今の今まで気づかなかった、えっ、あなた、そこにいたの?!
という影の薄い存在にありがちな気づいてもらえた瞬間忘れ去られる、シンバルはそんな楽器ではなかった。
やおら立ち上がり、革バンドに手を差し入れ、やや重心をおとした構えをとり、その一瞬に向けて指揮者とシンバルとの空間にはなんとも濃密な緊張感が漂う。そしてはずしようのない一点で炸裂する。張りつめた流れは眩暈がするほどだ。
東京オペラシティ2005/12/20/火
指揮 秋山和慶
ピアノ 小川典子
ラフマニノフ ピアノ協奏曲3番
チャイコフスキー 交響曲第4番

という影の薄い存在にありがちな気づいてもらえた瞬間忘れ去られる、シンバルはそんな楽器ではなかった。
やおら立ち上がり、革バンドに手を差し入れ、やや重心をおとした構えをとり、その一瞬に向けて指揮者とシンバルとの空間にはなんとも濃密な緊張感が漂う。そしてはずしようのない一点で炸裂する。張りつめた流れは眩暈がするほどだ。
東京オペラシティ2005/12/20/火
指揮 秋山和慶
ピアノ 小川典子
ラフマニノフ ピアノ協奏曲3番
チャイコフスキー 交響曲第4番
