受験産業の需要は、無限大ということです。
教育ビジネスは、世間の動向によって大きく左右されるわけ
ですが、ビジネスはビジネスです。
学校を運営するためには収益が無ければなりません。
教育をビジネスとして取り込むのであれば、どの方向性が
長く安定して収益をあげられるかを見据えることが必要で
す。これは、どの分野の業界にも言えることですけどね。
「社会は何を(どのような人材を)求めているのか」
をしっかりと先の先まで見据えることが出来た学校は今後も
少子化など関係なく伸びていくことと思います。
毎日新聞 8月23日(土)2時31分配信
大手予備校「代々木ゼミナール」(本部・東京都渋谷区)
が、北海道から九州まで全国展開している25校舎を整理
し、東京、大阪、名古屋など大都市圏の7拠点に集約する
方向で検討を始めたことが分かった。少子化に伴う受験人
口の減少が理由とみられる。代ゼミ広報担当者は「情報を
把握していないので確認できない」としているが、少子化
が進む中、大学とともに予備校や塾の受験産業も大きな転
換点に立たされている。
大学志願者数は、18歳人口が205万人となった199
2年に92万人とピークを迎え、その後年々減少。201
2年には66万人になり、20年で26万人も減った。今
春入試では4年制私立大の46%が定員割れするなど厳し
い状況が続いている。
・・・
「教育産業」「受験産業」は大きな転換期を迎えています
が、大学受験予備校等は、厚生労働省の人口動態調査を見
れば、いつ、このような事態が起こるのかは、明確に分か
る,先の手が打てる(打てた)産業でもあります。
今は、より上位ランクの大学に進むために予備校を利用し
ている人が多いかと思いますが、それでも少子化の中で、
随分と縮小が進んできていますね。
・・・
「より上位ランクの大学に行く」というよりも、今の世の
中では、
医師、歯科医師、薬剤師、獣医、建築士、測量士、建築・
土木・管工事施工管理技師、電気設備関係、看護師、社会
福祉士、精神保健福祉士、理学療法士、作業療法士、柔道
整復師、海事免許などの受験資格が得られる大学の課程へ
進んだり、教員免許、栄養士、介護福祉士等、大学や短大
の卒業と同時に資格が取れる課程に進むなど、社会人とな
って生活していける
「手に職」「技能を身につける」
学部や課程を目指す人が多くなっていることと思います。
ですので、昔のような有名大学の学部を目指す人もまだ
まだいますが、卒業して食っていける学問や技術を身に
つけるほうに、学生さんも重点を置いている傾向が強い
ですね。
当然、医師や薬剤師等となると、その中でも学費が安い
国立大学が上位にランクされて難関となりますし、有名校
は合格率が高い等で人気があり受験生も集まって、この辺
りとの兼ね合いで、まだまだ「偏差値」「大学ごとの難易度」
などというものが出てくるわけですが、後の学部、特に
文系は「有名」「伝統」「人気」がある大学が上位から
下位までランキングづけされていて、より高いレベルの
大学へと進もうという流れが今だに残っています。
・・・
文学部、経済・経営学部、法学部、情報系学部、国家資格
との関連が無い理工系学部の卒業生は、
希望は、大手で総合職(営業職)であったり、SEだったり
研究員であったりと、色々な道がありますが、
中でも文系学部となると、営業、事務、経営企画、人事等
の仕事に就くことになるかと思います。
そうなりますと、営業マンなら長い年月を営業畑で走り回
ったりするわけですが、その人たちが何か専門能力を磨く
上で、また社会人となってから現実社会を知り、その中で
「この社会を生きるためには」ということを考え出して、
何か大きなもの(技)を目指すとなると、
弁護士、公認会計士、不動産鑑定士、司法書士、税理士、
土地家屋調査士、社会保険労務士、行政書士、通訳等に
なってきます。
(理系では弁理士等)
なぜ、建築士や看護師等ではなく、これらの資格となる
のか。
これらの資格は、「看護師のように3年間の間指定された
養成学校に通う」というような制限が無く、大学や短大を
卒業していれば誰でも、働きながらでも受験できる資格
で、中には学歴不問の受験制限が無い資格もあり、社会人
となったのちに一念発起すれば「方向転換」が出来る資格
群だからです。
ですので、ホワイトカラーから何かを目指すとなると、
よく資格の学校のパンフレットに載っているこれらの資格
くらいです。
・・・
予備校や塾による中学・高校から有名難関大学への進学
という受験産業よりも、最終的には、「人は、社会人となり
どう生きていくのか」「何をもって生活を営むのか」
という「学び=稼いで生活の糧を得る」が、現実の世の中
なわけで、より上位ランクの大学への進学よりも、社会に
出て食っていける資格取得の受験産業のほうが、教育産業
を生き抜く上では、先見の目があったとも言えます。
・・・
「学問、勉強が出来る」
いつかは勤め人となる、また独立開業して、お金を稼いで
きて、その対価として給料をもらい生活していくとなると、
「学歴」を振りかざしたところで、食っていけないという
のが今の世の中。
そこで、「何か社会人となった今からでも取得できる技能は」
「お金(学費)や時間を考えると、今更もう一度、専門学校
や専門大学へなどは行けない」ではどうしたらよいのか・・・
そういう思いを持つ社会人も多いことと思います。
そこで出てくるのが「資格の学校」です。
LEC、TAC、大原簿記、DAI-X、そして伊藤塾等
専門中堅学校の資格試験の受験産業は、年齢問わず、この資格
を目指したいと門を叩いた人が「学生(受験生・対象者)」で
あり、幅広い年齢層への受験ビジネスが展開できますので、
大学予備校の受験産業とは違い、これからの発展が望める
受験産業だと思います。
学生となる対象者は全年齢ですからね。
・・・
今の世の中、優秀な、そして高学歴な人材など掃いて捨てる
ほどいると言われる時代です。
確かに、特に現場作業員や運転手ではなく、事務系職種の
募集をかけますと、国公立・有名難関私大出身者が、私の
勤めるような会社でも多くの人が応募してきます。
・・・
これは、いくら少子化が進んでも変わらない減少だと思いま
す。
確かに、人材不足という業界もあります。
土木工事や建築の大工さん「職人」です。
基礎工事の型枠を作る職人、足場組立の職人、そして建物を
実際に立てる職人さん等です。
暑い中、高いところで危険な作業をしたり、「おい!」
「早よせい!」など上下関係も厳しく言葉もキツいです。
私の勤める会社の1部署にもそのような仕事があります。
「なにぼっーとしとんじゃ」「どけボケ!」と下請けの職人
さんに監督者(1級土木施工管理技士)として注意している
姿を何度か見たことがあります。
同じ社員の私らには優しいですけどね。
また「職人」さんも気性が荒い人も多いです。
そういう世界には「入りたくない」「入っても続かない」
という人は、ビジネススーツを着た仕事をするしかありません。
しかし、ホワイトカラーも営業職となると、ノルマに追われて
甘い世界ではありません。
・・・
そうなると、やはり遅咲きですが、結局は「何か技(技能)を
持たないと・・・」と思うようになるわけです。
そして、一念発起して難関資格を取得しようとします。
確かに難関国家資格を取得しても、コミュニケーション能力
や協調性、また相手を立てた話し方をする「話法」なども必須
です。
もちろん「資格」だけでは食べていけないわけですが、取得した
ことで「万が一のときには、何とかなる」という心の安定は得ら
れるかも知れませんね。
・・・
「とにかく『良い大学』へ行きなさい」「難関大学、有名
大学へ行けば、その先は開ける」というのは親の世代での
話です。
「『良い大学』へ進学すれば、その後の就職等『何とかなった
時代』などは、もう随分昔の話」です。
今は、「あなたは何ができますか」です。
「新卒で未経験ですが、測量士の資格は取得(申請中)です」
や「卒業と同時に建築士の受験資格が得られたので今年受験
します」など、今から育てるに当たって基礎資格(受験制限は
クリア)があるかなど、企業側は、新人でも短期間で会社に
役立つ人物(人財)を求めています。
入社後に、マニュアルを与えらて教育されるだけではなく、
入る前から「求められる」時代ということですね。
「世間的に『良い』と言われる大学」を卒業すれば自然と
良職に就けるという時代は、すでに終わっています。
全ては「自分のチカラ」で切り開かないといけないわけです。
そこが、「ただ先へ進めばよい」「良さそうなところへ行けば
何か良いことがある」ではないということですね。
教育産業、受験産業の世界も、これからは「社会に出たのちの、
生きるチカラを見につける教育」「資格ビジネス」へと人は集
まり、単に「○○大学合格」などという教育は、現役の対象と
なる学生の激減で相当な規模縮小となることでしょうね。
・・・
しかし、代ゼミもようやく今から大規模整理ですか。。。
この見切りをつけるのは、もっと以前、10年前だったのでは
ないでしょうかね。
各地域での役割という面もあって、思い切った規模縮小が出来
なかったり、講師の雇用状況等社内整理が進まなかったのでは
ないかなとも思います。
しかし、教育でも「教育『ビジネス』」ですので、思い切った
判断がもっと早い時期に行われるべきだったのではないでしょ
うか。
・・・
東大や京大、阪大等の国立難関校への進学には、まだまだ大学
予備校の必要性はあると思います。
しかし、今、社会的な現象としても見受けられるのが、「有名企
業で安定した収入は得たいが、管理職にはなりたくない」という
考え方です。
この考えはよく分かります。
これは「学歴」にも多少繋がる面があります。
必死で勉強して東大に入る人もいます。それはそれでとても素晴
らしい努力だと思います。
しかし、中には「地方国立大」「早慶上智」「関関同立」
程度でいいやという受験生も多くいます。
もっと学べば東大や京大、阪大に行けるかも知れない人達です。
しかし、「ここでいいや」「この辺りで十分だ」という
考え方です。
これらの考え方は十人十色ですが、今、社会では、
年収800万円もらって中間管理職になるよりも、ヒラ社員で
年収600万円程度を貰って気楽に働くほうが良いという考え
の若手・中堅社員が多くいます。
その理由は、
「だって、上司を見ていると管理職は大変そう」
「上司もしんどそう」
「上からあれこれ言われていて、あんな立場にはなりたくない」
と考える社員が増えているというTV番組を見ました。
要は、
「そこまで厳しい仕事はしたくない」「ほどほどでよい」
ということでしょう。
しかし、将来が不安だから、一応社会保険労務士を取っておこう
等の保身の努力をしたりします。
これが、今の世知辛い世の中を生きる上で(生きてきた中で)、
何かの気づきを得た人の「努力(する)」の原動力になっている
のが「ある程度の安定を求める心境」と「『ほどほど』の働き方
や身を守る技の習得」という気持ちからだと思います。
そこで、出てくるのが資格の学校(資格試験の受験産業)です。
ですので、資格試験の受験産業というものは、
「弁護士になりたい!やってやるぞっ!(=進学では・・・東大を
目指すぞ!)」
という非常に前向きで強い気持ちを持った努力家も、
「自分の将来や安定、身を守るためにヨシ頑張ってみるか!」
という保守的な姿勢からくる努力家の双方とも受け入れる
ことができる教育産業であり、色々な思いからの「頑張るぞ」
を包括できるビジネスで、将来性大な産業だと思います。
・・・
このように見てきますと、そこで働く人の人生も見えて
きますよね。
「大手大学予備校の○○の教科の講師としての職業を選ぶ」
「税理士資格を取得して、開業しながら、資格の学校の講師
をする」
息が長い仕事はどちらかということも分かることと思います。
大学進学等の受験産業の需要は、人口動態調査の通りであり、
資格試験の受験産業の需要は、無限大ということです。
教育ビジネスは、世間の動向によって大きく左右されるわけ
ですが、ビジネスはビジネスです。
学校を運営するためには収益が無ければなりません。
教育をビジネスとして取り込むのであれば、どの方向性が
長く安定して収益をあげられるかを見据えることが必要で
す。これは、どの分野の業界にも言えることですけどね。
「社会は何を(どのような人材を)求めているのか」
をしっかりと先の先まで見据えることが出来た学校は今後も
少子化など関係なく伸びていくことと思います。
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