「仕事を得る」ためには、今どのような人材が
求められているのか。
平成26年1月13日現在で、全国のハローワーク
で開示(地域限定せずに全国から募集およびインター
ネットへの掲載を承諾した求人先)して求人を募集
している求人件数は47万9175件。
色々な職業や職種の求人募集があります。
その中で、特定の「資格」を有する人材を募集の条件
に挙げている求人件数を調べてみました。
実際に、実社会で「必要とされている技能」「求め
られている人材」「雇う側が『欲しい』と思っている
人材」ということですね。
・・・
医師や弁護士は、資格取得後、ハローワークなどに
頼らずとも、別ルートでの就職方法というのがあり
ますが、いわゆる「我々、庶民が就職・転職をする」
場合、リクナビNEXTや毎日ナビ等よりも、まず
一番に駆け寄る先は、
地元のハローワークだと思います。
全国転勤は出来ない・近隣で探しているという人は、
民間の大手転職斡旋会社のリクナビ等は利用しない
でしょう。
医師は、大学から紹介を受け、その医師を紹介された
病院は、無条件で受け入れるというのが医師の就職で
あり、開業して失敗しない限り、安泰なのが医師国家
資格を持つ者の特権です。
どこの総合病院も○○大学医学部から受け入れという
ように、深い繋がりを持っています。そして、送られ
てくる医師に対しては一切の不満などは言いません。
そういう世界です。
弁護士も一昔前までは、司法試験に合格して司法
修習を終えれば、就職できていましたが、近年は
法科大学院制度での弁護士急増や司法修習で落第が
出るなど、多くの問題が出てきており、昔と違って
就職も難しくなってきているようです。
弁理士という特許を取り扱う「理系の弁護士」と言わ
れる資格は、超難関な国家資格の1つですがこれも、
別ルートでの人材のやり取りがあり、安定した収入
と地位を得られるようです。
・・・
これら、「特別」な資格取得者は別としまして、
一般の庶民が就職・転職する場合、今の世の中では
どのような「技能」を持った人材を探している企業
が多いのか、というところが最大の関心事かと
思います。
逆に言えば、
そのような「技能」を持っていれば、給料は別とし
て求人=仕事はあるということですね。
・・・
やはり1位から20位には、「医療・福祉」と
「技術(理系)」がズラリと並んでいます。
薬学部、そして、理工系でも建築系大学を出ること
で「理系の人」となり卒業後の求人も多くある
ということですね。
または、
福祉系の大学か、大学まで行かなくても医療系の
専門学校を卒業して資格取得すれば、求人募集の
多い職種に就くことが出来るということです。
・・・
ここで気になるのは、
「大手の資格の学校で取得できる資格・技能がない」
ということです。
「資格の学校」とは、大学や専門学校とは違い、正規
の学生ではなく、取得希望の資格によって2ヶ月から、
長くて1年半(司法書士など)の期間で試験対策の
学習をする学びの場のことです。
かろうじて20位に「日商簿記2級」がランクイン
していますが、他は、資格の講座を受けるというもの
ではなく、正規の養成学校や指定校にて1年から数年間
学び「卒業」しないと受験資格が得られない資格ばかり
です。
大原簿記,TAC,LEC,日建学院など有名な資格
の学校へ数ヶ月資格の講座へ通うだけでは、受験資格
すら無いということです。
例えば、1級建築士の試験を受けるために、資格の
学校へ通おうと思ったとします。
しかし、大学の建築学科等所定の学科を卒業していない
と、いくら資格の学校で勉強して合格ラインまでの
知識があっても受験すら出来ないということです。
髪をカットするのが上手いから、書店の教材を読んで、
独学で理容師・美容師の試験を受験なんてことも出来
ません。
・・・
有名な大手資格の学校で掲載している「司法書士」
「税理士」「社会保険労務士」「行政書士」などは
確かに資格取得を目指す人からは人気の資格ですが、
では、資格取得後に「いきなり独立できるのか」「独立
出来たとして、稼いでいけるのか」「資格取得後、
サラリーマンとして勤めることができるのか」
「せっかく取得した難関国家資格で求人募集があるのか」
という問題が、「資格取得後」に必ず出てきます。
・・・
社会人となって、その後に「やっぱり勉強しておけば
良かった」「高校生の頃は、職業や仕事について真剣
に考えていなかった」「とにかく進学すれば良いと思って
いた」「社会人となって、有資格者を見てハッと気づいた」
という人も多いように思います。
「今からでも路線を変える」ということが可能な職業
は、資格の学校で開講している司法書士等の難関国家資格
です。
しかし、「今から人生の歩みを変更するには大変な労力
と時間、おカネが要る」というのが、看護師や理学療法士、
柔道整復師等3年間は昼間に学校へ通わないといけない
という職業への選択・切り替えです。
私も世間や社会を見て(社会人となって)から「しまった・・・」
と感じた独りです。
・・・
宅建にしても、語学力にしても、簿記知識にしても
資格名が有名だったり、大手資格の学校のTVCMで
「必要性」や「有用性」を相当アピールしていますが、
では世の中どこでもそのような能力が生かせるのか、
そして、企業側はTVCMで宣伝されているような資格を
求めているのかというと、ハローワークで求人募集が
かかっている募集条件を見ると一目瞭然ですが、資格の
学校が騒いでいるほど、その資格が有用なわけでない
ということですね。
資格の学校だけでは、試験対策の学習は出来ても、養成
機関(正規の学校)を出ないと受験資格が手に入らない
資格が、1位から20位のうち、2位のヘルパーと20位
の簿記以外は全てそうです。
・・・
では、どうすればよいのか。
今、働いていて、これからもその会社で働き続けようと
考えている人は、やはり「会社が求める技能(資格)」を
取ることですね。それが一番有用性があります。
今の会社を辞めて行動しようと思っている人は、
資格の学校での資格講座を受講して合格するだけで思い
が遂げられるのであれば、今の会社を辞める前から始めれ
ばよいと思います。
退職して無職となり、10ヶ月間必死で学んで司法書士の
試験に落ちた・・・では、リスクが大き過ぎるからです。
看護師や理学療法士、社会福祉士等の養成学校へ3年間
通わないといけない進路を取る場合は、その間の無職期間
の生活費や学費(資格講座とは違って1年間100万円以上
かかる)を十分に計算してから行動すべきだと思います。
以前、不動産営業をしていた頃、病院の付属看護専門学校へ
社会人で入学する母子家庭のお母さんが学校近くの住まい
を探しに来ました。
30歳過ぎで看護学生となり、無職。子供有りで、なかなか
家主から入居の承諾が出ませんでした。
お金持ちの娘さんでしたので何とかなりましたが。
看護師や理学療法士・作業療法士は3年間、
栄養士や介護福祉士等は2年間、完全に無職となり、学費も
かかりますが、その後の大転換を夢に進むわけですね。
・・・
この求人募集の条件での資格ランキングを見て、意外と
世間的に有名な資格(司法書士、公認会計士、税理士、
行政書士や社会保険労務士等の士業として開業出る資格)
は自分で切り開く(開業)が多くて、企業側が有資格者を
求めているといった「サラリーマンの資格」ではないなぁ
と感じました。
独立開業は・・・やはり厳しいですよね、サラリーマン
のほうが定収があって安心できますし・・・。
求められているのか。
平成26年1月13日現在で、全国のハローワーク
で開示(地域限定せずに全国から募集およびインター
ネットへの掲載を承諾した求人先)して求人を募集
している求人件数は47万9175件。
色々な職業や職種の求人募集があります。
その中で、特定の「資格」を有する人材を募集の条件
に挙げている求人件数を調べてみました。
実際に、実社会で「必要とされている技能」「求め
られている人材」「雇う側が『欲しい』と思っている
人材」ということですね。
・・・
医師や弁護士は、資格取得後、ハローワークなどに
頼らずとも、別ルートでの就職方法というのがあり
ますが、いわゆる「我々、庶民が就職・転職をする」
場合、リクナビNEXTや毎日ナビ等よりも、まず
一番に駆け寄る先は、
地元のハローワークだと思います。
全国転勤は出来ない・近隣で探しているという人は、
民間の大手転職斡旋会社のリクナビ等は利用しない
でしょう。
医師は、大学から紹介を受け、その医師を紹介された
病院は、無条件で受け入れるというのが医師の就職で
あり、開業して失敗しない限り、安泰なのが医師国家
資格を持つ者の特権です。
どこの総合病院も○○大学医学部から受け入れという
ように、深い繋がりを持っています。そして、送られ
てくる医師に対しては一切の不満などは言いません。
そういう世界です。
弁護士も一昔前までは、司法試験に合格して司法
修習を終えれば、就職できていましたが、近年は
法科大学院制度での弁護士急増や司法修習で落第が
出るなど、多くの問題が出てきており、昔と違って
就職も難しくなってきているようです。
弁理士という特許を取り扱う「理系の弁護士」と言わ
れる資格は、超難関な国家資格の1つですがこれも、
別ルートでの人材のやり取りがあり、安定した収入
と地位を得られるようです。
・・・
これら、「特別」な資格取得者は別としまして、
一般の庶民が就職・転職する場合、今の世の中では
どのような「技能」を持った人材を探している企業
が多いのか、というところが最大の関心事かと
思います。
逆に言えば、
そのような「技能」を持っていれば、給料は別とし
て求人=仕事はあるということですね。
・・・
やはり1位から20位には、「医療・福祉」と
「技術(理系)」がズラリと並んでいます。
薬学部、そして、理工系でも建築系大学を出ること
で「理系の人」となり卒業後の求人も多くある
ということですね。
または、
福祉系の大学か、大学まで行かなくても医療系の
専門学校を卒業して資格取得すれば、求人募集の
多い職種に就くことが出来るということです。
・・・
ここで気になるのは、
「大手の資格の学校で取得できる資格・技能がない」
ということです。
「資格の学校」とは、大学や専門学校とは違い、正規
の学生ではなく、取得希望の資格によって2ヶ月から、
長くて1年半(司法書士など)の期間で試験対策の
学習をする学びの場のことです。
かろうじて20位に「日商簿記2級」がランクイン
していますが、他は、資格の講座を受けるというもの
ではなく、正規の養成学校や指定校にて1年から数年間
学び「卒業」しないと受験資格が得られない資格ばかり
です。
大原簿記,TAC,LEC,日建学院など有名な資格
の学校へ数ヶ月資格の講座へ通うだけでは、受験資格
すら無いということです。
例えば、1級建築士の試験を受けるために、資格の
学校へ通おうと思ったとします。
しかし、大学の建築学科等所定の学科を卒業していない
と、いくら資格の学校で勉強して合格ラインまでの
知識があっても受験すら出来ないということです。
髪をカットするのが上手いから、書店の教材を読んで、
独学で理容師・美容師の試験を受験なんてことも出来
ません。
・・・
有名な大手資格の学校で掲載している「司法書士」
「税理士」「社会保険労務士」「行政書士」などは
確かに資格取得を目指す人からは人気の資格ですが、
では、資格取得後に「いきなり独立できるのか」「独立
出来たとして、稼いでいけるのか」「資格取得後、
サラリーマンとして勤めることができるのか」
「せっかく取得した難関国家資格で求人募集があるのか」
という問題が、「資格取得後」に必ず出てきます。
・・・
社会人となって、その後に「やっぱり勉強しておけば
良かった」「高校生の頃は、職業や仕事について真剣
に考えていなかった」「とにかく進学すれば良いと思って
いた」「社会人となって、有資格者を見てハッと気づいた」
という人も多いように思います。
「今からでも路線を変える」ということが可能な職業
は、資格の学校で開講している司法書士等の難関国家資格
です。
しかし、「今から人生の歩みを変更するには大変な労力
と時間、おカネが要る」というのが、看護師や理学療法士、
柔道整復師等3年間は昼間に学校へ通わないといけない
という職業への選択・切り替えです。
私も世間や社会を見て(社会人となって)から「しまった・・・」
と感じた独りです。
・・・
宅建にしても、語学力にしても、簿記知識にしても
資格名が有名だったり、大手資格の学校のTVCMで
「必要性」や「有用性」を相当アピールしていますが、
では世の中どこでもそのような能力が生かせるのか、
そして、企業側はTVCMで宣伝されているような資格を
求めているのかというと、ハローワークで求人募集が
かかっている募集条件を見ると一目瞭然ですが、資格の
学校が騒いでいるほど、その資格が有用なわけでない
ということですね。
資格の学校だけでは、試験対策の学習は出来ても、養成
機関(正規の学校)を出ないと受験資格が手に入らない
資格が、1位から20位のうち、2位のヘルパーと20位
の簿記以外は全てそうです。
・・・
では、どうすればよいのか。
今、働いていて、これからもその会社で働き続けようと
考えている人は、やはり「会社が求める技能(資格)」を
取ることですね。それが一番有用性があります。
今の会社を辞めて行動しようと思っている人は、
資格の学校での資格講座を受講して合格するだけで思い
が遂げられるのであれば、今の会社を辞める前から始めれ
ばよいと思います。
退職して無職となり、10ヶ月間必死で学んで司法書士の
試験に落ちた・・・では、リスクが大き過ぎるからです。
看護師や理学療法士、社会福祉士等の養成学校へ3年間
通わないといけない進路を取る場合は、その間の無職期間
の生活費や学費(資格講座とは違って1年間100万円以上
かかる)を十分に計算してから行動すべきだと思います。
以前、不動産営業をしていた頃、病院の付属看護専門学校へ
社会人で入学する母子家庭のお母さんが学校近くの住まい
を探しに来ました。
30歳過ぎで看護学生となり、無職。子供有りで、なかなか
家主から入居の承諾が出ませんでした。
お金持ちの娘さんでしたので何とかなりましたが。
看護師や理学療法士・作業療法士は3年間、
栄養士や介護福祉士等は2年間、完全に無職となり、学費も
かかりますが、その後の大転換を夢に進むわけですね。
・・・
この求人募集の条件での資格ランキングを見て、意外と
世間的に有名な資格(司法書士、公認会計士、税理士、
行政書士や社会保険労務士等の士業として開業出る資格)
は自分で切り開く(開業)が多くて、企業側が有資格者を
求めているといった「サラリーマンの資格」ではないなぁ
と感じました。
独立開業は・・・やはり厳しいですよね、サラリーマン
のほうが定収があって安心できますし・・・。
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