まだ薄暗い川っぺりの雑木林の中から一羽の小鳥が私に向かい一直線に飛んで来て…すぐ足元のナンキンハゼの枝に止まります。
急ぎIsoをマックスにして、小鳥にそっとレンズを向けると……!
ジョウビタキの♂に間違いありません!。
(゜o゜;)「(もしかして、もしかして、もしかして、もしかして………アントニオくん?なの??)」
と、心は逸りますけれど、日の出を待って光量が増えないことには個体識別の特徴が確認出来ません。
…とは言え、この時点で私的にはもう間違いなくアントニオくんだと確信していましたけれど、やはり確たる証拠を…
アントニオくんの嘴の左側には、まるで塗装が剥がれて地金が見えているような変色の跡というとても分かりやすい特徴があるのであります。
ともあれいつもの定位置に落ち着いてジリジリと日の出を待ちます。
(﹡ˆ ˆ﹡)うん!アントニオくんに間違いありません!!。
それにしてもモズっちょに追い出されてからおよそ1ヶ月の間、このアントニオくんはどこでどうしていたものか…彼に語る術は無く、また私にも聞ける耳は持ってはいません。
たかが一ヶ月、されど一ヶ月。
(〃^〃)とても懐かしい旧友との再会に私はもちろんですが、アントニオくんもまた心から喜んでいたように思えて仕方なかった今朝の川っぺりであります。
(﹡ˆ ˆ﹡)みんなおはよ。
(﹡ˆ ˆ﹡)最近すっかり近しくなったジバ子さん(キジバト)は、アントニオくんの真上でせっせとお食事中であります(笑)。
およそ一時間ほどアントニオくんとの再会を喜んだ後、いつものジョビ男くんにも挨拶に行こうと歩き出す…と?
途中、チラリチラリと藪の中を転がるアオジさんを目で追っていたら…
今までどうして気がつかなかったのか不思議に思えるほどにナンキンハゼの葉が、今頃になって紅葉を迎えているみたいであります。
ヒワチーペア(カワラヒワ♂♀)もすっかり地べたリアンに宗旨替えを完了しています(笑)。
(≧∀≦)こちらはすっかりスケキヨ族で(笑)。
上空を消防のヘリが爆音を轟かせながら飛び去ると…
あー…
(﹡ˆ ˆ;;)こ、今度はまたしてもジョビ男くんがモズっちょに目を付けられています(大汗)。
(﹡ˆ ˆ﹡)!そして更に気がつけば、中洲の樹上にまたしても懐かしい旧友がお出ましになられていました。
こちらはミサゴの「たけしくん」であります。(なぜ、たけしなのか?詳しくは→コチラ)
堂々たる体躯に育ったコチラのミサゴに、たけしくんの昔の面影を見つけられなかったのでありますが…
でろーーん
若鳥の頃ほどではなくなっていましたが、やはり要所要所の動きに挟まれる、あの「ジヨーダンじゃ、な・い・よ!」の、あのクセが今でも残っていた「たけしくん」であります(笑)。
最初に出会った時にはおそらく親鳥らしいミサゴに上空から見守られながら、狩りの練習や電線デビューなどを、おっかなびっくり果たしていた、たけしくん。
それがいつの間にやら…
カラス警備隊のモビングにも(ちょっとだけヘタレつつも…)立派に対応していました(笑)。
ふしゅー!
そしてこの時、私はミサゴの鳴き声を始めて耳にしました。
正確には「ひ」と「ふ」の中間みたいな発音で…
「ヒゥ!ヒゥ!ヒゥ!ヒゥ!ヒゥ!ヒゥ!ヒゥ!ヒゥ!…」
と、カラス警備員に自分がミサゴであることを一所懸命にアピールしていたよう見受けられました。
鳴き声の音程も他の猛禽類の出す切り裂くような高音よりも、かなり低い音に聞こえます。
しばらくたけしくんに張り付いていると…
たけしくんが突然飛び出します。
もしかしてたけしくんの「狩り」が見られるかも知れないと思った私は、木に視界を遮られないように土手の上まで駆け上がります。
すると…
川の下流方向、南方の空から一羽のミサゴが北上して来ていました。
そして彼らは仲がいいのか?わるいのか?いまいち判然としない微妙な距離を保ちつつ、二羽はどんどん北上して行きます。
(﹡ˆ ˆ﹡)今朝はアントニオくん、たけしくん、おまけにナンキンハゼの紅葉と、再会の約束など有り得なかった旧友たちと連チャンで再会を果たす悦びの川っぺりはこれまでに御座います。
よい一日を。
230 拝