加圧トレーニングは成長ホルモンの分泌が、他のトレーニングより多いという実験データがあります。まずは成長ホルモンの働きについて書きたいと思います。
成長ホルモンとは
人間の体内で生成されるホルモンのひとつ
10代がピークで、20代に入ると分泌量は急激に減少。
40代で約半分に、80代では20分の1にまで減少。
不規則な生活、運動不足、睡眠不足、栄養の偏りなども、年齢に関わらず成長ホルモンの分泌量を減少させる原因となります。
成長ホルモンの働き(代表的なもの)
身長を伸ばす
骨や筋肉をつくる
アンチエイジング(若返り)
脂肪の代謝 等
成長ホルモンが減少する事によっておこる様々な症状
- 疲労からの回復が遅くなる/なかなか疲れが抜けない
- 筋肉や骨が衰える
- 体重の急激な増加や減少
- 肌のハリが失われ、しわが目立つようになる
- 運動能力が低下し、若い頃よりも身体の動きが鈍くなる
- 記憶力や集中力の低下
- 毛髪が細くなり、白髪が増える
- 意欲喪失
- 性機能の低下
- 視力減退
- 免疫力の低下
- 関節の異常
- 更年期症状
- 睡眠の質の低下
- 血管の老化
- 細胞の酸化が進む
- インスリンの働きの悪化
いわゆる老化に関わることが起きてきます。
通常のトレーニング(運動)でも、強めのトレーニングを行えば成長ホルモンが分泌されます。加圧トレーニングは軽い負荷でも成長ホルモンを分泌させます。
加圧トレーニングは、血流を適度に制限して行う事で、普段はあまり使われない速筋繊維を活動させ、乳酸(疲労物質)を分泌させます。
血流を制限している為、局所的に乳酸値が高くなるので、それに対して成長ホルモンが分泌されます。
成長ホルモンは血流によって全身に作用します。
次回は、成長ホルモンと脂肪との関係について書きます。