MRJ、10月18日お披露目 新規受注で巻き返し
国産初の小型ジェット旅客機MRJ(三菱リージョナルジェット)を開発中の三菱航空機(名古屋市)が、久しぶりに新規受注を獲得するなど販売活動で巻き返している。飛行試験に使う1号機は完成に近づき、関係者に披露する「ロールアウト」という式典を10月18日に開く。試験飛行用機体の組み立ては親会社、三菱重工業の小牧南工場(愛知県豊山町)で進めている。ロールアウトには販売先の全日本空輸や国、愛知県の関係者らを招待し、工場から機体を出して公開する。MRJはこれまで3度にわたり開発スケジュールを延期してきた。そのこともあって受注は伸び悩んだが、ことし7月には約1年半ぶりに、米国とミャンマーの航空会社から合計で50機の新規受注を獲得。総受注数は国内外5社から375機となった。 <飛行試験に使う小型ジェット旅客機MRJの1号機=6月24日、愛知県豊山町(三菱航空機提供)>