国土交通省は30日、台風10号に伴う大雨に備えて、全国の136ダムがあらかじめ水位を下げる事前放流を行ったと発表した。午前5時現在の集計。実施したダムの数は2022年の台風14号の129ダムを上回り、最多となる。
事前放流はダムの貯水量を減らし、せき止められる雨の容量を増やして下流の河川の氾濫を防ぐ狙いがある。
産経新聞
台風10号に伴う大雨の影響で、東京都内を流れる野川、仙川、目黒川に30日未明から「氾濫危険情報」が発表されている。野川と多摩川付近に架かる二子橋(世田谷区)の正午ごろのライブカメラ画像では、平時に比べて水位が上がり、橋の近くの公園の一部が見えなくなっている様子が確認できる。
台風10号では、中心から離れた場所でも太平洋側を中心に暖かく湿った空気の影響で記録的大雨が続いており、東海や関東などでもすでに多数の地域で冠水や土砂崩れなどが発生している。
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29日正午ごろの多摩川周辺の様子=東京都世田谷区玉川(国土交通省京浜河川事務所のライブカメラから)
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