半世紀を彷徨う

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どう教育するのが正解?子供の勉強・進路

2023-07-17 19:15:02 | 日記
おれは早くに父親を亡くし、母子家庭だった。
母は夜中まで内職をやるという、絵にかいたような下層階級。
外で働けばもっと楽できるだろうと母に勧めても、外に出たがらない。
この話題を親子で始めると最終的に母は泣き、1週間口をきかなくなった。

当然大学に行くなんてことは考えなかったし、高校も私立は考えなかった。
それを言い訳に勉強もしないまま中学3年を迎えた。
この頃になるとクラスの会話はどの学校を受けるかとかが多くなった。

小学校あたりから将来の夢を聞かれ、中学で進路希望とか聞かれても
「やりたいこと」なんて無かった。とても孤独を感じ、ひとり置いて行かれる
ような気持になったものだ。

工業高校へ行くことにしたが今の学力ではちょっと厳しく、塾に行く金もない。
母から勉強しろと言われる事はほとんどなかったが、
鳥や野生の動物にもある親離れのための反抗期が多少はあったから、
言われてもうるさいと腹をたてて終了。

だがありがたい事に学校がうんと基礎からの勉強会を朝早く開いてくれたから
2学期始め頃からそこに入れてもらい、工業高校に入学し、
就職する方向で進んでいき、かといってまだ何かやりたい事があるわけでもない。
先生に勧められた企業へ就職した。当時は高卒でも一部上場企業に入れたからね。
余裕がある家なら大学へ行きながら進路を考える事もできただろうけど、
4年時間が増えた所で結果は同じかもしれないし。
まさに女神なんてなれないまま私は生きる状態なのだ。

自分が親となり、子供を導く側になった。
小学校の時はよく宿題をみてやった。だけど小学校低学年のうちから
だんだん教える内容が自分の世代とは異なってきて、教えるような機会も少なくなった。
勉強をやらないのも親譲り、子供たちは学力が低かった。

でも勉強しろと何度言ったところで、本人がやる気にならなければしかたない。
だけど中学3年に上がったあたりで子供に自分の思いとアドバイスを伝えた。

うるさく勉強しろとは言わないが、それなりの高校を出るくらいじゃないと
将来就職先を探すときに選択肢が狭まる事だけは言っておくからな、と。
今になって思えばいずれもっと勉強しろ!と言ってくれていればと子供が言い出した時の
自分の保険程度にしかならなかったかもしれないけど。

まあ学歴はあるに越したことはないが、無ければ無いでなんとかなるもんだ。
今はなにかと人手不足というがそれは間違いだ。
希望するスペックの持ち主を最低限の賃金で雇いたいとの思惑が現実にマッチしないだけ。
物価上昇と増税に見合う額、理想の収入とマッチしないだけ。

かといって選挙だけで解決できる問題じゃない。政界にもヒーローが欲しい。

子供の教育もどうするのが正解だったのか。それ以前に自分はどうしていれば良かったのか。
今は既に考えても仕方ないんだけど、それでも考える事がある。
もし孫が生まれたとしてもこの経験をうまく伝える事は難しいだろうね。

まあ、楽しく、おれより長生きしてくれればそれでいいんだけどね。



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