クローバー 匍匐(ほふく) 福福

末梢神経鞘腫瘍で右前足と肩甲骨を切断したココのことや身の回りの出来事など日々感じたことを発信します。

医者あれこれ③ 精神科医師への手紙-1

2024-03-25 23:17:52 | 精神疾患
<写真は9年前に入院していた病室から撮ったもの>

以前から何度か書いていますが、私は精神疾患の一つである双極症(双極性障害)II型です。20代の頃から精神科(11の病院、13人の医師)に通って来ました。カウンセリングも受けました。症状の出ない寛解の時期もありました。

今の精神科医ですが、言い方が断定的で、その上、私の言うことを否定することが多く、寄り添ってもらえないと感じます。

例えば、「ふらつきがあるので、薬を減らしてほしい」というと「ふらつきは自分で気を付けられるけど、精神の症状は薬でないとコントロールできない。」

私は薬を1日に13種類、23錠飲んでいます。

手の震えの様子ですが、全身にも影響しています。
(脳神経内科ではパーキンソン病ではなく薬の副作用だろうと言われました。)




「物忘れがひどく日常生活に支障がある。」というと「努力が足りない。」

あと、私は「拒絶に弱い」というと「そういう人もいるがそうでない人もいる。」

私のバイブルのようにしている内海健先生の「うつ病新時代〜双極II型障害という病』の一番核心的な部分なので、どうしても分かってほしいと思いました。

これは2022年2月1日に書いたものです。

診察日が近づいてくると辛い気持ちになって来ます。

今の病院には複数の医師がいるので担当の医師を変わってもらおうかと思いました。

2年前、入院した別の病院の医師に「退院したら、元の病院の主治医が変わることになっている。もし、新しい医師が合わなかったらこちらに来てもよいか?」と聞いて、了解を得ています。そこに変わろうかとも思いました。

でも、もしかしたら、今の主治医に私の思いを伝えることで対応が変わるかもしれないと思い、手紙を書くことにしました。





精神科は5分診療と言われています。診療報酬や精神科医の少ないことが原因のようです。

ゆっくり話を聞いてもらえないのが実情で、前回からの変化を伝えて、薬を調整するという感じです。たまに血液検査をします。

診察時間内に思っていることを充分に伝えることは出来ません。

それでも、前の主治医は全身で私の話を聞こうとしてくださる方でした。
(内海先生の本も読んでおられました。)

転勤されると聞いた時は涙が出ました。転勤先を聞きましたが、とても通えるところではありませんでした。

手紙の内容は次のブログに書きます。
                    

14.アドバイスしてはいけない!

2022-02-26 20:15:35 | 精神疾患
*****「精神疾患シリーズ」最終回*****

私は人に「辛い!」「苦しい!」と伝えたり、悩みを相談したりした時、みなさん、私のためになると思うことを一生懸命考えて言ってくださいます。でも、ありがたいと思っているのに、なぜか、あとからモヤモヤすることがあるのはどうしてかとずっと気になっていました。

私が辛いといった時、「そうなんや…。」とか「そんなふうに思うんやね。」と相槌を打ちながら、ひたすら聞いてくださる方がいます。話を聞いてもらうことで気持ちが落ち着いてきます。人に話すことで気持ちが整理されていきます。人に聞いてもらって辛さを吐き出すというのは気持ちを軽くするのにとても効果があると思います。

悩みを相談した時、「それは心配だね。」と全部聴いてくださった後に「私に何かできることある?」と聞いていただいた時はとても嬉しく思いました。





周りの人に「辛い!」「苦しい!」と伝えたあとすぐに

「気にしすぎたらいけないよ。」
「考えすぎたらいけないよ。」
「嫌なことは忘れて、いいことだけを考えなさい。」
「誰でも辛い時はあるよ。」
「私は人に辛いとは言わないよ。」
「いつまで引きづっているの!切り替えないと!!」
「大丈夫、元気!」
「考え方、捉え方を直しなさい。」

とアドバイスしてくださいます。





どなたも、とても思いやりのあるいい方です。人生経験や知識の豊富な方々です。親身になって何とか私を楽にしてあげようと一生懸命に考えてアドバイスしてくださいます。

人から相談されたり、辛さを吐露されると自分の知識や体験から一番いいと思うことをアドバイスしようとします。アドバイスしなければいけないと思います。私自身もそうです。

それは分かるのに「どうして、こんなにモヤモヤするのだろう?」「もう話をしない方がいいの?」と思う自分がいて、「私って、ひがみっぽいのかな?」「心が狭いの?」とずっと思ってきました。

もしかしたら、双極性障害Ⅱ型の『対人過敏症』の影響もあるかもしれません。





ネットをいろいろ調べてみたら ”アドバイスはしてはいけない” と書いてあるではありませんか!それも、異口同音に!!
これには驚きました。そして、納得しました。





私はうつが酷くなると心があると思われるところが膨らんできたり、不快なものが貼り付いたりしてとても苦しく辛くなるので、吐き出さずにはいられなくなります。(ため息がたくさん出ます。)

「辛い、苦しい!」と声をかけて、どのように辛いのか、苦しいのかを聴いていただく前にすぐにアドバイスしていただくとそれ以上話せなくなってしまいます。


     めるもコミュニケーション総合研究所代表理事 松橋良紀さん

やってはいけない「励まし方」、効果的な「励まし方」



ここに書かれている『心にたまった泥水を捨ててもらうこと。泥水を吐き出さなければ、きれいな水は入らない。』は目からウロコでした。

『相手が悩み事や愚痴を他人に打ち明けるときというのは、心のバケツに泥水がたまって溢れている状態です。

心のバケツがいっぱいの状態では、きれいな水を受け入れる余裕がないということです。どんなアドバイスも励ましも、受け取れる状態ではないのです。

まずは心の中の泥水を、すべて吐き出させてあげることが大切なのです。』





『「なにがあったの?」「どうしたの?」「どうしてそう思うの?」と、話を促しながら、とにかく聴くことです。

あなたのアドバイスや励ましは、その時点では不要です。
誰かに聴いてもらうことでしか、心のバケツにたまった泥水を吐き出す方法はないのです。』

まさに私が辛いのは心に泥水が溜まって溢れそうになっている状態なのだと思います。



   
     
    心理カウンセラー・ラッキーさん

【聞き上手は好かれる!】悩み・愚痴の正しい聞き方

これはとても分かりやすいし楽しく読めます。男性必見かも…😆






ブロガー、カウンセラー、そしてコンサルタントとしての仕事もしている立花岳志さんによれば・・・

もし、相談を受けた時、やってはいけないことが「アドバイス」以外にもある。それは、「正論を説く」「指導する」「説教する」

これも驚きました。

『どんなにあなたが言っていることが正しかったとしても、相手の言葉を遮っていきなり正論をアドバイスしても本人には届かないし、話を遮られたら「この人は話を聴いてくれない」「私のことを受け入れてくれていない」と判断し、ガッカリし、心を閉ざしてしまう。』

『あなたにアドバイスを求めに来る人は、アドバイスや指導の前に、まずはあなたに理解してもらいたがっている。寄り添ってもらいたがっている。』

『安心感を与えてあげることが出来れば、相談しにきた人は安心するし、あなたに対して心を開くだろう。

『心を開いてお互いが信頼関係を構築したあとで、相談者に提案した形でアドバイスや指導をして、その人が抱えている問題が解決したら最高だ。』

『「共感なき解決」では人は救われない。』





私は早期退職をしましたが小学校の教師をしていたことがあります。
教師は「正論」「指導」「説教」をするのが仕事のようなものです。少なくても、私はそう思って来ました。

忙しい中、いろいろなトラブルや解決しなければいけないことがあり、瞬時に「正論」を子どもたちに説き、「指導する」必要がありました。よく「説教」もしました。

子どもたちのトラブルを解決するとき、時間がないので、一通り話を聞いた後、喧嘩両成敗のようなことをしていたのではないかと反省します。





しっかり、話が聞けない中、「ごめんね。」「ごめんね。」とお互いに謝らせて解決することもありました。休み時間は10分、長くても25分しかありません。その終わりの方でトラブルがあることもあります。次の授業が気になり、しっかり子ども達の話を聞けなかったのです。

もしかしたら、今でもそういう癖が染み付いているかも知れません。(私のブログも正論、指導、説教じみたところがありますね😅

日本の1学級あたりの児童数は世界と比べても多い方です。やっと35人学級が進みつつありますが、教職員の増員と20人、25人学級を早く実現してほしいと願っています。





では、どうしたら・・・?

「そうなんだね」
「大変なんだね」
「疲れてるんだね」
「もう無理って感じるんだね」
とやはり寄り添うだけでいいのだということです。

今まで書いてきたことは精神疾患ではない一般的な悩みの相談に対しての対処法です。





精神疾患のある人に対してもほぼ同じことだそうです。違うところはその人の様子をよく見る。場合によっては医療機関に相談する(無理強いはしない)。自殺をしないかを見極める。

坂本里江子先生 精神科医・医学博士

自分の周りの人が、うつかもしれない。
   医師に聞く、「そんなときはどう接したらいいの?」








話は少しそれますが、双極性障害の自殺企図の割合は、一般集団と比較し、成人で20倍以上、青年で50倍以上だということです。

自殺は自らの意思で死を選ぶものではなく、双極性障害で自殺したくなるのは、病気の症状です。

幸い、私は自殺しようと思ったことはありませんが症状の出ている時の辛さは相当なものです。





私は相談を受けた時、悩みを吐露された時、アドバイスしないでじっくり話を聴こうと思いましたが、悩んでいる人に対して、アドバイスしないということは本当に難しいことです。どうしても励ましたくなったり、自分だったらこうするといいたくなったりしてしまいます。

でも、知らなかった時と比べると努力しようとしている分、少しは寄り添って聴けるようになっているかも知れません。入院中、患者さんの話を聴く時、相手の顔をしっかり見て、全身で聴くことを心がけました。何を言おうかと思いめぐらさなくていいのですから聴くことに集中できます。





これは関係性によっては難しいと思いますが、手、肩、背中など体のどこかに触れながら聴くというのもいいかも知れません。

昔、坂道を上る時、死んだ弟に背中を押してもらったことがあります。その時、助けてもらって有り難かったのと同時にとても心が温かくなって嬉しかったことを覚えています。

入院していた時、ある患者さんのパーカーのフードがひっくり返っていました。私が「このままでは幸せは逃げてしまいますよ。」フードをひっくり返して「はい、これで幸せがたっぷり入ります。」と背中をポンポンとしました。





あとで、その方は「背中を叩いていただいたことがこんなに嬉しいとは思わなかった。」と言っておられました。

今はコロナで難しいですが、出来る時はボディタッチもコミュニケーションの一つにしようと思います。





「精神疾患」シリーズを書いている途中で、うつ状態がひどくなり、入院まですることになるとは思いもしませんでした。

光トポグラフィーの検査は病院側からの指示だったのですが、検査をするといわれてから入院してせっかく良くなって来ていたのに、私は状態が悪くなってしまいました。

なぜなら、私はブログで私の双極性障害のことを書いて来たのに、検査の結果、とてもきれいな健常者のパターンだったら、今まで書いて来たことが崩れ落ちるような気がしたからです。





悩んでいたことを伝えていた看護師さんに結果を報告すると「おめでとう!」と言われました。私の悩みが解消したことに対してです。

私は自分の光トポグラフィーの波形を見て、この辛さはやはり「脳」から来ていたのだと改めて思いました。

事情があって、早く退院しました。症状が良くなって退院したわけではないのでまだ辛い症状が出ます。

友人、知人、近所の方に助けていただいてなんとか過ごしています。真心の温もりに触れると症状が軽くなります。本当に不思議です。





とりあえず、これで「精神疾患」シリーズは終えようと思います。
文章が長い上に難しい内容で読みにくかったことでしょう。
独りよがりの部分もあったかも知れません。

「精神疾患5人に1人」の時代です。
これらの記事が外から見えにくい「精神疾患」を知るきっかけになり、身近な人が「精神疾患」になられた時に何かのお役に立てば嬉しいです。

また、同じ病気の方がここは同じ、ここは違うと教えていただけるとありがたいです。


フォロワーさんはじめ、私のまわりの皆さま、この精神疾患のブログを長きにわたって読んでくださった皆さまに心から感謝いたします。

2022.2.26


イギリス



13.光トポグラフィー検査って知っていますか?

2022-02-20 11:29:59 | 精神疾患
2月19日に退院しました。事情があって早目の退院となりました。16日間の入院でした。

お陰様で入院当初に起こった金縛りはその後一度もなく、めまいも2、3日前からほとんど感じなくなりました。

入院患者さんの中に金縛りを何度も経験されている方がいて、話が盛り上がりました。
その方は「金縛りになりそうになったらそのまま自然に任せて寝たらよい。」と教えてくださいました。

私にはどう考えても出来そうもないと思っていましたら、その晩、金縛りになって自然に任せて寝てみたら、うまく行った夢を見ました😁実際にもうまくいくといいのですが…。

耳石の方は退院したら耳鼻科に行くつもりでした。入院した病院には耳鼻科がなかったからです。

耳石について調べてみたら、2、3週間で耳石が吸収されて、自然に治ることが多い病気だそうです。でも、再発することもあるようです。





光トポグラフィー検査

光トポグラフィー検査を受けました。光トポグラフィー検査は脳の血流の変化を測定し、そのパターンからうつ病と双極性障害、統合失調症を鑑別するものです。精度は6~8割と言われています。

精神疾患の有無を確定したり、診断名を証明するものではなく、「診断の補助」として使われています。問診などによる臨床診断を基本とした上、他の検査と合わせて総合的に診断されます。

これが私の今回のパターンです。



以下は健常者、うつ病、双極性障害、統合失調症のパターンです。



健常者と比べてみると波形が全く違うのに驚きました。それに、双極性障害とも。





主治医は「うつと双極性障害の間のようなパターンだが海外旅行に年に5回行くなど今まで聞いたことから考えて、やはり、双極性障害と言えるだろう。」とのことでした。

私は7年前にも近畿大学病院で光トポグラフィー検査を受けたことがあります。検査結果は見せてもらいませんでしたが、やはり、典型の双極性障害のパターンではなかったようで鑑別に迷っておられるようでした。

私が「学生時代、血湧き肉踊るような感覚があった。」と話すと「それだ!」というように納得して双極性障害だと診断されました。その時も「健常者のパターンではない。」とはっきりと言われていました。

もしかしたら、その当時とあまり波形は変わっていないのかも知れません。

近大の主治医に結果を見せるとうつが強い時だったので、そのような波形になったのだろうとのことでした。




このグラフを見て思った事があります。私は辛い時、自分の障害が周りの人にあまり分かってもらえないことに悩んできました。精神疾患が外から見えにくいものだからです。

でも、考えようによっては私は私なりに頑張って、健常者と同じように普段過ごせているので周りの人は気が付かないのかも知れません。そんな自分を褒めてあげようと思いました。

もともと、双極性障害Ⅱ型はとくに外から見えにくい疾患ですが…。


光トポグラフィーについて興味のある方はお読みください。

うつ病の客観的な診断を目指す光トポグラフィー検査|医学・医療最前線|先進医療.net




入院中、仲良くなった患者のOさんに私のパターンを見てもらい、少し双極性障害のことを話しました。

「入院している人を見てもみんな元気そうに見え、自分だけがしんどいと思っていたけど、ほかの人もいろいろ大変やったんやね。その事に気づかせてくれてありがとう。」と言ってくださいました。



19日の午前中に午後からの退院を申し出たのですが、その方がご自身で色をぬった塗り絵をくださいました。右側の絵は退院の直前に描いて、「中の仏様がココを守ってくれるよ!」と言って、しっかり手を握りながら手渡してくださいました。


ぬり絵やひっかき絵などは作業療法として、精神安定のために使われているようでした。これは私の作品ですが最初から下に色が塗ってあり、その上を黒のコーティングがしてありました。しかも、椿や葉やバックの模様もすでに線が引かれていました。
どこを削るかどこを残すかで個性が出るようです。





入院患者さんの中に双極性障害II型の方が何人かおられました。その中のお一人と病気について話しましたが、症状で同じものもありましたし、違うものもありました。

もともとの性格や生育歴なども影響しているのかも知れません。




心理検査を自ら申し出て、受けることにしました。自分のこと、自分の病気のことを知って、病気の改善につなげたいと思います。

心理検査はいろいろ種類があるようです。主治医が私に合うものを選んでくれているようです。これは退院後、外来で受けます。



主治医は若い先生でした。患者の立場にたって考え、私との共通点、例えば、同じ薬で金縛りになったことや私が読んでた本を自分も読んだと中身について触れられるなど、とても話しやすい先生です。

でも、お忙しいので難しいのだと思いますが、もう少しお話が出来れば…と思いました。


家に帰ってからのココです。今まで以上に甘えん坊です。


アイスランド




12.只今、入院中!

2022-02-14 07:40:00 | 精神疾患
今日はバレンタインデーですね。これは入院前に撮ったココの写真です。

入院して10日たちました。
入院してすぐ、精神疾患の症状は軽くなりました。

入院は社会から遮断され、ストレスからも離れられるのがいいのだと思います。でも、ストレスがかかるとまたぶり返します。



看護師さんがとてもよく話を聞いてくださいます。まだ、いいのかしらと心配になるくらいです。「看護師さんと意気投合!」と知り合いに伝えました。患者さんとも昨日くらいから話すようになりました。

入院してすぐ、1日に3回金縛りになりました。入院後、疲れがたまっていて、寝て、寝て、寝て…の状態でした。

私は子どもの頃から数えきれないくらい金縛りにあっています。睡眠バランスが崩れたときになることが多いです。



金縛りは心霊現象と言われることがありますが、今の病院の看護師さんに話すと「あれ持ってる?」と言われて驚きました。霊感を持ってるかということです。

金縛りはレム睡眠とノンレム睡眠のバランスが崩れたときになります。脳は起きているのに体が寝ている状態です。

私は一時、金縛りになりそうになったら飲む薬をもらっていたことがあります。効いたこともありますが、大抵は薬を飲む前に金縛りになってしまいました。



仕組みは分かっていてもその時に必ず感じる恐怖心にはどうしても慣れることが出来ません。

レム睡眠の時は感情の処理に関わる脳の扁桃体の活動が活発になります。この扁桃体は“恐怖、不安”という感情をコントロールする部分だそうです。

それで恐怖心が伴うのでしょう。

無理に起きようとしたり、心の中でじたばたしてはいけないと分かっているのですが、落ち着いてじっくり待つというのは本当に難しいです。寝る時に仰向けではなく、横向きに寝た方がいいそうです。



金縛りのことを医師に伝えると私が飲んでいる睡眠導入剤の副作用に金縛りがあるとのことでした。金縛りになりやすい状況にあるのかもしれません。



これは入院してすぐ、今、ココを預かってくださっている方から送って来てもらったものです。

毎日、ココの名前を呼んでいます。甘えん坊のココはどうしているのかなあ?



実は入院してから困ったことがまだ、あります。

めまいが起こるようになってしまいました。

私は立ちくらみはありましたがめまいらしいものは今までありませんでした。

頭を急に動かした時などにめまいがします。目を瞑っていても違和感を感じて目を開けるとグルグル部屋が廻っています。



あまり気にならない日もあれば、ひどい時は乗り物酔いのように気持ちが悪くなる時もあります。

人によって違うようですが私は首を左側に傾けたときにめまいがします。

めまいが起きてすぐ、看護師さんに言うと「耳石でしょう。」とのことでした。

耳には、三半規管の根元あたりに重力や体の方向を感知する「耳石器」という器官があり、この中に、耳石と呼ばれる石のようなものがあります。それが剥がれて、三半規管に入り込むことでめまいが発症するそうです。



でも、めまいは金縛りのように恐怖心を伴わないのでまだ、落ち着いていられます。



あと一つ、困ったことがありました。それはスマホはいつでも使えるのでよかったのですが、Wi-Fiが使えないのです。

docomoに電話をして確認するとやはり動画が一番データ通信料がかかるということでした。あと、LINEなどのアプリもデータを使うとのことでした。ということはgooもですよね。

驚いたのはdocomoの電話は通話料はかかるが通信料はかからないとのことでした。私の場合はかけホーダイなので通話料はかからないと思います。



入院して10日ほどで2GB以上使ってしまいました。電源を切らない状態で置いておくだけでもデータ通信料はかかるとのことだったので、夜寝る時など電源を切ることにしました。

私はネット依存かな?と思っていたので、これを機会に少しスマホから離れてみようと思います。



これは12日の朝の写真です。朝焼けが綺麗でした。

今まで7時起床とあったので、それまで起きてはいけないと思い込んでいました。一般常識内なら多少、遅く寝ても早く起きてもいいと言うことでした。それで、6時過ぎに起きて、 
空を見ていたのです。

12日から反対側の部屋に変わりました。引っ越した部屋は緑が多く見張らしはいいのですが北側です。朝日、夕日が見れないのが残念です。



退院はいつになるかまだ分かりません。私がいるのは急性期治療病棟で生活リズムの改善や自己の気づきを促すのが主な目標です。

先日、マインドフルネストレーニングを受けました。

マインドフルネスとは自分自身のことや自分の経験について、価値判断したり、比較したり、批判したりせずに「今、ここ」の自分の思考、感情、身体感覚、行動をありのままにとらえるための力です。

退院したら3ヶ月は再入院出来ないことになっています。

退院したといっても全快したわけではありません。これから、家での生活リズムの改善やストレスになるものとの関わり方などを探っていかなければなりません。症状を悪化させる癖のようなものもあるかもしれません。

課題はたくさんあります。

あっ、入院中の一番大切なことは「ゆっくりする。」でした。考えすぎては本末転倒!!

この記事は一週間くらいかけて、ゆっくり書きました。

11.人に話すこと、笑いの力

2022-02-02 23:36:17 | 精神疾患
中頃に「話すこと、笑いの力」について書きました。そちらから読んでいただいてもいいと思います。

<入院>

2月4日(金)から入院することになりました。

退院はいつになるか分かりません。
退院したら、『アドバイスはしてはいけない』『傾聴について』などの記事を書く予定にしています。アドバイスのことは一番書きたかったことです。精神疾患のブログはあと少しです。お付き合いのほどよろしくお願い致します。


私のうつは大きく分けると3段階くらいあると思っています。

①自分の心がゆううつで体が重だるく、何かをすることが億劫で仕方ないけれどなんとか出来る。対外的なことは普通にできる。

②明らかに心に重苦しく不快なものが襲ってきて、ため息ばかり出る。近くにいる人に「苦しい」[辛い」と言ってしまう。家にいる時は寝ていることが多くなる。

家事は必要最小限(「いつもでしょ!」と言われそうですが・・・😅 )それでも、対外的なことはなんとかできる。

③心があると思われているところが辛くて、苦しくて、居ても立っても居られなくなり、親しい人に電話をしてヘルプを求める。ほとんど寝ている。でも、人に会うと普通に振る舞う。





先日、重苦しい嫌な気分が襲って来ました。何かのきっかけで少し楽になる時があります。その時は本当にありがたくて、幸せに感じます。でも、またぶり返します。ぶり返す度、なかなかよくならない状況に心理的に辛さが増すように感じます。

去年も2月上旬から3月下旬にかけて症状が出ました。その時は短時間ですが仕事をしていました。人と触れ合うことができ、話すこともできました。何よりかわいい小学生の笑顔に癒されました。気持ちの辛さから少し離れることが出来て、気が紛れました。
 




今回は昨年の12月中旬頃から症状が出ていました。気分が沈み、体が重だるく、億劫感を感じていました。

実はあれほど楽しんでいた近大病院の脳波の検査も休んだり、検査を切り上げたりしていました。

しばらく、ブログを休んだのは症状がこれ以上酷くならないようしたかったからですが、1月11日にコロナの濃厚接触者になってしまいました。

ほとんど外には出ないようにし、ココの散歩も人のいない時間やルートを選んで行きました。人と話すことがなくなり、笑うこともほとんどなくなりました。




人と話すこと、とくに「自分について話す」ことでドーパミンがさらに増えるそうです😄 ほかにも・・・


笑うことでもドーパミン、エンドルフィン、オキシトシンも・・・。😊






今回の辛さは一人では耐えられないものになり、入院することにしました。

入院する事が決まってからは気分が明るく、楽になりました。
たくさんの人たちから暖かい励ましを受けたことも大きいと思っています。

退院はいつになるか分かりませんが訪問看護というものがあることを聞きました。
出来るだけ早く退院して、訪問看護を受けようかと思っています。

入院で症状が改善されればその必要はないかも知れません。





<薬>

若い頃、辛くなるとすぐに病院に駆け込んでいました。当時は辛くなった時だけ薬を飲んでいました。

精神科が休みの時には次の日まで待てず、かかりつけの内科に行って、精神安定剤をもらうこともありました。

一刻も早く薬を飲まずにはいられませんでした。

冒頭で精神疾患がありながら治療を受けていない人が多いと知って驚きましたが、それは耐え難いことだと思います。
私は病院へ行き、薬を飲むと楽になることが分かっていたので辛さに耐えられたのだと思います。





うつ病に効くとされている抗うつ剤は病状を悪化させるので、双極性障害であれば、出来るだけ早く双極性障害だと分かることが大切です。

双極性障害は炭酸リチウムなどの気分安定薬による効果が顕著に見られるそうです。私も炭酸リチウムとラミクタールを飲んでいます。

身近な人が精神疾患にかがると薬を早く離すようにアドバイスされる方がいます。

心の病気というと気をしっかりもてば薬は必要ないと思われている方がおられるようですが、気の持ちようではないのです。精神疾患は脳のバランスが崩れているのです。ストレスはきっかけです。

  



私は5、6年くらい前、薬を飲み忘れて、とても辛い状態になったことがあります。
一つの薬が薬箱の下の方に潜り込んでいました。

双極性障害の再発の一番の原因は薬を飲まないことです。あと、過労、対人関係のストレスと続きます。

薬をのみ忘れるとこうなってしまうのかと改めて思いました。
薬の大切さを強く感じた体験でした。

薬は合わないと大変です。症状がひどくなったり、今までになかった症状が出たりします。断薬する時、離脱症状が出ることもあります。パキシルが有名です。

病院、あるいは医師を選ぶことも大切です。
でも、これが難しい・・・😟





私は10年くらい前、「うつ病」と診断されました。大きな精神病院でした。(それまでは病名は聞いていなかったですが、あとで診断書をもらうと「うつ病」と書いてありました。)

その先生が病院を変わられることになりました。そこは、大阪市内の高級住宅街でお洒落なカフェやお店がたくさんあります。気分が上がるかもしれないと少々遠かったですが行くことにしました。




でも、どんどん症状が酷くなってきました。それで、知り合いに紹介してもらい、別の病院に行きました。そこは大阪市内の小さな医療生協の病院でした。

内科をおもに診察している先生でした。でも、行くなり「双極性障害II型かもしれない。」とおっしゃいました。
私の中では「赤ひげ先生」だと思っています。

薬だけではなく、医師との相性も病気の治療の効果に関わってくると思います。





今の主治医が転勤すると聞いて、本当に悲しいし、次の先生との相性が合うことを強く願っています。

双極性障害のうつはまだ、薬が効きにくい状態にあるということを最近知りました。ネット上の情報なので正しいかどうかは分かりません。

双極性障害は完治するのがとても難しい疾患だと聞いています。新しい薬が開発されて完治するようになれば、とてもありがたいと思います。



ニュージーランド

周りの人がこの分かりにくい病気を少しでも理解していただけることは薬に匹敵するものだと思います。

私はよく、災害などが起きて、薬が手に入らなくなったらどうしょうと心配になることがあります。

双極性障害は気分のコントロールが難しいので気分障害とも呼ばれています。