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クローバー 匍匐(ほふく) 福福

牛窓の白いグランドピアノ


1985年8月に牛窓ペンション村岬地区にあった「ペンションこだま」に泊まったことがありました。39年前です。

その頃はペンションブームでこのペンション村もとても活気がありました。



この時、私は32歳でした。




今回、写真を撮らなかったので、Googleマップのストリートビューの画像をお借りしました。

壁の色や玄関付近の様子は変わっていますが、ドアや明かり取りは当時のままです。



ペンションこだまの前にあるペンションTAMAKI・Ⅰ世です。

私の後ろに見えるのはテニスコートでしょうか?

ペンションTAMAKI・Ⅰ世にはプールもありました。


キャンプ場情報-たびせと 牛窓ペンション村岬地区よりお借りしました。

ところが今はプールはもちろん建物すら残っていません。








荒涼たる姿でした。39年の間にこのペンション村はすっかり様変わりしていました。

かつては夢と憧れの地であったのです。

美しい景色だけが変わっていません。

RVパーク うしまどクロワッサン · 瀬戸内市, 岡山県

RVパーク うしまどクロワッサン · 瀬戸内市, 岡山県

RVパーク うしまどクロワッサン · 瀬戸内市, 岡山県

 

以前はこれだけのペンションがありました。

ところが今は先日泊まらせていただいた「ペンション モッキングバード」さんだけになっていたのです。

まさに浦島花子だと思いました。

タイムスリップしたような不思議な感覚がしました。


私の人生、これでよかったのだろうか?


私の生きてきたさまざまなことが走馬灯のように巡ってきます。

辛かったこと、悲しかったこと、恥ずかしかったことなどいろいろありました。


思うように出来なかったこともたくさんあり、今でも忸怩たる思いがすることがあります。

これから、あと何年残されているのでしょう?

しておかなければならないこともたくさんあります。

自分で判断して行動できる期間は?

今回のことでいろいろ考えさせられました。





モッキングバードさんの一代目の女性オーナーさんにペンションこだまのことを話した時、「別のペンションに白いグランドピアノがあり、弾かせてもらったが、全くひどいものでいまだに恥ずかしい。」といいました。

その方は「そんなピアノあったかしら?」と言われました。

私はその時弾いた曲も覚えています。

G.LANGE のFLOWER SONG(花の歌)です。

案の定、弾き始めた途端ボロボロでした。

習ってはいたのですが、弾けないことが分かっているのに、弾かせてほしいだなんて・・・

白いグランドピアノはめったに見られず素敵だったので引き寄せられてしまったのでしょう!


どうしても、そのピアノの存在を調べたくなりました。





モッキングバードさん以外、牛窓ペンション村のペンションは全部廃業してしまっているのでホームページは全部閉じています。

ネットの中を調べても調べても、なかなか見つけることはできませんでした。

諦めかけた時、なんと、googleマップの中にRVパークうしまどクロワッサンがあり、そこの「写真」の中に白いグランドピアノが写っていたのです。

RVパーク うしまどクロワッサン · 瀬戸内市, 岡山県

RVパーク うしまどクロワッサン · 瀬戸内市, 岡山県

RVパーク うしまどクロワッサン · 瀬戸内市, 岡山県

 

見つけ出して、「やったー!」という思いと今や更地なってしまっていて、そのピアノの行く末を思うと複雑な気持ちになりました。

ところで、ペンションこだまもTAMAKI・Ⅰ世も同じようにgoogleマップを調べてみましたが写真はなく、ストリートビューだけでした。


途中から、もしかするとこのピアノは私の弾いたピアノとは違うのではと思うようになりました。





ピアノがあったのはペンションこだまのすぐ近くの喫茶室のあるペンションだったと記憶しています。

もしかすると、その時は丘の上にはペンションはなかったのではないかと思うのです。

RVパークうしまどクロワッサンはペンションこだまより200m以上離れた丘の上です。

やはり違うのかと残念に思っていると、mamiさんのブログ 牛窓新八景「蓬崎」は岬のペンション村「つれづれ日記」に出会いました。

2020年に牛窓ペンション村を訪れたそうです。

「この通りには、以前泊まったペンション「クロワッサン」があったのですが、今は個人宅になっていて移転していました。
それもRVパークとして・・・」とありました。

そういうことだったのかとスッキリしました。

やはり、ペンションクロワッサンは以前、ペンションこだまの近くにあったのです。

牛窓ペンション村でただ一つ残されたモッキングバードさんですが、一代目女性オーナーによるとペンションは後を継いでくれる人がいないと続けていけないとのことでした。



この写真は1985年に写したものです。

こちらのペンション村は1980年前後の開村?で40年以上たっています。

仮に当時40歳くらいだったオーナーも80歳を超えています。

家族のうち一人でも病気になっても継続は難しくなるでしょう。

廃業せざる得なかったのはそういうことだったのですね。

コロナの影響もあったのかも知れません。





モッキングバードさんは息子さんが後を継ぐと決めてから、調理師学校に通い、岡山市のフレンチレストランで腕を磨かれたそうです。

自家製の無農薬野菜も作られています。

前回のブログで夕食の写真を載せるのを忘れていました。






さすが、フレンチレストラン出身のオーナーシェフだけありますね。
見た目も味も美味しかったです。

このあと出されたメインの料理は味が良かっただけに好みの素材でなかったことがちょっぴり残念でした。


今回のピアノ探しで気づかれた方もおられるかもしれませんが私は気になると納得するまでとことん調べてしまうところがあります。

以前、ブログで母の施設をなぜ変えたのかを書きました。

施設から提携病院を変えるとの話が出た時、病院名を検索しても出てこないことから、調べてみると同じ場所、同じ理事長、電話番号も同じで病院名だけ変えていましたが、直前の病院は「管理医師不在」で市から告発されていたのです。

この時もネットの奥の奥まで調べました。

ほかにもいろいろあり、施設を変えて本当に良かったと思いました。

やはり、調べることは大事だなと思った事柄でした。





コメント一覧

fourleavedclover
@nanamoriwill さん、ありがとうございます。

牛窓のことを考えた時、清里はどうなっているのかなと思っていました。

私は清里には行っていませんが、当時はペンションといえば清里と言われるくらい流行っていました。

いつか、行ってみたいとも思っていました。

清里について検索すると八ヶ岳南麓わんこ生活「【清里ブーム】の向こう側~廃墟?衰退?ゴーストタウン?なぜ「清里」は「軽井沢」になれないのか」を見ることができました。

まさに栄枯盛衰ですね。

「an・an 」「non-no」懐かしいです。よく読んでいました。

清里はそこで紹介されてブームに火がついたようですね。

ペンションこだまの前の写真には別れた夫が写っていました。

別れたことは後悔していませんが20年間ともにした人が今はいないということとこのペンション村のことが重なり複雑な気持ちになりました。

人生を振り返るきっかけとなりました。
nanamoriwill
かつての輝かしい時代を知っていると、
現在とのギャップに色々な事が胸に迫ってきますよね。

ふと、似たようなお話を思い出しました。
何の気なしに伺った八ヶ岳(清里)のペンションで、
清里…という一大ブームの地の栄枯盛衰のお話をペンションオーナーさまからお聞きしました。
私は清里ブームの頃は年齢及ばずで行ったことは無かったのですが、
ペンションの案内本を眺めながら、可愛い建物達に夢を馳せていたので、
現在を知り…正直、とても悲しくなってしまいました。

生きていると色々な変化が在りますよね。
そして夢中で何事にも取り組めた若かった日々を思い返す時…
色々な想いが去来しますね。

今回の素敵なお話…思わず何度も読み込んでしまいました^^
fourleavedclover
@190333inuneko さん、いつも読んでくださりありがとうございます。

考えてみると私は人生の半分近くを昭和で過ごしたことになります。

辛いこともいろいろありましたが、楽しいこともたくさんありました。

若いというのはいろんなことが出来る可能性が大きかったのだなと今になって思います。

まだ、出来ることはまだまだありますよね♪

これからも「心のアルバム」にどんどんフォルダを増やしていきましょう!
190333inuneko
昭和の思い出イイネ~!
当時賑わいだった場所も変わらない場合や変わってしまう場合も有りますね
でも、全く変わらないのは当時の思い出!、、、、タイムスリップして楽しかったこと辛かったこと、悲しかったこと嬉しかった事は今でも
自分の「心のアルバム」に保存されてますね!
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