半世紀を彷徨う

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初めての広島

2023-06-02 21:42:11 | 日記
ついついアップロードしてこなかった。サミットで各国首脳も見て、感じた広島に行った時の話。

家内はあまり行きたがらなかった広島へ。憑りつかれて帰ってしまう事が気になったようだ。
でも戦争で唯一原爆を落とされたこの国に生まれて、見ないわけにいかない、
受け止めないわけにはいかない場所と考えていた。いよいよその地に行く。


広島平和記念資料館へ。ぱっと見悲惨な展示がされているとは思えないきれいなエントランス。
なんと入り口に人が並んでおり、軽く入場制限をするほと見学客が多かった。
原爆が落とされた広島の街を大きくパノラマ写真で見る。これは分かっていたが見渡す限りのがれき。




館内を見て回る人は海外から来られた方も多い。アメリカから来た方もいるだろう。
しかしおれは日本はこんな目にあったんだ、という被害者ぶる気持ちは感じない。
おれが世代ではないこともあるだろうけど、見ている方々もその世代ではないのだ。
比較できるものではないが、国内各地に受けた空襲だって多くの人が亡くなったし、やけどに苦しんだ。

原爆で破壊される前と後の原爆ドームの模型もある。上空で爆発したため爆心地なのに形が残った。


展示物は原爆によって破壊された物や被害者の服など、そのすさまじさを語る。
静かにハンカチを目に当てる外国人や日本人が多くいた。
中でも被災前の家族や恋人とのやりとりをした手紙はおれも泣きそうになった。
これでもリニューアルでマイルドになったっていう話だ。
広島平和記念資料館平和データベースというサイトで資料館の展示物を見ることができる。

資料館から出るとすでにあたりは暗くなっていた。
広島平和都市記念碑。元の名称はもっとストレートで原爆死没者記念碑と言ったようだ。


あまり表現を抑えてしまうのは過去を曲げてしまうようで抵抗があるね。
平和の灯。夜景として見るとこの公園内はとてもきれいなんだけど、そう思う事も良くない気もする。


ライトアップされた原爆ドーム。破壊されたこの建物も不気味さは感じない。


知っているつもりでいる戦争の恐ろしさを少しでも知ることができた。
ルーズベルト、トルーマンが計画、実行したマンハッタン計画。
広島と長崎に違う種類の原爆(ウラン型とプルトニウム型)を落とし、
被爆者を治療せずただ観察した、人体実験。
放射能を受けた者はDNA情報を破壊され、新陳代謝ができなくなる。

アメリカでは戦争を終わらせるためには仕方なかったと教わっていると聞いた。
って、おれも結構根に持っているのかもしれない。


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