初鹿 史典の熟成を楽しむ!

【第5回】小さく造って広く住む。

 このお題深いな~と最近つくづく思います。
先日、数人で呑んでいた時の事、話題は子供との関係に・・・
そんな中で、我が家の子供部屋の在り方が話題に上った。

 我が家は父・私・妻・長女(9歳)・長男(5歳)の5人家族。早朝ウォーキング
が好きな父が遠慮なく出入り出来る様に部屋は玄関横に、収納関係を中央に持ってきて
陽当たりが良いところにL・D・Kを配置。ここまでは普通のようだが2階に行くと
あらびっくり、寝室以外部屋らしい部屋がない。ホールとホールの延長上に申し訳なさ程度において
ある机とベット。そしてそのベットの上には洗濯物が・・・(笑)

 設計段階では子供部屋の有無について相当悩んだ、部屋が欲しくなる小学校4年生辺りから高校3年生
の約9年間、本当に子供部屋が必要だろうか?思春期を迎え個室が無い事への不満も身を持って体験している
だけあって当初子供部屋は2部屋設けたプランもあった。

 だが、結果はご披露したとおりです。なぜっと思われるでしょうか?ご想像通り妻からは猛反対を受けましたし
自分でも後悔した時もありました。

 ただそのお蔭で良いこともあります。子供との関係は良好で家族水入らず、寝室で川の字で寝られております。
保育園での出来事、小学校での出来事、仕事での出来事、話のきっかけは寝室から生まれていることもしばしばです。
時には子供に仕事の事で駄目だしを貰うこともあります。
 
 「常に気配を感じる家、絆が育まれる家」など巷ではこのような言葉が飛び交っていますが、いざ実践してみると
家族と常にかかわることが出来るので、何を考えているのかが手に取るように分かります。ですから今のところは
大成功と言ったところでしょうか(笑)

 昔、コーディネーターのご婦人が「個室→子室→弧室→子失」とよく言っており、その意味がやっと分かり始めてきました。
長男が自分の部屋がないことに気付く事に怯えつつ、今の生活をまだまだ楽しみたいと思います。

 ではまた。
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