

『仕事の中の曖昧な不安』はデータ重視の実証的な研究がベースとされています。
就労意識の希薄さとして批判の対象になりやすいニート、フリーターについて、
精神論ではなく、若者の置かれている就労状況の分析から社会構造の結果であると指摘した上で、
将来的にも社会的弱者になる可能性のある不安定な雇用状態にある人々や就労に積極的になれない人々への応援メッセージになっています。
曖昧な不安を抱える人々へ「個人が冷静にファイトできる」サポートが出来れば、という作者の志は伝わってくるのですが、作者のメインフレーズである「自分で自分のボスになれ」は、作者がとうに無効であることを述べている「頑張れ」という言葉と、等しい響きを持つものとしてわたしには感じられます。
アルバイトにしろパートにしろ、契約時に給与、労働時間、休日、労働内容をきちんと文書化してもらうこと、というアドバイスは貴重です。でもね、特に文書化しない雇用主に「あ、お給料とか時間とか、書類でください・・ね♪」なんて、実際言える人はどれくらいいるんでしょう・・?
それにしても、片や外国人労働力の導入が問題となってて、その仕組みについては一回解説してもらったことあるけど、なんだか、やっぱりよくわからへん。
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馴染みのある風景とお寺と仏像。
わたしはやっぱりどうしてもここが好きだ。