ディープじゃありません。デーブ、略して?いうとデブですね。
格安に旅をして、でもその土地を深く識る、という上級者向けのコンセプトじゃなくって、
格安に旅をして、あげくデブになりそうなそんな秋の予感てな感じで
八重山諸島へ門前の小僧習わぬ経を読むような入門旅行記。
1日目
am6:45発の石垣島直行便に搭乗。
こんな早朝便は御免だ、夜型ニンゲンが起きて羽田にたどり着けるわけないじゃん。
やめて北海道にしようか、広島にしようか、などととりとめもなく抵抗していたけど、
この早朝発が正解だった。
それにしても羽田の果てに連れて行かれ、ジャンボがズラッと並ぶ中に
ひと際目も引かぬような小型な飛行機、
あれがあれっ?あれに乗るの?!否が応でも過去の飛行機事故の記憶を呼び覚ますような不安にかられる小型サイズだが、だが、不安は外見ではなかった。
中身だよ、中身。
飛行機の中にわらわらとわいてきたのは、”こども”だった。いえ、語弊がありますな、わたしの子どもと同年代の”若者”が飛行機の中いっぱいに満杯?
この乗客全体の平均年齢の引き上げを、まるでわたし一人が背負っているかのよう。出発の羽田にてすでにわたしは異邦人どころか異星人ちっくな気分に浸らないわけにはいかない感じ。
うぶぅ~。
何もする気がない、ただただホテルででれーっとしたいためだけにとった休暇だったが、(なわけで出発前は目的地の情報をほとんど得ていなかった。)機内で『沖縄離島情報vol49』(なんと!の480円・・この情報量で!)をチェックしているうちに、やっと労働者階級気分から解放されてリゾートバカンスちっくな浮遊感が訪れてきた。
よぉ~し、遊び倒れるほど遊び倒しちゃいたい。
まずは
「そうだ、竹富島に行ってあの離島チックな水牛車に乗らなくっちゃ。」と入門者らしいアクティブな欲望がわなわなと湧いてきた。 石垣に着いたらホテルに直行、そしてダラ~ッてするの予定を急遽変更。
空港線と川平リゾート線5日間フリーパスを購入してバスで離島桟橋へ直行。この5日間フリーパス1000円はかなりのスグレモノ。なんといってもわたしの滞在したホテルへはバスで片道700円なのに、1000円ポッキリで5日間もフリーパスでんから。
am11:00
往復チケットを購入(少し割引有り)石垣発の船に乗り込むと、
あーなんて!海!の気分に浸る間もなく
am11:10
には竹富島に着いてるわけでした。所要時間10分。
竹富の港には意外なのか、もちろんなのか入門者にはよくわからないけど、
「水牛車」「レンタサイクル」ののぼりが立つ車がずらりと並び、
観光客は引く手数多で
わぁ水牛車乗ってみたぁい♪
ちっちゃい島だから自転車でくるっとまわって竹富島しりたぁい♪
のわたしのような者は困りません。
が、いかんともしがたく
ここは暑い。
アクティブな欲望も、開放感に満たされた浮遊感も、
めなめなと
もうどうでもいいべぇ~、こまけぇことはぁ~、というエネルギー消費を
出来るだけローレベルに抑えるようにと本能的に身体が変化する気がする。
赤山丘-なごみの塔からの眺め
昼食は
「そば処 竹の子」で八重山そば
あれっ?沖縄のそばってこんなにおいしかったっけ、と意外でうれしい発見。
今まで、沖縄そばを美味しいと思ったことがなかったけど、ここで
初めて、沖縄のそばに好感が持てました。
でも、
これはまだ手始めだったのじゃ。
後日、わたしの中で沖縄そば革命が起きたのじゃからのぅ。