2016年2月にスタートしたマイナス金利政策
は住宅業界に大きな影響を及ぼしました。
1. 住宅ローン金利は最低金利を更新し続け
8月にはフラット35が35年固定金利で
市場最低金利の0.9%をつけた。
2. 長期金利の指標であります、10年国債が
3月からマイナスになり、その影響で
固定金利型の住宅ローン金利が初めて変動
金利型の住宅ローンを下回るという珍現象
が5月から発生いたしました。
3. 1%を切る住宅ローンを組むと、当初10年間
は住宅ローン減税で年末借り入れ残高の1%
が税額控除で戻ってくるため、実質マイナス
金利で住宅ローンを組むことが可能になった。
このように、マイナス金利政策は住宅購入者
に大きなメリットを生んだだけでなく、既に
建てられた方への借り換え需要喚起による、
家計支出の改善やリフォーム資金も含めた
借り換えによる新たなリフォーム需要を
生み出す効果も表れました。
ただし...そのような逆ザヤ的な貸し付けの
終焉がそろそろ来そうな予感であります。
適切な金利設定が今後のセオリーとなって
行くのではないでしょうか。